ヒト苦味・渋味感受性の個人差と遺伝子多型の関係の解析

人类苦涩敏感度个体差异与遗传多态性的关系分析

基本信息

批准号：
20658031
负责人：
駒井三千夫
金额：
$ 2.24万
依托单位：
Tohoku University
依托单位国家：
日本
项目类别：
Grant-in-Aid for Challenging Exploratory Research
财政年份：
2008
资助国家：
日本
起止时间：
2008 至 2009
项目状态：
已结题

项目摘要

これまでの報告では、苦味レセプターTAS2R遺伝子中のSNP(一塩基多型)は苦味感受性に大きな影響を与えていることが判明している。ブロッコリー等のアブラナ科植物の苦味を敏感に感じ取ることが可能な人では、発癌リスクが高いと推定される疫学的データがあるため、その苦味感受性とその物質の代謝酵素の活性も違う可能性も類推される。苦味レセプターの多型と苦味感受性の相関関係を明らかにしていくことは、苦味受容機構の解明につながるほかに、個人の遺伝的素因と疾病発症の関係を解明する糸口になるものと考えられる。よって本研究では、被験者個々人のTAS2R遺伝子のSNP検出と官能検査を行い、苦味感受性に関与するSNPを同定することを目的とした。今の段階では研究結果の詳細を公開することはできないが、以下に成果の概略を記す。平成21年度の研究では、TAS2R44とTAS2R45におけるSNPの組み合わせに規則性がみられ、これらの遺伝子型はカフェインの閾値とは関連が見られなかったものの、カフェインの苦味強度との関連が見られた。これらのSNPの組み合わせは苦味感受性に影響を及ぼしていることが示唆された。TAS2R44、TAS2R45のハプロタイプを解析した結果、TAS2R44では3つのハプロタイプ、TAS2R45では2つのハプロタイプが観察された。これらのハプロタイプの組み合わせにより、被験者48人は3種類、官能検査を行った38人は2種類の遺伝子型に分類することができた。これらの成果は、今後の研究の進展に極めて重要である。

此前的报道表明，苦味受体TAS2R基因中的SNP（单核苷酸多态性）对苦味敏感性有显着影响。有流行病学数据表明，对西兰花等十字花科植物的苦味敏感的人患癌症的风险较高，因此也有可能他们对苦味的敏感度与代谢酶的活性不同类似的物质。阐明苦味受体多态性与苦味敏感性之间的相关性不仅可以阐明苦味受体机制，而且还可以为阐明个体遗传易感性与疾病发生之间的关系提供线索。因此，本研究的目的是检测每个受试者TAS2R基因中的SNP，并进行感官测试，以鉴定与苦味敏感性有关的SNP。虽然现阶段无法透露研究结果的细节，但以下提供了结果摘要。 2009年的一项研究发现TAS2R44和TAS2R45中的SNP组合具有规律性，尽管这些基因型与咖啡因阈值无关，但发现它们与咖啡因苦味强度相关。有人认为这些 SNP 的组合会影响苦味敏感性。对TAS2R44和TAS2R45的单倍型进行分析的结果，观察到TAS2R44的3个单倍型和TAS2R45的2个单倍型。通过组合这些单倍型，我们能够将 48 名受试者分为三种类型，将 38 名接受感官测试的人分为两种类型。这些结果对于未来的研究进展极其重要。