熱帯海草藻場生態系の構造と物質環境におよぼす大型草食動物の影響

大型食草动物对热带海草床生态系统结构和物质环境的影响

基本信息

批准号：
09041147
负责人：
小池勲夫
金额：
$ 7.17万
依托单位：
The University of Tokyo
依托单位国家：
日本
项目类别：
Grant-in-Aid for international Scientific Research
财政年份：
1997
资助国家：
日本
起止时间：
1997 至 1998
项目状态：
已结题

项目摘要

本研究はタイ南部のアンダマン海に面した熱帯海草藻場において海草の主要な摂餌者の1つであるジュゴンと海草藻場との相互作用を中心にタイのカセサート大学研究者との共同で調査を行った。調査の主要な項目は1)海草藻場の物理・水質環境の把握、2)藻場の生物群集構造の解析、3)海草の成長およびその制御因子の解析、4)ジュゴンの食性およびその摂餌速度の推定、5)ジュゴンの摂餌後での藻場の回復である。現地調査は10年の3月と12月および補足調査を11年3月に行った。平成10年3月にはハロフィラを主体とする潮干帯の藻場でのジュゴンの摂餌を克明に観察することに成功し、その食み跡から摂餌行動および摂餌量の推定を行った。ここには同じ1個体のジュゴンが満潮時に現われ、1-2時間で約5kgのハロフィラを摂餌すること、この付近の海草藻場は5-6種の海草からなる混合群落であるがジュゴンは主にハロフィラを選択的に摂餌していること、ジュゴンによる摂餌はハロフィラの食み跡部分での成長速度を増加させることなどが解った。又この海域は夏は季節風の影響を強く受け、12月の調査時には潮干帯の八ロフィラ藻場は海砂でほぼ埋没しており、摂餌場所は潮下帯の藻場に移行していることが推測された。海草の中でハロフィラは地下部が浅く又栄養価の高い部分が多いことなどからジュゴンに好まれると思われる。11年3月の補足調査では海砂の埋没の少なかった潮干帯下部のハロフィラ藻場にジュゴンが戻って来ているのが確認された。このアンダマン海側のタイ南部は島の多い入組んだ地形であり多くの河川による陸からの土砂や栄養塩の供給があることから豊かな海草藻場が形成されている。又撹乱する環境でのパイオニア種であるハロフィラ藻場も多いここからジュゴンの生育には適した自然環境であるが、活発な網などを使った沿岸漁業活動がある程度のマイナス要因として働いていることが推測された。

这项研究是与泰国农业大学的研究人员合作进行的，针对海草的主要饲养者之一儒艮与泰国南部面向安达曼海的热带海草床之间的相互作用进行了调查。调查的主要项目为1）了解海草床的物理和水质环境，2）海草床生物群落结构分析，3）海草生长及其控制因素分析，4）儒艮的食性5) 儒艮进食后海藻床的恢复。 2010年3月和12月进行了实地调查，2011年3月进行了补充调查。 1998年3月，我们成功地在以盐藻为主的潮汐海藻床中详细观察了儒艮的摄食情况，并从摄食痕迹估计了它们的摄食行为和数量。同一个体儒艮在涨潮时出现在这里，在1-2小时内捕食约5公斤的嗜盐菌。研究发现，儒艮选择性地主要以嗜盐菌为食，并且儒艮的取食增加了嗜盐菌所在区域的生长速度。吃过。另外，该海域夏季受季风影响较强，12月调查时，潮间带的八叶藻床几乎被海沙掩埋，觅食区已转移至潮下带的海藻。据推测。在海藻中，Halophila被认为是儒艮的首选，因为它的地下部分较浅，而且许多部分营养丰富。 2011年3月的补充调查证实，儒艮已返回潮汐带以下的盐海藻床，那里几乎没有海沙掩埋。泰国南部安达曼海一侧，地形复杂，岛屿众多，多条河流从陆地上供给土壤和养分，形成了丰富的海草床。此外，这里有许多盐藻海藻床，是受干扰环境中的先锋物种，是适合儒艮生长的自然环境，但沿海渔网等活跃的捕鱼活动在一定程度上产生了负面因素。被推断出来。