戦時期中国人対日協力者（和平陣営）の戦後の活動と思想

战后中国抗日同盟者的活动与思想（和平营）

基本信息

批准号：
15J05347
负责人：
関智英
金额：
$ 2.58万
依托单位：
The Toyo Bunko
依托单位国家：
日本
项目类别：
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
财政年份：
2015
资助国家：
日本
起止时间：
2015-04-24 至 2018-03-31
项目状态：
已结题

项目摘要

平成29年度は、主に以下5点を柱に研究活動を行なった。【1】所謂「支那通」研究。中国人対日協力者の問題を考える際に、ゆるがせにできないのは「支那通」と呼ばれた人々である。対日協力者の中にはこうした「支那通」と関係を持った人が多いからである。にもかかわらず、「支那通」の概念は漠然としており、明確な定義はなされていない。このため「支那通」概念を整理し、現代中国学会・中国研究会他で報告した。【2】華北占領地における対日協力の実像。注目したのは、北京政府時期に有力な政治家であった呉佩孚と彼の下に集まった人々が組織した日支民族会議である。同会の機関紙の内容を分析した結果は、2017年7月及び9月にそれぞれ東京・上海で開催された抗日戦争80周年の国際学会にて発表した。【3】冀東政府の構想。冀東防共自治政府内部での構想について、殷汝耕及び池宗墨の議論に注目することで検討を行った。この成果は2018年3月にワシントンで開かれたAssociation for Asian Studies(AAS) の年次会議にて“Chi Zongmo (1890-1951), a Confucian Collaborator in Hebei”として報告した他、雑誌『東洋史研究』に論文を投稿した。【4】『中華日報』社説目録作成。汪政権の機関紙『中華日報』の社説目録を作成し、1943年8月から1945年8月までを「『中華日報』社説目録（3）」として纏め、解説と共に『明大アジア史論集』22号に掲載した。【5】高橋和巳の歴史認識。戦後日本を代表する作家の一人である高橋和巳が、実は同世代としては珍しく中国占領地及び対日協力者について関心を抱いていた点に着目し、その背景を戦後日本社会の動向と対比させながら検討した。成果は論文集『高橋和巳の思想と文学（仮題）』（2018年発行予定）へ投稿した。

2017年，研究活动主要集中在以下五点。 [1] 所谓“中国街”研究。在考虑中国与日本的合作者问题时，不能忽视被称为“新那洞”的人。这是因为许多日本合作者与这些“中国街道”有联系。尽管如此，“中国洞”的概念仍然很模糊，没有明确的定义。为此，我组织了“中国洞”的概念，并在当代中国研究会、中国研究会等会议上做了报告。 [2]华北沦陷区对日合作的现实。我关注的是日中全国会议，该会议是由北京政府期间颇具影响力的政治家吴佩孚和聚集在他手下的人们组织的。对该协会期刊内容的分析结果分别于2017年7月和2017年9月在东京和上海举行的纪念抗战80周年国际会议上发表。 [3] 治东政府的计划。我通过尹汝康和迟宗模的讨论，在冀东保卫共产党自治政府内部审视了这个概念。这一成果于2018年3月在华盛顿举行的亚洲研究协会（AAS）年会上以《河北儒学合作者池宗谟（1890-1951）》为题报道，并发表在《东方史》杂志上我向“研究”提交了一篇论文。 [4] 为《中华日报》制作社论目录。为王政府机关报《中华日报》制作社论目录，将1943年8月至1945年8月期间编成《中华日报社论目录（三）》，并在《明治大学亚洲史文集》第22期收录评论。。 [5]高桥和美的历史意识。本书重点关注战后日本著名作家之一的高桥和美实际上对中国占领区和他这一代的日本合作者异常感兴趣，并将这一背景与我所考虑的战后日本社会的趋势进行了对比。其结果已提交至论文集《高桥和美的思想与文学（暂定名）》（计划于2018年出版）。