17世紀ローマのカンタータ史研究

17世纪罗马康塔塔历史研究

• 批准号: 03J02782
• 负责人: 佐々木 なおみ
• 金额: $ 2.18万
• 依托单位: Tokyo National University of Fine Arts and Music
• 依托单位国家: 日本
• 项目类别: Grant-in-Aid for JSPS Fellows
• 财政年份: 2003
• 资助国家: 日本
• 起止时间: 2003 至 2005
• 项目状态: 已结题
• 来源: https://kaken.nii.ac.jp/grant/KAKENHI-PROJECT-03J02782/
• 关键词: カンタータ; イタリア; 17世紀; 18世紀; ローマ; 史料研究

本研究は、17世紀ローマにおけるカンタータの歴史的発展を、同地の有力貴族による音楽保護活動に基づいて解明しようとするものである。本年度は当初の調査対象であったバルベリーニ家、キージ家、スウェーデン女王クリスティーナの3宮廷に加え、ボルゲーゼ家、パンフィーリ家、オットボーニ家、コロンナ家、ルスポリ家等の貴族ならびにローマ法王の甥枢機卿たちへと調査を拡大した。その結果、当時のローマでは貴族主催の公式なアカデミーから、貴族の私邸で定期的に行われた非公式のアカデミー、ならびに「談話会conversazione」と称された私的演奏会、さらには芸術家の自宅で開かれた「アカデミー」と呼ばれる同人サークルに至るまで多種多様な会合が活発に展開され、これらがカンタータの発展の場として重要な位置を占めていたことが明らかになった。一方、ローマの貴族に仕えた詩人アバーティとメロージオ、さらに貴族オットボーニの詩集調査から狩、騎馬、トランプ遊び、舟遊び、匿名者の風刺、追悼用作品など、従来論じられて来なかったカンタータの種類が多数明らかになり、このジャンルの未知なる側面を解明する手掛かりが得られた。なお、これらの成果は地中海学会『地中海学研究』XXIX号(2006)に近日発表される予定である。また調査の対象を広げたことにより、17世紀の各時代を代表する11人の芸術パトロンに基づいて、ローマの音楽活動全般の歴史的発展を考察する方法が可能となった。現在は、ローマの音楽家の中で生涯一宮廷に留まった者が少なかった点に着目し、彼らの大半が職場となる宮廷や教会を度々変えつつ、市内各地で開かれた大小様々なアカデミーで他の音楽家と活動していた様子を史料的に裏付けようと試みている。以上の研究成果に基づいて、「17〜18世紀ローマの音楽環境とカンタータ」(仮)という題目で論文を準備中である。

本研究试图基于该地区有影响力的贵族的音乐保护活动来阐明17世纪罗马康塔塔的历史发展。今年，除了巴贝里尼家族、基吉家族、瑞典女王克里斯蒂娜原有的三宫之外，我们还将重点关注博尔盖塞家族、潘菲利家族、奥托博尼家族、科隆纳家族、鲁斯波利家族、等贵族，以及教皇的侄子红衣主教的调查范围也扩大了。结果，当时的罗马出现了广泛的发展，从贵族主办的正式学院到定期在贵族私人住宅举办的非正式学院，以及被称为“对话”的私人音乐会，甚至艺术家们的各种各样的会议也都在积极举行，包括在他家里举办的被称为“学院”的同人圈子，这些都清楚地表明这些会议作为康塔塔的发展场所具有重要的地位。另一方面，对罗马贵族阿贝尔蒂和梅洛西奥以及贵族奥托博尼的诗集的研究，揭示了以前没有讨论过的康塔塔类型，例如狩猎、骑马、扑克牌、划船、匿名讽刺等。和纪念作品已被揭露，为揭示这一类型的未知方面提供了线索。这些结果将很快发表在地中海学会的《地中海研究》第XXIX期（2006年）上。此外，通过扩大研究范围，可以根据代表 17 世纪各个时期的 11 名艺术赞助人来考察罗马音乐活动的总体历史发展。目前，以终生呆在同一个宫廷的罗马音乐家为数不多，大多数人经常更换工作场所，如宫廷或教堂，并活跃在全城举办的各种规模的学院中。我试图用历史资料来证实他与其他音乐家的活跃关系。基于上述研究成果，我目前正在准备一篇论文，暂定标题为“17-18世纪罗马的音乐环境和康塔塔”。

项目成果

17〜18世紀イタリアにおける世俗カンタータの種類と用途に関する試論

论17-18世纪意大利世俗康塔塔的类型和用途

• 发表时间: 2006
• 期刊: 地中海学会『地中海学研究』 XXIX(未定)
• 作者: 木岡伸夫編;佐々木 なおみ
• 通讯作者: 佐々木 なおみ