マーニーリウス『アストロノミカ』における詩的伝統の研究

马尼利乌斯《天文学》的诗歌传统研究

• 批准号: 17J02533
• 负责人: 竹下 哲文
• 金额: $ 0.51万
• 依托单位: Kyoto University
• 依托单位国家: 日本
• 项目类别: Grant-in-Aid for JSPS Fellows
• 财政年份: 2017
• 资助国家: 日本
• 起止时间: 2017-04-26 至 2019-03-31
• 项目状态: 已结题
• 来源: https://kaken.nii.ac.jp/grant/KAKENHI-PROJECT-17J02533/
• 关键词: 西洋古典学; ラテン文学; マニリウス; 本文批判; 百科全書思想; 民間語源; ウェルギリウス; ルクレティウス

マーニーリウス『アストロノミカ』の読解と翻訳はおおむね順調に進み，複数の注釈書・研究文献を比較しながら，とりわけ今年度は本文の問題についても検討を重ねた．その研究成果として，この詩人の文体，とりわけ（民間）語源的関連付けを活かした修辞の存在を明らかにし，その観点から，読みの分かれる詩行について新しい解釈を提示した．すなわち，「雫stilla」と「星stella」との間にある疑似語源的関係を詩人が念頭に置いていることを指摘し，文法的・文体的観点から「より難しい読みlectio difficilior」をこそ採用すべきであるという議論を行った．この内容はフィロロギカ研究集会にて口頭発表の上，Manilius 5.604: Pseudoetymological Figures in Astronomicaというタイトルのもと論文を同研究会誌に投稿，査読を経て掲載が決定している．また2018年に刊行された逸身喜一郎『ギリシャ・ラテン文学――韻文の系譜をたどる15章』の書評を『西洋古典学研究』67号に発表した．ギリシア・ローマの文学を，時系列や言語ではなくジャンルとその継承・発展に注目して文学史を描きなおすという本書の視点に触れることで，筆者自身の主題とする詩人の位置づけについても考察を深める機会となった．上記に加え，そのことと関連した新たな観点として，ヘレニズム期からローマ世界へと継承されていった知的伝統のひとつとしての「百科全書思想encyclopaedism」に関する研究を行った．ローマ帝政期に顕著な発展を見せたこの思想潮流の中に『アストロノミカ』が位置づけられるのではないかという問題を調査し，その内容は西洋古典学会大会にて発表が受理されている．

马尼利乌斯的《天文学》的阅读和翻译总体进展顺利，在比较多篇评论和研究文献的同时，尤其是今年，我一直在考虑正文中的问题。通过这项研究，我澄清了这位诗人的写作风格的存在，特别是他利用（民间）词源联想的修辞，并从这个角度出发，我对不同读法的诗行提出了新的解释。换句话说，他指出诗人考虑到了“drop stilla”和“star stella”之间的伪词源关系，并从语法和文体的角度采用了“更难阅读的 lectio difficilior”我们认为应该这样做。该内容在语言学研究会议上进行了口头介绍，并向同一研究组的期刊提交了题为Manilius 5.604: Pseudoeymological Figs in Astronomica的论文，经同行评审后决定发表。另外，我还在《西方古典研究》第67期上发表了2018年出版的伊美喜一郎的《希腊和拉丁文学：十五回诗歌谱系追踪》的书评。本书重新描绘了希腊罗马文学的文学史，不着眼于年代或语言，而是着眼于体裁及其继承和发展，从这个角度出发，作者也思考了作为自己主体的诗人的立场。这是一个加深我理解的机会。除此之外，作为与此相关的新视角，我们对从希腊化时期传承到罗马世界的知识传统“百科全书主义”进行了研究。我们研究了《天文学》是否可以置于罗马帝国时期显着发展的这种思潮之中，研究内容被接受在西方古典学会的一次会议上发表。

项目成果

『農耕詩』から『アストロノミカ』へ : マーニーリウスの「矛盾」と詩的伝統

从《农诗》到《天文学》：马尼留斯的“矛盾”与诗歌传统

• 发表时间: 2017
• 期刊: 神話学研究
• 作者: 2.T. Mukai;M. Nabetani;K. Tsuda;H. Sano;N. Yutaka;T. Ioroi;A. Takahashi;A. Takeuchi;J. Shibasaki;S. Hosono;T. Tokuhisa;T. Takenouchi;H. Sobajima;M. Tamura;O. Iwata.;Takeo Mukai;木村雄太;竹下 哲文
• 通讯作者: 竹下 哲文