中世説話文学における説話受容と変容方法の研究

中世纪寓言文学中寓言的接受与转化研究

基本信息

批准号：
20J40173
负责人：
川上知里
金额：
$ 2.58万
依托单位：
Senshu University
依托单位国家：
日本
项目类别：
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
财政年份：
2020
资助国家：
日本
起止时间：
2020-04-24 至 2023-03-31
项目状态：
已结题

项目摘要

本研究の目的は、院政期の説話集を分析・調査し、既存説話の受容方法や変容方法の実態を明らかにすることにある。そのための対象作品として、本年度では、唱導と説話集を繋ぐ『草案集』、さらに中世の浄土信仰を体現した「往生伝」を計画していた。そこで、当該年度の具体的な研究活動として、両作品に関連する図書の調査・購入に加え、国内に点在している関連作品・資料の収集活動を行い、本文調査・資料分析を行ったことが挙げられる。本研究の主対象となる唱導資料や往生伝に密接に関連する資料として、神奈川県立金沢文庫に収められた大量の唱導資料が存在する。こちらの調査は昨年度から継続的に行っており、今年度も安居院流の祖である院政期天台僧澄憲の記した資料を中心に、撮影や複写をまとまった形で行うことができた。また、それ以外の機関についても、東京都の国文学研究資料館、東京都立図書館、サントリー美術館、五島美術館、鎌倉長谷寺、鹿児島大学玉里文庫に赴き、多数の関連資料の調査・収集を行うことができた。さらに、このように収集した資料の翻刻、注釈、関連資料との比較分析作業も順次進めている。しかし、対象として収集した資料の数が想定より大きく上回ってしまったため、これらの資料と説話文学作品との比較分析作業が未だに完了してしないものも多く存在している。そのため、本研究の成果を学会発表や論文投稿の形で発表することは、来年度以降になる見込みである。

本研究的目的是对永政时代的故事集进行分析和调查，弄清现存故事被接受和改造的实际状况。今年，作为这个目的的目标作品，我计划了将念诵和故事集结合起来的《草稿集》，以及体现中世纪净土信仰的《Ojoden》。因此，作为今年的具体研究活动，我们除了研究和购买与这两部作品相关的书籍外，还收集了分散在全国各地的相关作品和资料，并进行了考证和文献分析。神奈川县金泽文库中保存有大量的诵经材料，与本次研究的主要对象的诵经材料和御乘传有着密切的关系。这项研究从去年开始就一直在进行，今年我们拍摄并复制了安护院派的创始人、永政时代的天台和尚长宪所写的大量资料。此外，我还从东京国立日本文学博物馆、东京都立图书馆、三得利美术馆、五岛美术馆、长谷寺等其他机构研究并收集了大量相关资料。镰仓和鹿儿岛大学的玉利文库。此外，我们正在对收集到的资料进行转录、注释，并与相关资料进行比较分析。但由于收集的材料数量超出预期，这些材料与叙事文学作品的比较分析尚未完成。因此，这项研究的结果预计要到明年或更晚才会以会议报告或论文提交的形式公布。