ニワトリの左右卵巣の不斉分化現象の遺伝子レベルの解析

鸡左右卵巢不对称分化的基因水平分析

基本信息

批准号：
06270201
负责人：
水野重樹
金额：
$ 1.92万
依托单位：
Tohoku University
依托单位国家：
日本
项目类别：
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
财政年份：
1994
资助国家：
日本
起止时间：
1994 至无数据
项目状态：
已结题

项目摘要

多くの鳥類では左卵巣のみが分化し、右卵巣は生殖腺形成初期に退化し痕跡状となる。本研究ではDNAプローブで雌雄判別したニワトリ初期胚を用いて、左右卵巣の遺伝子発現を比較することにより、この不斉分化現象の分子レベルの理解を深めることを目的とする。本年度は卵巣分化のマーカーとなる性ステロイドホルモン合成系遺伝子群のcDNAクローニングと発現解析を中心に研究を進めた。研究概要は以下の通りである。1)性ステロイドホルモン合成系遺伝子群のcDNAクローニング:ニワトリを材料としてまだ鳥類でクローニングされていないP-450scc、3β-ヒドロキシステロイドデヒドロゲナーゼ/Δ5→4イソメラーゼ、17β-ヒドロキシステロイドデヒドロゲナーゼのcDNAクローニング、塩基配列決定、培養哺乳類細胞での発現による酵素活性確認を行った。2)性ステロイドホルモン合成系遺伝子群のニワトリ雌雄初期胚における発現解析:ふ卵2日から9日目なでの雌雄初期胚の全RNA1μg中の各mRNA量(atto moleレベル)をRT-PCR法で定量した。その結果、コレステロールからエストラジオールを生成する5種の酵素の遺伝子の中、アロマターゼ遺伝子のみが性特異的発現を示し、卵巣分化直前の5日目から雌胚でのみ発現が認められた。3)左右卵巣の組織形態観察とアンチセンスRNAプローブによるin situハイブリダイゼーション:7日から16日胚にかけて左右卵巣組織切片のHE染色を行い、7日胚の左卵巣で生殖細胞を含む皮質の肥厚を認めた。右卵巣もやや小型ながら組織退化は認められなかった。15日胚以降では右卵巣は著しい萎縮を示した。アロマターゼのアンチセンスRNAプローブによるin situハイブリダイゼーションの結果、左卵巣では一次性索と皮質で顕著なmRNA発現が見られたが、右卵巣では極めて低レベルの発現が一部の細胞で認められるのみであった。

在许多鸟类中，只有左卵巢是区分的，右卵巢在产后形成的早期就会退化，并变成痕量。这项研究旨在通过使用DNA探针鉴定出的早期鸡胚胎比较左和右卵巢中的基因表达，从而加深我们对分子水平的不对称分化现象的理解。今年，我们专注于性类固醇激素合成基因的cDNA克隆和表达分析，这些基因是卵巢分化的标志物。 The research summary is as follows: 1) cDNA cloning of genes for sex steroid hormone synthesis: cDNA cloning, base sequencing, and expression in cultured mammalian cells were confirmed by p-450scc, 3β-hydroxysteroid dehydrogenase/Δ5→4 isomerase, and 17β-hydroxysteroid dehydrogenase, which had not yet been cloned in birds. 2）RT-PCR量化了性类固醇激素合成基因基因组的表达分析：鸡的早期性胚胎：1μg早期 - 性胚胎的总RNA中的mRNA量（Atto mole水平）的量从2至9天的卵子中的早期胚胎总RNA量进行了RT-PCR量化。结果，在从胆固醇中产生雌二醇的五种基因中，只有芳香酶基因显示出性别特异性的表达，并且只有雌性胚胎是从卵巢分化前的第五天表达的。 3）使用反义RNA探针观察左和右卵巢的组织学形态和原位杂交：在第7至16位对左和右卵巢组织切片的染色进行，并在第7个胚胎的左卵巢中观察到含皮层生殖细胞的增厚。尽管右卵巢稍小，但未观察到组织变性。在15日的胚胎之后，右卵巢显示出明显的萎缩。与芳香酶的反义RNA探针原位杂交在左卵巢中的原发线和皮层中显示出明显的mRNA表达，而在某些细胞中观察到右卵巢中非常低的表达。