明治期北海道におけるサケ漁規制とアイヌ民族に関する研究

明治时期北海道鲑鱼捕捞规定与阿伊努人研究

基本信息

批准号：
17720168
负责人：
山田伸一
金额：
$ 1.09万
依托单位：
History Museum of Hokkaido
依托单位国家：
日本
项目类别：
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
财政年份：
2005
资助国家：
日本
起止时间：
2005 至 2007
项目状态：
已结题

项目摘要

主な史料調査として、(1)開拓使函館支庁文書と函館県文書を中心として、北海道立文書館が所蔵するサケ漁規制・繁殖保護政策に関する公文書、(2)徳川林政史研究所(東京都豊島区)が所蔵する旧尾張徳川家家臣団の現八雲町への移住関係史料(八雲史料)、の調査を実施した。また、八雲町の遊楽部川周辺関係地を現地調査した。これらおよび昨年度までの調査成果に基づき、1880年に開拓使函館支庁が遊楽部川にサケ種川法を導入した過程とそれによって地域社会に生じた問題点に関する論文をまとめた。その要点は以下のとおり。(1)開拓使函館支庁内には1878年時点で、勧業係を中心として管内河川のサケマス減少対策としての漁業規制と取締りの強化を探る動きがあったが、経費と人員の制約が壁となった。(2)支庁は、東京出張所からの情報伝達と促しを契機として、新潟県三面川で実施されていた種川法の試験実施に乗りだし、その対象河川として遊楽部川を選んだ。(3)支庁は、産卵後のサケ捕獲を見返りとして、種川法の運用を新来の移民である旧尾張徳川家家臣に委ねた。この決定は地元の十分な合意を経たものではなかったため、従来のサケ漁を禁止された旧来住民(アイヌ・和人)や戸長役場の強い反発を招いたが、支庁は「物産振興」を掲げて強行した。この際、漁獲高の半分を報酬として実際の漁獲を旧来住民に委ねる方式が採用された。(4)5年間の試験期間終了後、種川法の運用は、旧来住民を含む地域住民全体の組合組織による形に組み替えが行われた。ただし、アイヌ民族は密漁取締りにあたる看守活動からは排除された。徳川家旧家臣・旧来居住和人と、アイヌ民族との間にあった隔たりが反映したものと考えられる。

主要史料研究包括：（1）北海道档案馆保存的有关鲑鱼捕捞法规和繁殖保护政策的官方文件，主要是开发团函馆支部的文件和函馆县的文件；（2）德川林政治的文件；历史研究所（东京）对丰岛区（丰岛区）所属的前尾张德川家臣迁徙到现在的八云町（八云史料）相关的史料进行了调查。我们还对八云町有乐部川周边相关地区进行了实地调查。基于这些以及截至去年的研究成果，我整理了一篇论文，介绍了开发团函馆支部于 1880 年将鲑鱼种川方法引入有乐部川的过程，以及当地社会中出现的问题。因此。主要有以下几点。 (1) 自 1878 年起，在开发团函馆支部内，出现了一场以销售人员为首的运动，探讨如何加强捕鱼法规和执法，以减少其管辖范围内河流中鲑鱼鳟鱼的数量。管辖权，但成本和人员限制成为了障碍。（2）利用东京分公司的信息和鼓励，分公司开始测试已在新泻县三表河实施的种川法，并选择有乐部河作为目标河流。（3）分所将种川法的管理委托给尾张德川家的前臣民新移民，以捕获产卵后的鲑鱼作为回报。这个决定没有得到当地足够的同意，并引起了被禁止传统鲑鱼捕捞的传统居民（阿伊努人和瓦人）以及我被迫做的户主总公司的强烈反对。所以。此时，采用了一种制度，将实际捕鱼留给传统居民，以换取一半的渔获量。（4）经过五年试验期后，种川法被改组为包括原居民在内的所有当地居民的合作组织。然而，阿伊努人被排除在打击偷猎的警卫活动之外。这被认为反映了阿伊努人与德川家族前臣民和日本传统居民之间的差距。