有休不動産のリノベーションを通じた自律的な住環境創造に関する社会学的研究

空置房产改造创造自主居住环境的社会学研究

基本信息

批准号：
20K13688
负责人：
松村淳
金额：
$ 0.83万
依托单位：
Kwansei Gakuin University
依托单位国家：
日本
项目类别：
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
财政年份：
2020
资助国家：
日本
起止时间：
2020-04-01 至 2023-03-31
项目状态：
已结题

项目摘要

2022年度は、神戸市・京丹後市の空き家再生の現場の視察を精力的に実施した。神戸市では、一街区まるごと空き家になった場所を再生し、住居やギャラリーなどの複合施設とする案件について、参与観察を複数回実施した。京丹後市では、地域の伝統産業である丹後ちりめんの工場跡地の活用事例を複数見学した。そのうち、「ニケ荘」と名付けられたシェアハウスは、外部からの移住者を呼び込むためのハブ機能を担っており、本格的に移住する前の体験移住の場として活用されている。通常の空き家の再生状況に加えて、銭湯の再生現場に対するフィールドワークも実施した。こうしたフィールドワークから見えてくることとしては、空き家の再生・利活用は地域のプレイヤーと建築家の存在が鍵となっていることである。行政は、たとえば神戸市であれば「空き家起こし隊」などを組織し、稼働させているが実績はあまり芳しくない。空き家を使って、チャレンジをしたいと考える者（プレイヤー）をどれだけ呼び込めるか、が重要である。研究代表者が調査している神戸市・京丹後市はいずれもプレイヤーが次々と参入している地域である。さらに、アイデアを実現するためには専門家の存在が必要である。そこで重要なのが「街場の建築家」と研究代表者が呼ぶ人々である。彼らはプレイヤーに寄り添いながら、アイデアを形にしていくプロである。この両者を活性化することが、空き家を再生し、街に活力を取り戻すことであると考える。こうしたアイデアは神戸市の施策として採用され22年度から、神戸市の建築家と協働した空き家改修補助制度として制度化され、今年で二年目を迎える。（23年度審査員として関与）2022年3月には研究の集大成として『愛されるコモンズをつくる―街場の建築家たちの挑戦』を晃洋書房から単著として出版した。

2022年度，我们积极对神户市、京丹后市的空置住宅活化用地进行了现场检查。在神户市，针对一个项目进行了多次参与者观察，该项目旨在振兴整个空置建筑街区并将其转变为住宅和画廊等综合用途设施。在京丹后市，我们参观了几个利用旧工厂旧址生产丹后卷饼（当地传统产业）的例子。其中，名为“Nike-so”的共享房屋作为吸引外来移民的枢纽，被用作在全面搬家之前体验移民的场所。除了定期研究空置房屋的更新状况外，我们还对公共浴室的更新地点进行了实地考察。从这次实地调查中得出的结论是，当地参与者和建筑师的存在是振兴和利用空置房屋的关键。以神户市为例，政府组建了“空置房屋振兴队”并正在运作，但效果并不太好。重要的是利用空置的房屋能够吸引多少想要挑战的人（玩家）。研究总监正在调查的神户市和京丹后市都是玩家陆续进入市场的地区。此外，专家的存在对于实现想法是必要的。这里重要的是研究主任所说的“城市建筑师”。他们是专业人士，与玩家密切合作，将想法变为现实。我们相信，振兴这两个地区将振兴空置房屋，恢复城市活力。这些想法已被神户市采纳为政策，并自 2022 财年起与神户市建筑师合作作为空置房屋翻新补贴制度制度化，目前已进入第二年。（2013年以法官身份参与）2022年3月，作为他的研究成果，他以单独作者的身份在Koyo Shobo出版了《创造一个受人喜爱的公共空间：城市建筑师的挑战》。