歯根膜における神経原性炎症の解析-特にマクロファージの動態と活性について-

牙周膜神经源性炎症的分析 - 特别是巨噬细胞的动态和活性 -

基本信息

批准号：
10771043
负责人：
佐藤しづ子
金额：
$ 1.34万
依托单位：
Tohoku University
依托单位国家：
日本
项目类别：
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
财政年份：
1998
资助国家：
日本
起止时间：
1998 至 1999
项目状态：
已结题

项目摘要

これまで、歯周炎の発現については、歯垢や歯石中の口腔細菌に主眼がおかれ、二次的原因として咬合負担などの関与が検討されてきた。しかし、最近、歯根膜に分布する多数の感覚神経が、単に感覚情報を中枢へ伝達するのみならず、末梢方向へも伝導し神経末端からのneuropeptide分泌によって積極的に炎症の発現に関与する(神経原性炎症)可能性が示唆されている。しかし、この歯根膜の神経原性炎症の可能性については、現在皮膚などで感覚神経由来の血流増加や血漿成分漏出の確認をもとに推測されているに過ぎず、歯根膜組織自体での報告はみられない。そこで本研究は、歯根膜における神経原性炎症の可能性とその解析を目的とした。歯根膜は周囲を歯槽骨に被覆される解剖学的特徴をもつことから、歯根膜における神経原性炎症の解析は困難とされてきた。本研究は、我々が開発した歯根膜のレーザードプラー血流計を用いた血流動態を解析する独自の手法を用い、動物実験により検討を進めた。本研究では、歯根膜における神経原性炎症初期時の(1)逆伝導性血管拡張の存在と(2)歯肉および歯髄との組織的特徴の比較、(3)血漿漏出の存在について検討した。その結果、下歯槽神経の末梢性電気刺激により、ネコ歯根膜に逆伝導性血管拡張反応が生じ、capsaicin連続投与による感覚神経の脱分極の後、消失したことから感覚神経(polymodar-c-fiber)によることを確認した。また歯根膜の逆伝導性血管拡張反応は、歯肉よりも歯髄に類似しており、不可逆性の炎症に陥りやすい特殊性を持つことが示唆された。さらに現在、下歯槽神経の末梢性電気刺激により歯根膜に血漿漏出が生じることを確認中であり、歯根膜における神経原性炎症の存在が明確となってきた。

到目前为止，牙周炎发展的主要焦点是牙菌斑和牙石中的口腔细菌，并且已经研究了咬合应变作为次要原因的参与。然而，近年来，分布在牙周膜中的大量感觉神经不仅将感觉信息传递到中央区域，而且还传导到周边方向，并通过从神经末梢分泌神经肽积极参与炎症的发展。（有人提出了神经源性炎症的可能性。然而，目前仅根据来自感觉神经的血流量增加和皮肤中血浆成分渗漏的确认来推测牙周膜神经源性炎症的可能性，以及牙周膜组织本身存在神经源性炎症的可能性。目前还没有这方面的报道。因此，本研究的目的是分析牙周膜发生神经源性炎症的可能性。牙周膜中的神经源性炎症的分析被认为是困难的，因为牙周膜具有被牙槽骨包围的解剖学特征。在本研究中，我们采用了独特的方法，使用我们开发的牙周膜中的激光多普勒血流计来分析血流动力学，并通过动物实验进行研究。在这项研究中，我们研究了（1）反向传导血管舒张的存在，（2）牙龈和牙髓组织学特征的比较，以及（3）牙周膜神经源性炎症早期阶段血浆渗漏的存在。结果，下牙槽神经的外周电刺激引起猫牙周膜的逆向传导血管舒张反应，该反应在连续施用辣椒素使感觉神经去极化后消失。此外，牙周膜的反向传导血管反应与牙髓的反应比牙龈的反应更相似，这表明牙周膜具有使其容易发生不可逆炎症的特殊性。此外，我们目前正在确认下牙槽神经的外周电刺激会导致牙周膜中的血浆渗漏，并且牙周膜中神经源性炎症的存在已经明确。