大規模斜面崩壊の発生年代と誘因に関する通説の地形学・地質学・年代学的検証

对有关大规模边坡破坏的发生日期和触发因素的普遍理论进行地形学、地质学和年代学验证

基本信息

批准号：
22K01035
负责人：
苅谷愛彦
金额：
$ 2.75万
依托单位：
Senshu University
依托单位国家：
日本
项目类别：
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
财政年份：
2022
资助国家：
日本
起止时间：
2022-04-01 至 2025-03-31
项目状态：
未结题

项目摘要

これまでに研究代表者・研究分担者らが樹立してきたセルロース酸素同位体比年輪年代法による大規模斜面崩壊の高精度編年をさらに応用し、従来「通説」として広く受容されてきた大規模斜面崩壊の発生年代の限局に向けた研究の第二段階を開始した。野外調査は新型コロナウィルス感染症拡大による種々の行動制限の影響を受け、主に令和４年度後半に重点を置いた。安倍川上流大谷崩（静岡県静岡市）及び八ヶ岳大月川（長野県小海町）に特に焦点を絞り、これまで調査がなされていなかった地点を重点的に精査した。この結果、いずれの地域でも複数の年代測定試料が新規に発見された。大谷崩では安倍川の２支川で古い堰き止め湖沼堆積物が発見され、それらの年代が崩壊発生開始時期を探るうえで重要な制約を与えた。特に支流の１つでは、安倍川沿いの高位段丘面を構成する大谷崩の最終崩壊物質の層位的下位に堰き止め湖沼堆積物が確認され、最終崩壊物質の定置以前から安倍川本川の河床上昇＝河谷の埋積が生じていたことが確定した。大月川では更新世後期や完新世中期を含む古い年代値が複数得られ、崩壊が単発的ではなく、過去数万年間に反復してきた可能性が示唆された。広く流布している大谷崩＝ＣＥ１７０７発生説、大月川＝ＣＥ８８７発生説は慎重に再考する必要があるといえる。これまで酸素同位体比年輪年代法による高精度編年が未実施だった西南日本の大規模斜面崩壊地を対象に、試料探索を含めたパイロット調査も実施した。特に、海溝型巨大地震を誘因とする斜面物質移動が起こった可能性の高い四国太平洋岸で野外調査を行った。ただし、現時点では年代測定用の最適試料は獲得できていない。本研究に関連する主な成果は、日本地理学会や日本地球惑星科学連合（JpGU）、日本第四紀学会において口頭発表した。

进一步应用课题组负责人和共同研究人员建立的纤维素氧同位素比年轮测年法对大规模边坡失稳的高精度年代学研究，开展了大规模边坡失稳的第二阶段研究。旨在确定边坡失稳发生年龄的研究。由于新型冠状病毒感染的蔓延，受到各种行动限制的影响，现场调查主要集中在2020年下半年。我们特别关注了安倍川上游的大谷川（静冈县静冈市）和八岳大月川（长野县古美町），对以前没有调查过的点进行了仔细检查。结果，在每个地区都发现了多个新测年的样本。在大谷塌陷中，在安倍河的两条支流中发现了古老的堰塞湖沉积物，这些沉积物的年龄为确定塌陷开始的时间提供了重要的限制。特别是，在其中一条支流中，在大谷塌陷的最终塌陷物质下方确认了堰塞湖沉积物，该塌陷物质构成了安倍河沿岸的高阶地表面，并证实发生了上升=河谷充填。大月河的多个老年值，包括更新世晚期和全新世中期，表明崩塌不是一次性事件，而是可能在过去数万年中反复发生。有必要仔细重新考虑广为流传的“大谷崩塌发生在公元1707年，大月河发生在公元887年”的理论。我们还针对日本西南部的大规模边坡破坏地点进行了一项试点调查，包括样本搜索，这些地点迄今为止尚未使用氧同位素比树木年轮测年方法进行高精度年代学。特别是，在四国太平洋沿岸进行了实地研究，那里很可能发生由俯冲带大地震引起的斜坡质量转移。但目前尚未获得测年的最佳样本。与这项研究相关的主要结果在日本地理学会、日本地球科学联盟（JpGU）和日本第四纪学会口头发表。