旧イギリス領の農村からみるポリティカル・エコロジー－レソトとスリランカの比較研究

从前英国殖民地乡村看政治生态：莱索托与斯里兰卡的比较研究

• 批准号: 17J40062
• 负责人: 松本 美予
• 金额: $ 2.25万
• 依托单位: Kyoto University (2020)Hiroshima University (2018-2019)
• 依托单位国家: 日本
• 项目类别: Grant-in-Aid for JSPS Fellows
• 财政年份: 2018
• 资助国家: 日本
• 起止时间: 2018-04-25 至 2021-03-31
• 项目状态: 已结题
• 来源: https://kaken.nii.ac.jp/grant/KAKENHI-PROJECT-17J40062/
• 关键词: 山岳地; 農村; 出稼ぎ労働; 土地利用; 土壌侵食; 山岳地農村; 稲作農業; 換金作物; 旧イギリス植民地; レソト農村; 土壌浸食

今年度はレソトでの現地調査を実施し、村内の自然環境と生業の変化を追跡調査した。その結果、出稼ぎ人口は増加し、職種も多様になっていた。男性の仕事であった出稼ぎが現在は女性も家事労働で従事しており、祖父母や親戚に子供を預けて夫婦で行くことも珍しくない。村の暮らしは以前にも増して現金が重要になり、燃料も薪や牛糞をメインに使いつつ、どの世帯もガスを購入していた。耕作放棄地はなく、農耕は自家消費用の穀物を得るために引き続き実施されていた。しかし近年は収量が少なく、収穫したトウモロコシやコムギは半年ほどで食べ尽くす。残りの半年はトウモロコシ粉を購入せざるを得ず、食費が増加していた。しかしそうして必要な現金も仕送りで賄えていた。送金は、以前は帰省時に手渡しをしていたが、現在は身近なスーパーが送金サービスを提供しており、ほとんどの出稼ぎ者が利用している。土壌侵食が深刻であった薪の採集地は、懸念していたほどの荒廃はない。採集される灌木の大きさも採集の頻度も変化がなかった。変化があるとすれば採集に行く人数の減少であるが、その点についてはデータが得られていない。スリランカ山村においても現金収入源は農地から賃金労働に移り、自家消費のため稲作を実施していた。両村とも主要な生業が賃金労働にシフトし、最低限の食糧確保のため農耕を営むことで土地を持続的に利用していると言える。そうした形態を維持できるのは賃金労働へのアクセスがあるためである。スリランカの調査村は町までバスで10分の立地である。レソトの調査村は孤立した山岳地にあるが、南アフリカという出稼ぎ労働の大きな市場があり、かつレソト農民を労働者として受け入れるシステムが整っている。両村とも、現金稼得の手段を自然環境から賃金労働に移したことによって、村内の自然環境への負荷が和らいだ例であろう。

今年，我们在莱索托进行了实地调查，追踪村庄内自然环境和生计的变化。随之而来的是，流动人口增多，就业类型更加多样化。外出务工原本是男性的工作，现在也由女性担任家务劳动，夫妻将孩子交给祖父母或其他亲戚照顾的情况并不少见。现金在乡村生活中变得比以往任何时候都更加重要，虽然柴火和牛粪是主要燃料来源，但每个家庭都购买了天然气。没有废弃的土地，农业继续生产粮食供家庭消费。但近年来，产量较低，收获的玉米和小麦在六个月左右就吃完了。剩下的六个月，他们只能购买玉米粉，增加了食品成本。然而，他能够通过汇款支付所需的现金。以前汇款是回国时汇款，现在当地超市都提供汇款服务，大部分农民工都使用。曾经遭受严重水土流失的柴火采集区并没有像人们担心的那样退化。收集的灌木的大小或收集的频率没有变化。如果说有变化的话，那就是外出采集的人数减少了，但没有这方面的数据。即使在斯里兰卡的山村，现金收入来源也从耕地转向雇佣劳动，种植水稻供自用。两个村子的主要生计都转向了雇佣劳动，可以说，他们通过耕种可持续地利用土地来保证最低限度的粮食。由于可以获得工资劳动力，这种形式的就业能够得以维持。斯里兰卡的研究村距离城镇有10分钟公交车程。莱索托研究村虽然地处偏僻山区，但南非有很大的农民工市场，而且有一套接受莱索托农民务工的制度。这两个村庄都是通过将赚钱手段从自然环境转向雇佣劳动来减轻村内自然环境负担的例子。