災害社会学の体系化を基礎にした東日本大震災の全体像の解明

基于灾害社会学系统化的东日本大地震全貌解析

基本信息

批准号：
21K01925
负责人：
田中重好
金额：
$ 2.58万
依托单位：
Shokei Gakuin College
依托单位国家：
日本
项目类别：
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
财政年份：
2021
资助国家：
日本
起止时间：
2021-04-01 至 2024-03-31
项目状态：
已结题

项目摘要

東日本大震災の全体像を「オーバースペック」と「周辺化」という観点から明らかにした。「オーバースペック」とは、被災地の復興に対して過大な復興費用、人材、復興期間を要した復興事業を展開したことを意味するものである。「オーバースペック」な復興事業を実施したにもかかわらず、被災地の自治体は、仙台大都市圏の地域を除いて、人口減少を記録しており、以前の過疎化の動向をとどめることはできなかった。さらに、現在において確定的な判断は難しいとしても、それぞれの地域社会の持続可能性を確保できたかにも、疑問がある。「周辺化」とは、被災者の周辺化と、被災地の周辺化という二様の意味を含んでいる。被災者の周辺化とは、復興事業の中心的な事業であった集団移転事業への参加者が、もっとも参加率が高い岩沼市玉浦西においても60％に達せず、多くの地域では半分以下の参加率であったことに象徴されるように、被災者の希望を復興事業は掬い取れなかったことを意味している。地域社会の周辺化は、地域社会に多くの公共施設がつくられたが、それが、地域社会の持続可能性を直接支えるものではないことを意味している。第二に、災害がどう伝承され、社会的防災力を高めてゆけるかという課題を、災害遺構の実証的に検討した。東日本大震災の被災地が広域に及んだために、災害遺構も福島県から岩手県の沿岸に数多くつくられた。それらの災害遺構がどういった教訓を伝えているのかを検討した結果、それは、「避難の成功体験」であって、「なぜ避難が遅れたのか」、「なぜ避難しなかったか」ということを語っていないことが明らかになった。このことは、人々の防災力を高めるには、災害伝承の点で不十分であると判断できる。この不十分さを克服するためには、被災地の地域に根差した、「犠牲者の公共化」が必要である。

从“超规格”和“边缘化”的角度阐明了东日本大地震的整体情况。 “超规格”是指实施重建项目需要过多的重建成本、人力资源和重建时间来支持灾区重建。尽管实施了“超额”重建计划，但除仙台首都圈外，灾区各市镇的人口均出现下降，此前的人口减少趋势无法阻止。此外，虽然目前很难做出明确的判断，但每个当地社区的可持续性是否得到了保证也存在疑问。 “边缘化”有两层含义：灾民的边缘化和灾区的边缘化。灾民的边缘化意味着，即使在参与率最高的岩沼市玉浦西，作为重建工程核心项目的集体搬迁项目的参与人数也没有达到 60%，许多地区的参与率还不到一半，这意味着重建项目无法满足灾民的希望。当地社区的边缘化意味着，虽然当地社区建设了许多公共设施，但这些设施并不能直接支持当地社区的可持续发展。其次，实证研究了灾害如何传递、如何提高社会防灾能力的问题。由于东日本大地震影响范围广泛，从福岛县到岩手县的沿海地区建立了许多灾难遗址。考虑到这些灾难留下的教训，我们发现它们是“成功避难的经验”和“为什么避难被推迟”和“为什么避难没有完成”，这显然是他没有说的。这说明灾害传播不足以增强人们的防灾能力。为了克服这一不足，有必要对扎根于受灾地区社区的受害者进行“宣传”。

项目成果

期刊论文数量（7）

专著数量（0）

科研奖励数量（0）

会议论文数量（0）

专利数量（0）

東日本大震災の復興：オーバースペックと周辺化

东日本大地震的恢复：过度规范和边缘化

DOI：
发表时间：
2023
期刊：
弘前大学大学院　地域社会研究
影响因子：
0
作者：
Haolan Zheng;Letian Zhang;横山寿世理・金瑛・柳田洋夫;田中重好
通讯作者：
田中重好

災害の記録：災害遺構をめって

灾难记录：看灾难遗迹

DOI：
发表时间：
2022
期刊：
影响因子：
0
作者：
田中重好
通讯作者：
田中重好

津波被災地復興における重層的主体の集合的選択過程

海啸灾区重建中多层行动者的集体选择过程

DOI：
发表时间：
2021
期刊：
影响因子：
0
作者：
田中重好
通讯作者：
田中重好

ハザードの構築　伝統的災害観と科学的災害観

构建危险：传统和科学的灾难观

DOI：
发表时间：
2022
期刊：
弘前大学大学院地域社会研究科『地域社会研究』
影响因子：
0
作者：
横山寿世理;金瑛;柳田洋夫;鄭浩瀾;永野由紀子;田中重好
通讯作者：
田中重好

The 2011 Great East Japan Earthquake and Tsunami

2011年东日本大地震和海啸

DOI：
发表时间：
2023
期刊：
Japanese Journal of Sociology
影响因子：
0
作者：
Haolan Zheng;Letian Zhang;横山寿世理・金瑛・柳田洋夫;田中重好;永野由紀子;Haolan Zheng;永野由紀子;Tanaka Shigeyoshi
通讯作者：
Tanaka Shigeyoshi