アメリカ黒人文学とは何か?:現代アメリカ黒人文学における超越思考の系譜を追う

什么是美国黑人文学？：追溯当代美国黑人文学先验思维的谱系

基本信息

批准号：
11J06551
负责人：
平沼公子
金额：
$ 0.51万
依托单位：
University of Tsukuba
依托单位国家：
日本
项目类别：
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
财政年份：
2011
资助国家：
日本
起止时间：
2011 至 2012
项目状态：
已结题

来源：
https://kaken.nii.ac.jp/grant/KAKENHI-PROJECT-11J06551/
关键词：
アメリカ文学アメリカ黒人文学

项目摘要

当該年度(平成24年度)は、「新たなアメリカ黒人文学の可能性の示唆」という視点は変わらず、前年度に発展させたアメリカ黒人文学における「文壇」と「批評動向」の輻輳を考察するため、具体的に現代アメリカ黒人文学における物語様式・主題の問題に取り組んだ。批評動向の具体的な焦点として、現代アメリカ黒人文学と、既存の物語様式との関連について更なる考察を踏まえた。当該年度に扱った作家たちと物語様式は、Walter Mosleyの探偵小説、Octavia E. Butlerのサ・イエンス・フィクション、Charles Johnsonの航海日誌と新・奴隷制体験記である。これらの作家たちは、それぞれ上記の物語様式に則り文学作品を執筆しているが、その作品群はほとんどすべての場合、「現代アメリカ黒人文学」の枠内でしか語られない。つまり、人種的アイデンティティに依拠した批評の枠組が、物語様式に先行する形で語られてきた作家たちであると言えるだろう。本研究の主題である「アメリカ黒人文学とは何か?」という問いかけを考察する上で重要な問題点として、前年度に引き続き具体的な批評対象として、これらの作家とその作品、批評、そして物語様式について包括的に取り扱った。これにより、当初は「新奴隷制体験記」という一様式にのみフォーカスを絞っていた本研究は、「アメリカ黒人文学とは何か?現代アメリカ黒人文学における超越思考の系譜を追う」という本研究テーマに沿い、よりダイナミックに発展したと言える。当該年度は、上記に挙げた3人の作家とその作品について、国内及び国際学会における研究発表を行った。本研究は、アメリカ黒人文学という既存の文学ジャンルの成り立ちと、そこにおいて見逃されがちな物語様式の問題を、現代アメリカ文学批評のあり方から考察し、その制度と歴史を再考することによって、これまでのマイノリティ文学とその批評に新たな読みの可能性を提示する研究として、大変有意義な成果があったと言えよう。

今年（2012年度），我们将继续保持“为美国黑人文学提出新的可能性”的视角，探讨美国黑人文学中“文学世界”与“批评趋势”的融合因此，我专门讨论了当代美国黑人文学的叙事风格和主题问题。作为批评趋势的具体关注点，我进一步思考了当代美国黑人文学与现有叙事风格之间的关系。今年涵盖的作者和叙事风格包括沃尔特·莫斯利的侦探小说、奥克塔维亚·E·巴特勒的科幻小说以及查尔斯·约翰逊的航海日志和新奴隶制记述。尽管这些作家的文学作品都遵循上述叙事风格，但他们的作品几乎总是只在“现代美国黑人文学”的框架内进行讨论。换句话说，可以说这些作家使用了一种基于种族身份的批判框架，而这种框架先于他们的叙事风格。作为思考本研究主题“什么是美国黑人文学？”这一问题的一个重要问题，我们将继续关注这些作家、他们的作品、批评以及叙事风格的综合处理。因此，这项最初只关注“新奴隶制经历”一种风格的研究，变成了“什么是美国黑人文学？追溯当代美国黑人文学中的先验思维谱系”。可以说，它的发展更加符合主题。今年，我们在国内外学术会议上对上述三位作者及其作品进行了研究报告。本研究从美国当代文学批评的角度审视美国黑人文学现有文学流派的起源及其叙事风格中常被忽视的问题，重新思考其体系和历史，可以说这项研究产生了很大的成果。成果显着，为阅读少数民族文学及其批评提供了新的可能性。