幼少期の心理的ストレスは成長後の喘息発症・増悪に影響は与えるか?

童年时期的心理压力是否会影响以后哮喘的发作和恶化？

基本信息

批准号：
20659111
负责人：
久保千春
金额：
$ 1.98万
依托单位：
Kyushu University
依托单位国家：
日本
项目类别：
Grant-in-Aid for Challenging Exploratory Research
财政年份：
2008
资助国家：
日本
起止时间：
2008 至 2009
项目状态：
已结题

项目摘要

前年度の検討で、幼児期の心理的・身体的ストレスは、成長後の気道炎症,気道過敏性を増悪させることを示した。本年度は詳細なメカニズムの検討を行った。4週齢時に心理的ストレスである、コミュニケーションストレスが負荷された群(CS群)では、コントロール群や、4週齢時に身体的ストレスであるフットショックストレスを負荷された群(FS群)と比較して、OVAチャレンジ直後の血漿ACTH値の抑制を認めた。OVAチャレンジ吸入24時間後では、コントロール群と比較してCS群で、気管支肺胞洗浄液中のIL-5濃度が高値であり、胸腔内リンパ節中の細胞数が有意に増加していた。また、胸腔内リンパ節中のCD陽性4T細胞のOVA刺激に対するサイトカイン産生は、コントロール群と比較してCS群,FS群でIL-5の産生量が多かった。前年度・本年度の結果より、幼児期の心理的・身体的ストレスは、成長後のOVA喘息モデルにおける気道炎症,気道過敏性を増強させることを示した。特に、幼児期に心理的ストレスが負荷されると、成長後の感作された抗原刺激に対する視床下部-下垂体-副腎系の反応が低下し(ACTH放出,コルチコステロン放出の低下し)、感作された抗原刺激に対する抑制機能が正常に惹起されないため、過剰な免疫反応が引き起こされると考えられた。その結果、抗原特異的CD4陽性T細胞からのIL-5産生量が増加することで過剰に好酸球が増加し、気道炎症が増悪することによって気道過敏性が亢進することが示唆された。喘息予防・管理ガイドライン(2009)に記載されているように、激しい感情表現やストレスは、気管支喘息の増悪要因となりうる。今回の検討によって、ストレスと気管支喘息の関係について、さらなる理解が深まり、気管支喘息の発症や増悪の抑制につながると期待される。

去年进行的一项研究表明，婴儿期的心理和身体压力会加剧成年后的气道炎症和气道高反应性。今年我们对这个机制进行了详细的研究。将在 4 周龄时承受交流压力（即心理压力）的组（CS 组）与对照组进行比较，以及在 4 周龄时承受足部冲击压力（即身体压力）的组。我们发现 OVA 攻击后血浆 ACTH 水平立即受到抑制。吸入OVA激发后24小时，与对照组相比，CS组支气管肺泡灌洗液中IL-5浓度较高，胸内淋巴结细胞数量显着增加。此外，关于胸内淋巴结中CD阳性4T细胞的OVA刺激所产生的细胞因子产生，CS组和FS组的IL-5产生量高于对照组。去年和今年的结果表明，婴儿期的心理和身体压力会增强OVA哮喘模型成年后的气道炎症和气道高反应性。特别是在幼儿时期受到心理压力时，生长后下丘脑-垂体-肾上腺轴对敏化抗原刺激的反应降低（ACTH释放和皮质酮释放减少），被认为是由于过度的免疫反应而引起的。对致敏抗原刺激的抑制功能未正常触发。结果表明，抗原特异性 CD4 阳性 T 细胞产生的 IL-5 增加，导致嗜酸性粒细胞过度增加，从而加剧气道炎症并增加气道高反应性。正如《哮喘预防和管理指南》（2009）所述，强烈的情绪表达和压力可能是支气管哮喘的加重因素。希望这项研究能够进一步加深我们对压力与支气管哮喘之间关系的理解，从而预防支气管哮喘的发作和恶化。