双安定性スイッチング機能をもつ電荷移動錯体の開発

具有双稳态开关功能的电荷转移复合物的开发

基本信息

批准号：
63604521
负责人：
小林啓二
金额：
$ 0.96万
依托单位：
The University of Tokyo
依托单位国家：
日本
项目类别：
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
财政年份：
1988
资助国家：
日本
起止时间：
1988 至无数据
项目状态：
已结题

项目摘要

本年度は、新しい機能の開発を電荷移動錯体に求めて、新奇なドナーおよびアクセプター化合物を合成し、これらの錯体の物性と分子配向の関係を検討した。頭初目指したスイッチング機能の開発には至らなかったものの、超電導を示す有機ラジカル塩がいくつか発見され、それらの物性検討が活発に行なわれた。以下三つのテーマを中心に成果をまとめることができる。1.非対称ドナーDMETを成分とする有機超電導体ジメチルエチレンジチオジチアジセレナフルバレン(DMET)を合成し、そのラジカル塩(DMET)_2Xで7種類の超電導体が見い出された。これらのうちX=AuBr_2の塩については、2種類の多形が存在し超電導を示す塩はカッパ型の結晶構造をもつことが明らかとなった。今後、転位温度を上るような分子修飾に発展させる予定である。2.チオフェン環の縮合したTCNQアクセプターTCNQに2個のチオフェン環を縮合させたπ-拡張型TCNQ誘導体を合成した。縮環形式により4種の異性体が可能であるが、これらすべてを合成し、ドナーTTFとの錯体を作製した。4種のうち最も電子受容性の高い異性体については、TTF錯体がかなり高い電導性を示した。また、X線解析により、DD-AA-DD……型の珍しいカラム構造をもつことが分った。今後、これらアクセプターの銅錯体を作製し、スイッチング機能を探求する計画である。3.ポリチエノアセンチオフェン環が直線型で縮合したチエノアセンを5員環ペンタチエノアセンまで合成した。これら一連の同族体のスペクトルの検討とともにドナーとしての物性検討も行なった。次年度は、これらの錯体についてさらに詳しく研究するつもりである。

今年，我们寻求开发电荷转移配合物的新功能，合成新型供体和受体化合物，并研究这些配合物的物理性质和分子取向之间的关系。尽管开发开关功能的最初目标没有实现，但发现了几种表现出超导性的有机自由基盐，并积极研究了它们的物理性质。结果可以围绕以下三个主题进行总结。 1. 合成了含有不对称供体DMET的有机超导体二甲基二硫二硫二硒富瓦烯（DMET），并以其自由基盐（DMET）_2X发现了七种类型的超导体。其中，可知X=AuBr_2的盐存在两种多晶型，显示超导性的盐具有κ型晶体结构。未来，我们计划开发提高转座温度的分子修饰。 2.具有稠合噻吩环的TCNQ受体通过将两个噻吩环稠合到TCNQ上，合成了π延伸的TCNQ衍生物。由于稠环形式，可能有四种异构体，所有异构体都是合成的并与供体 TTF 络合。对于四种异构体中电子接受性最强的异构体，TTF 复合物表现出明显更高的电导率。此外，X射线分析表明它具有DD-AA-DD...类型的不寻常柱状结构。未来，我们计划创建这些受体的铜配合物并探索它们的开关功能。 3. 噻吩并苯是聚噻吩并并苯环的线性缩合，被合成为五元五并噻吩并苯。除了检查这一系列同系物的光谱外，我们还研究了它们作为供体的物理性质。明年，我们计划更详细地研究这些复合体。