北海道における民間信仰「カワシモサマ」の伝播と定着についての基礎研究

北海道民间信仰“川岛正主”的传播与确立的基础研究

• 批准号: 05710199
• 负责人: 舟山 直治
• 金额: $ 0.51万
• 依托单位: History Museum of Hokkaido
• 依托单位国家: 日本
• 项目类别: Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
• 财政年份: 1993
• 资助国家: 日本
• 起止时间: 1993 至 无数据
• 项目状态: 已结题
• 来源: https://kaken.nii.ac.jp/grant/KAKENHI-PROJECT-05710199/
• 关键词: 民間信仰; 講; 女の祭; お産の神; 水の神; 川下神社; 川濯神社; 明神

本研究の目的は、北海道内外に現存するカワシモ信仰の実態を明らかにして、近世以降、北海道に流入した民間信仰が、どのように受容し継承してきたかを究明することである。この目的を明らかにするために本年度は、北海道西南部のカワシモの信仰形態を調査するとともに、カワシモと同様に女性の祭祀がみられる明神講を中心に調査を行った。この調査の結果、北海道西南部の明神は、すべてお産の神として信仰しており、本殿の末社のひとつとして合祀されている。明神は、本殿を維持する氏子組織とは別に、女性だけの講で管理するものであった。講の祭りでは、宿の祭壇に神体を遷し、女性が集まって参拝と安産祈願のまじないをおこなう。由来は不明であるが、明治後期から大正初期には、すでに祭がとりおこなわれていたのである。一方、北海道西南部のカワシモ(カワスソ)社は、17世紀末から19世紀中頃に建立しており、本州の夏越祓の影響をうけて成立したものである。この神社の幕末頃の祭には、神職が関与していたが、女性も川清めという祓の神事に関わっていた。カワシモの信仰形態にお産の神として女性の祭祀が定着するのは、明治期から大正期にかけてである。カワシモの神像の一部は、明治初頭の廃仏毀釈によって神体を和弊に取り替えるように指導がなされているが、なかには祭神や神像が明神として祭られて定着している事例があった。以上のことから、北海道西南部のカワシモ信仰は、夏越祓の神事であったものが、幕末にかけて女性の信心が高まり、明治初期における神仏混淆の整理を経て、お産の神として女性の祭祀が中心になるとともに、一部において明神講という別称で、女性のために神として定着したものである。

本研究的目的是为了弄清存在于北海道内外的川西莫信仰的现状，并调查近代以来流入北海道的民间信仰是如何被接受和继承的。为了明确这一目的，今年我们调查了北海道西南部川西岛的宗教形式，并重点关注了与川西岛一样也有女性仪式的明神高。根据这项研究的结果，北海道西南部的所有明神神社都被崇拜为分娩之神，并作为本宫的附属神社之一一起供奉。明神由全女性的高会管理，与维护主神社的教区居民组织分开。子之祭期间，一件圣物会被转移到旅馆的祭坛上，妇女们会聚集在一起参拜并施咒，祈求平安分娩。虽然起源不明，但从明治末期到大正初期就已经举办过。另一方面，北海道西南部的川须庄神社建于17世纪末至19世纪中叶之间，是在本州夏季仪式的影响下建立的。江户时代末期，神道教祭司参与了这座神社的祭典，但女性也参与了被称为“河流净化”的净化仪式。川西摩信仰中确立了女性作为产神的仪式是从明治时代到大正时代。由于明治初期的俳佛祈释运动，川西岛的一些神像被指示以更和谐的版本取代神像，但也有将神像和神像作为明神供奉并建立的情况。综上所述，北海道西南部的川西摩信仰原本是夏季净化仪式，但到了江户时代末期，女性信仰有所增加，明治初期整理出神道与佛教的融合后，仪式以女性作为生育之神成为人们关注的焦点，同时，它也被确立为女性之神，在一些地方被称为“妙神高”。