経験に依存した共感の調節メカニズムの解明

阐明共情的经验依赖性调节机制

基本信息

批准号：
16J07527
负责人：
岩嵜諭嗣
金额：
$ 1.79万
依托单位：
The University of Tokyo
依托单位国家：
日本
项目类别：
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
财政年份：
2016
资助国家：
日本
起止时间：
2016-04-22 至 2019-03-31
项目状态：
已结题

来源：
https://kaken.nii.ac.jp/grant/KAKENHI-PROJECT-16J07527/
关键词：
神経科学大脳皮質パッチクランプ法カルシウム画像法

项目摘要

申請研究では、マウスによる恐怖観察系を用いて、経験に依存した共感の調節機構の解明を目的としている。なかでも、共感への関与が示唆されている前帯状皮質に着目して研究を行った。仲間のマウスが電気ショックを受けている様子を別のマウスに観察させると、観察マウスは自身が電気ショックを受けていないにも関わらず、恐怖反応である「すくみ反応」を表出する。このすくみ反応を示した度合いを共感の指標として定量した。本研究では、マウスに電気ショックを事前経験させた後に、仲間のマウスが同様の電気ショックを受けている様子を観察させた。その後、観察マウスから脳切片を作製し、生化学的手法により神経活動を検出したところ、事前経験時に活動した細胞は、恐怖観察時にも再び活性化しやすいことが明らかとなった。また、抑制性神経伝達を増強するエタノールの前処置により、共感の増大および細胞の再活性化が促進されることが明らかとなった。さらに、エタノールによる共感の増大は、前帯状皮質におけるGABA受容体の活性化を介したものであることが種々の薬理学的検討により示唆された。また、逆行性神経トレーサーを用いた検討により、事前ショック経験と恐怖観察の両方で活動する細胞の中には、恐怖記憶を担う扁桃体の基底外側核へ投射するものが多いことが明らかとなった。以上の結果は、エタノールが前帯状皮質における興奮抑制バランスを調節し、活動細胞の選別に関わることにより、自己の経験と他者の様子とを紐づける共感を促進している可能性を示唆するものである。

这项研究旨在利用小鼠的恐惧观察系统来阐明同理心的经验依赖性调节机制。我们的研究特别集中在前扣带皮层，它被认为与同理心有关。当另一只老鼠观察到另一只老鼠受到电击时，观察的老鼠会表现出“冻结反应”，一种恐惧反应，即使它本身没有受到电击。这种冻结反应的程度被量化为同理心指数。在这项研究中，老鼠受到电击，然后观察其他老鼠也受到类似的电击。之后，从观察的小鼠身上制备脑切片，并使用生化方法检测神经活动，发现在先前经历期间活跃的细胞很可能在恐惧观察期间再次被激活。此外，发现乙醇预处理可以增强抑制性神经传递，从而促进同理心和细胞重新激活。此外，各种药理学研究表明，乙醇诱导的同理心增加是通过激活前扣带皮层中的 GABA 受体介导的。此外，使用逆行神经示踪剂的研究表明，在电击前经历和恐惧观察期间，许多活跃的细胞投射到负责恐惧记忆的杏仁核基底外侧核。这些结果表明，乙醇可能调节前扣带皮层的兴奋-抑制平衡，并参与活跃细胞的选择，从而促进将自己的经历与他人的状态联系起来的同理心。