感覚入力の変化が知覚神経終末の形態に及ぼす影響-洞毛の神経分布に着目して-

感觉输入变化对感觉神经末梢形态的影响 - 关注窦毛的神经分布 -

基本信息

批准号：
11770487
负责人：
榎原智美
金额：
$ 1.22万
依托单位：
Meiji College of Oriental Medicine
依托单位国家：
日本
项目类别：
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
财政年份：
1999
资助国家：
日本
起止时间：
1999 至 2000
项目状态：
已结题

项目摘要

ラットの顔面洞毛の毛根部に分布する多種多様な神経終末は、生後約2週間で成熟動物に匹敵する神経終末の要素がほぼ観察されるようになることなどを昨年度までに明らかにしたが、本年度はさらに、共焦点レーザー顕微鏡を用いてそれらの立体的形態の成熟過程をも明らかにするとともに、生直後または成熟ラットの洞毛に異常な刺激を与え続けることによって生じる神経終末分布様式の変化を追究した。生後各発達段階の洞毛における各神経終末は、各々の立体的特徴を徐々に成熟させつつ、3次元的に分布領域を広げる様子が明らかになった。幼弱な動物の洞毛を扱う困難性から結果的に今回は抜毛しか検討できなかったが、生直後より異常な感覚入力環境にさらされた幼弱な洞毛における神経分布の発達様式は、特定の神経終末だけが先行して成熟したり、逆に輪走線維の分布の時期が遅れるなど正常とは異なる所見が得られた。一方、成熟ラットにおいては各種神経終末の特徴的な形態の全貌が3次元的に詳細に明らかになるとともに(論文投稿中)、神経終末の無髄軸索部分に細胞鞘を与える終末グリア細胞が中枢の神経膠細胞に類似して非常に特殊な形態を呈して軸索に纏絡していることが初めて明らかとなった。本細胞には長い突起をのばして多数の神経終末を連携するものも見られ、終末グリア細胞の多様性も示唆された。成熟ラットの洞毛に対し、抜毛、剃毛、引っ張る、皮膚を摩擦する、などの操作を約4か月間与え続けると、特にメルケル終末、槍型終末および樹状神経終末の立体的な広がりと分布密度に変化が生じ、個々の終末にも終末グリア細胞を含めて形態変化が確認された。本研究により、生後の感覚入力は、洞毛の知覚神経終末の形態の成熟および維持機構に大きく影響を与えることが明らかとなった。今後、特定の感覚刺激が特定の知覚神経終末の形態をいかに変化させうるかを追究すべく、現在さらに詳細な検索を進めている。

分布在大鼠面部毛发根部的各种神经末端几乎可以在出生后大约两周观察到，并且可以观察到与成熟动物相当的神经末端的元素。今年，我们还使用共聚焦激光显微镜研究了这些三维形态的成熟过程，并研究了出生后立即或继续刺激成熟大鼠的鼻窦头发的神经末端分布的变化。据透露，出生后每个发育阶段的鼻窦的每一个神经逐渐成熟其三维分布区域，在三个维度上扩大了其分布区域。 Due to the difficulty of dealing with sinus hairs in young animals, only hair plucks were examined this time, but the developmental pattern of nerve distribution in sinus hairs exposed to an abnormal sensory input environment immediately after birth was obtained, with results that differed from normal, with only specific nerve endings maturing, and conversely, the timing of the distribution of ring sulcus fibers being delayed.另一方面，在成熟的大鼠中，各种神经末端的整个特征形态在三个维度上详细揭示（在论文提交中），并且首次揭示了末端的玻璃细胞，该末端玻璃细胞可为神经终端的无层轴突层提供细胞鞘，与中央纤维细胞和轴突相似。发现一些细胞延伸长突起，以连接许多神经末端，表明末端神经胶质细胞的多样性。当成熟大鼠中的鼻窦头发被拔出，剃须，拉和摩擦皮肤大约四个月时，默克尔的三维扩展和分布密度，尤其是树突状神经末端，并观察到形态变化，包括末端的末端神经细胞，包括各个末端。这项研究表明，产后感觉输入对窦性出血中感觉神经末端形态的成熟和维持机理具有显着影响。将来，我们目前正在进行进一步的详细搜索，以探讨特定的感觉刺激如何改变特定的感觉神经末端的形态。