自律基底的平等主義の社会構想：運の平等主義と関係論的平等主義の統合を通じて

自主基本平均主义的社会观：运气平均主义与关系平均主义的融合

基本信息

批准号：
22KJ2874
负责人：
阿部崇史
金额：
$ 3.08万
依托单位：
Waseda University
依托单位国家：
日本
项目类别：
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
财政年份：
2023
资助国家：
日本
起止时间：
2023-03-08 至 2024-03-31
项目状态：
已结题

项目摘要

2022年度は、主に以下の三つの研究を実施した。第一に、正当化レベル関係論という立場を構想した。この立場は、諸人格への平等な尊重という理念への解釈を通じて、具体的な規範的要請を導き出す。それによって、分配の平等と社会関係の平等という二つの還元不可能な規範的要請を、相互に一貫したものとなるように解釈できる。この研究は、主に、石田柊氏および宮本雅也氏との共同研究を通じて実施した。その成果については、2023年度の国際ワークショップで報告を行う（報告タイトル："What's Relational about Relational Egalitarianism."）。第二に、諸人格への平等な尊重という理念に依拠した自律基底的運の平等主義という立場から、人々の選択肢を不運の影響から保護する社会制度を構想した。運の平等主義は、従来、不利益に対して事後的な個人補償で対処を行なっていた。しかし、人々の自律を尊重するならば、事前の社会制度の編成によって、人々の選択肢を不運の影響から保護すべきである。この成果については、2023年度中に論文として刊行することを目指している。第三に、選択責任を踏まえた福祉国家の諸制度に向けられる屈辱性批判に対して応答を行った。屈辱性批判とは、人々の選択責任を問うようになると、さまざまな福祉制度が人々に屈辱を与えるようになってしまう、という批判である。これに対して、屈辱を引き起こすのは過去志向的な選択責任の構想を採用しているからであり、未来志向的な選択責任の構想を採用する自律基底的運の平等主義であれば、屈辱性批判を回避できると明らかにした。この成果は、2023年度の日本政治学会での研究報告が決まっている（報告タイトル：選択責任と行為者性の尊重ーー自律基底的運の平等主義による屈辱性批判の乗り越え）。また、そこでのコメントを踏まえて論文投稿を行う予定である。

在2022财年，进行了以下三项主要研究：首先，我设想了辩护级别关系的立场。该立场通过解释对个人的平等尊重的哲学来得出具体的规范要求。这使我们能够解释两个不可还原的规范请求，即平等分布和平等的社会关系，是相互一致的。这项研究主要是通过与Ishida Shuu和Miyamoto Masaya进行联合研究进行的。结果将在2023年的国际研讨会上进行报告（报告标题：“关于关系平等主义的关系。”）。其次，从自主基本运气中的平等主义的角度来看，这取决于对个人平等尊重的哲学，他设想了一种社会制度，可以保护人们的选择免受不幸的影响。传统上，运气中的平等主义一直通过事后个人赔偿来应对劣势。但是，如果人们因其他人的自治而受到尊重，他们应该通过组织以前的社会机构来保护自己的选择免受厄运的影响。目的是在2023年发表这一成就。第三，他们回应了针对福利国家系统的屈辱的批评，考虑到了选择的责任。对屈辱的批评是一种批评，即当人们对自己做出的选择负责时，各种福利制度开始羞辱人们。作为回应，屈辱的原因是它采用了面向前的选择责任的概念，它揭示了自主基本运气的平等主义基本运气（采用未来面向选择的选择责任的概念）可以避免批评屈辱。该结果在2023年日本政治学会的一份研究报告中得到了决定（报告标题：尊重选择责任和演员的尊重 - 通过自治基本运气的平等主义来克服对屈辱的批评）。我们还将根据那里的评论发布论文。