ロシア文学成立の文化史的研究-領地(ウサーヂヴァ)文化とメモアールを中心に

俄罗斯文学建立的文化历史研究——以领土（Usadiva）文化和回忆录为重点

• 批准号: 15652015
• 负责人: 坂内 徳明
• 金额: $ 1.92万
• 依托单位: Hitotsubashi University
• 依托单位国家: 日本
• 项目类别: Grant-in-Aid for Exploratory Research
• 财政年份: 2003
• 资助国家: 日本
• 起止时间: 2003 至 2005
• 项目状态: 已结题
• 来源: https://kaken.nii.ac.jp/en/grant/KAKENHI-PROJECT-15652015/
• 关键词: ロシア文化史; ウサーヂヴァ; ロシア文化の誕生; インテリゲンツイヤ; ナロード; ルボーク; 貴族文化; メモアール; ロシア文学の成立; 文化史; 貴族屋敷; 近代化; 地方; ボロトフA.; アンドレイ・ボロトフ

18世紀後半から19世紀前半までの一世紀足らずの時期にロシア文化/文学が実体としてばかりか言説として成立したこと、そしてこの事実が現代までのロシア文化/文学の基本的性格を規定してきたことは近年のロシアのみならず、欧米のロシア文化史研究にあって広く認められてきたことである。このことを明確に示すのは、ソ連崩壊前後から急速に発展した貴族文化史研究の活性化であり、その中でも特にウサーヂヴァと呼ぼれるロシア貴族屋敷の文化に関する分野において顕著である(最近の研究動向については、すでに2004年に発表した論考「ロシアのウサーヂバ(貴族屋敷)文化研究序説(1)」にも記したとおりである)。本研究では、こうした貴族文化史研究そのものの再考から始めて、貴族屋敷文化をテクストとしてロシア社会・文化の多面性と多層化を確認すべく作業をおこなった。具体的テクストとしてはメモアールを中心とする文字資料と民衆版画ルボークなどのヴィジュアル資料などである。貴族屋敷自体は17世紀までのモスクワ・ルーシ時代の大貴族の領地に始まり、18世紀以後の新興貴族にたいする分与地、18世紀半ばから西欧文化が定着していく都市郊外の文化的空間としてのウサーヂヴァ、さらに19世紀半ば以降細分化され、商人や市民などの所有対象となる小邸宅地、そして革命による消滅、といった歴史を持つ。この空間を舞台としてロシア近代は展開したのであり、しかもそれはたんなる社会経済史的側面からだけでなく、建築、文学、美術、音楽、演劇などの芸術ならびに思想全体を視野に収めうる文化的トポスとして機能したことを明らかにし得たと考える。本研究の考察対象をロシア文化/「文学成立の文化史」とした意味はそこにある。

从18世纪末到19世纪初不到一个世纪的时间里，俄罗斯文化/文学不仅作为一个实体而被确立为一种话语，这一事实决定了俄罗斯文化/文学的基本特征直到今天，这一点不仅在俄罗斯近年来得到了广泛的认可，而且在西方的俄罗斯文化史研究中也得到了广泛的认可。清楚地表明这一点的是苏联解体前后迅速发展的贵族文化史研究的复兴，尤其是在名为“乌萨迪瓦”的俄罗斯贵族宅邸文化领域（近期研究动向）这在2004年发表的《俄罗斯贵族宅邸文化研究导论（一）》一文中已经提到过。在本次研究中，我从重新思考贵族文化历史本身的研究入手，以贵族府邸文化为文本，以期确认俄罗斯社会文化的多面性、多层次性。具体文本包括书面材料，主要是回忆录，以及视觉材料，如卢布克等民间版画。贵族本身在莫斯科-俄罗斯时期一直到17世纪都是大贵族的封地，从18世纪开始分配给新兴贵族，并随着西欧文化的扎根而被用作城市郊区的文化空间。 18世纪中叶，它有19世纪中叶后被细分为商人和公民所有的小庄园的历史，然后因革命而消失。现代俄罗斯在这个空间中发展，不仅从社会经济历史的角度来看，而且作为一个文化主题，涵盖了建筑、文学、艺术、音乐和戏剧等艺术，以及我认为的整体思想。我们能够证明它是有效的。这就是选择俄罗斯文化/“文学创立的文化史”作为本研究课题的意义所在。

项目成果

ドミトリイ・ロヴィンスキイとロシア民衆版画(ルボーク)研究

德米特里·罗温斯基和俄罗斯民间版画（卢布克）研究

• 发表时间: 2006
• 期刊: 一橋大学研究年報 人文科学研究 43
• 作者: S.J.Li;Y.Suzuki;M.Noori;藤目ゆき;坂内 徳明
• 通讯作者: 坂内 徳明

坂内徳明: "新版 ロシアを知る事典 ウサーヂバ(事典の項目として)"平凡社. 1 (2004)

Noriaki Sakauchi：“新版：俄罗斯百科全书 Usadziva（作为字典条目）” Heibonsha 1 (2004)。