韓国における意思決定の多層性と夫婦間ジェンダー不平等:日本との比較

韩国的多层决策和婚姻性别不平等：与日本的比较

基本信息

批准号：
08F08007
负责人：
永瀬伸子
金额：
$ 1.02万
依托单位：
Ochanomizu University
依托单位国家：
日本
项目类别：
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
财政年份：
2008
资助国家：
日本
起止时间：
2008 至 2009
项目状态：
已结题

项目摘要

韓国における経済的資源配分とそれに関わる意思決定のメカニズムからみられる夫妻関係を把握するツールとして妻のためにつかうお金に注目し、分析を行った。その際、妻の就業形態変化を軸として、妻と夫個々人のために経済的資源がどのように配分されるのかに注目し、夫妻間の生活水準の変化を追った。夫妻の生活水準、夫妻間の生活水準の格差を把握する指標としては、家計費のなかで個人に配分される「個人のために使うお金」を用いた。分析に用いるデータは、F-GENS韓国パネル調査データであり、分析対象は736世帯である。分析は、就業形態変化パターン別の個人別消費、個人別貯蓄を、1)時系列推移、2)世帯年収増減、妻年収増減との関係、3)夫妻間格差の変化の三つの分析軸に沿って検討した。分析結果は以下のとおりである。第1に、妻の無職化グループにおいては、妻費および妻貯蓄を減少させるとともに、妻と夫のためにつかうお金における夫妻間格差を拡大させることが確認された。第2に、妻の有職化グループにおいて妻費と夫費の関係をみると、働きはじめて2年目の時点での夫費と妻費の差は観察された期間のなかでもっとも差が少なく、夫を100とした夫妻比からも夫妻間の格差がもっとも少ない。つまり、妻の有職化によって、夫妻間格差が改善されたことが確認された。第3に、無職から有職になったときの就業形態に注目して、妻費と夫費、妻貯蓄と夫貯蓄の関係をみたところ、妻が専業主婦からフルタイムとして働き始めた直後は、妻費、妻貯蓄は増加、夫費、夫貯蓄は減少している。また、その増加率が描くカーブは妻年収の世帯年収に占める割合とも動きが同様である。つまり、無職からフルタイムになったグループにおいて、妻費には妻年収の増加の影響および、働いていることの両方が影響しているといえよう。

我重点分析了花在妻子身上的钱，以此作为从韩国的经济资源配置和相关决策机制来理解夫妻关系的工具。在此过程中，我们关注妻子和丈夫各自的经济资源如何分配，关注妻子就业模式的变化，并跟踪丈夫和妻子之间生活水平的变化。作为了解夫妻生活水平以及夫妻间生活水平差距的指标，我们使用了“个人用钱”，即家庭支出中分配给个人的钱。分析使用的数据为F-GENS韩国追踪调查数据，分析对象为736户家庭。该分析根据就业状况的变化模式考察个人消费和个人储蓄，基于三个轴：1）时间序列趋势，2）与家庭年收入和妻子年收入增减的关系，3）我相应地考虑了夫妻之间的差异。分析结果如下。首先，在失业妻子群体中，证实妻子的开支和储蓄减少，夫妻之间为妻子和丈夫花的钱的差距拉大。其次，从妻子就业组中妻子与丈夫的津贴关系来看，工作第二年丈夫与妻子的津贴差异是观察期间中最小的；以夫妻比例以丈夫为100时最小。换句话说，已经证实，当妻子就业时，夫妻之间的差距有所改善。第三，我们关注从失业到就业的就业状况，考察妻子的开支与丈夫的开支、妻子的储蓄与丈夫的储蓄之间的关系。我们发现，妻子从一开始全职工作后，作为家庭主妇，妻子的开支和储蓄在增加，而丈夫的开支和储蓄在减少。此外，增长率绘制的曲线类似于妻子的年收入与家庭年收入的比率。换句话说，在从失业转为全职的群体中，可以说妻子的开支既受到妻子年收入增加的影响，又受到妻子工作的影响。