近世オランダの神学・政治学との比較を背景としたスピノザの「表象」論の研究

斯宾诺莎“表征”理论与早期现代荷兰神学和政治学的比较研究

基本信息

批准号：
15J09245
负责人：
笠松和也
金额：
$ 0.83万
依托单位：
The University of Tokyo
依托单位国家：
日本
项目类别：
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
财政年份：
2015
资助国家：
日本
起止时间：
2015-04-24 至 2018-03-31
项目状态：
已结题

项目摘要

昨年度の成果に基づき、スピノザ哲学を「自己知の哲学」という視点から個別的に分析した。その結果、（a）スピノザの感情論がいかなる水準において展開されているのか、（b）そうした感情論を成り立たせている基礎的な概念はどのように形成されたのか、（c）その感情論に基づいて、いかなる倫理学・政治学的理論が構想されることになるのか、という3点について、一貫した解釈を与える見通しを得た。具体的な成果は下記の5点にわたる。（1）スピノザ『エチカ』第5部序言におけるデカルト『情念論』批判の意義の解明。この批判は、これまで心身関係論の観点から解釈されることが多かったが、むしろ問題となっているのは、デカルトとスピノザの間で、感情の問題をいかなる水準で捉えるかについての差異であるということを解明した。（2）スピノザ哲学における「観念の観念」の役割の解明。自己知の理論の要となる「観念の観念（idea ideae）」という発想は、『知性改善論』から『エチカ』にかけて、どのようにその役割が変化するのか、またそれにより自己知の理論がどのようにして可能になるのかを解明した。（3）近世スコラにおける目的論の学説とスピノザの目的論批判の意義の解明。アリストテレス以来の目的論に関する学説を見直した上で、スアレス、ブルヘルスデイク、ヘーレボールトの目的論の学説を整理し、それらとスピノザの目的論批判を比較することで、その批判の意義を解明した。（4）フーリンクス『エチカ』第1論文の意義の解明。アーノルト・フーリンクス（Arnold Geulincx）の主著『エチカ』を、「自己知」という観点から読解し、その意義を取り出すことで、今後のスピノザ哲学との比較に向けた準備作業を進めた。（5）『政治論』の校訂の検討。スピノザの著作の成立事情と近代の校訂版の問題を整理した上で、PUF社刊の『政治論』の校訂版の性格を明らかにした。

基于去年的结果，我们从“自我认识的哲学”的角度单独分析了斯宾诺莎的哲学。因此，（a）斯宾诺莎的情感理论是在什么层次上发展的？（b）构成这种情感理论的基本概念是如何形成的？（c）斯宾诺莎的情感理论是如何发展的？展望对三点提供一致的解释：在此基础上将构想什么样的伦理和政治理论？具体结果包括以下五点。 (一)阐释斯宾诺莎《伦理学》第五部序言中批判笛卡尔激情论的意义。到目前为止，这种批评常常是从身心关系理论的角度来解释的，但我发现笛卡尔和斯宾诺莎之间在看待情感问题的层面上存在着差异。（二）阐明“观念的观念”在斯宾诺莎哲学中的作用。作为自我认识理论关键的“理念ideae”概念的作用如何从“智力改进理论”转变为“道德”？这如何改变我发现的自我认识理论？看看这怎么可能。（三）阐释近代早期经院哲学的目的论及斯宾诺莎批判目的论的意义。他回顾了亚里士多德以来的目的论理论，整理了苏亚雷斯、布鲁赫戴克和希勒博尔德的目的论理论，并通过与斯宾诺莎对目的论的批评进行比较，阐明了这种批评的意义。 (4)阐明Fulinks的Etika第一篇论文的意义。通过从“自我认识”的角度阅读阿诺德·葛林克斯的主要著作《伦理学》并提取其意义，为今后与斯宾诺莎哲学的比较做好了准备。（五）审查《政治理论》的修订。在梳理了斯宾诺莎著作的创作情况和现代修订版的问题后，我澄清了PUF出版的《政治》修订版的性质。

项目成果

期刊论文数量（0）

专著数量（0）

科研奖励数量（0）

会议论文数量（0）

专利数量（0）

自己知の倫理学――フーリンクスにおける徳と理法――

自知之明的伦理：福林克斯中的美德与理性

DOI：
发表时间：
2018
期刊：
影响因子：
0
作者：
Teruyuki Isagawa;Ryuzo Ohno;Yurika Yokoyama;諫川輝之，大野隆造，横山ゆりか;笠松和也;笠松和也;笠松和也;笠松和也;Yasuna Hashimoto;Yasuna Hashimoto;笠松和也
通讯作者：
笠松和也

スピノザにおける「観念の観念」の役割

斯宾诺莎中“观念的观念”的作用

DOI：
发表时间：
2018
期刊：
論集
影响因子：
0
作者：
Teruyuki Isagawa;Ryuzo Ohno;Yurika Yokoyama;諫川輝之，大野隆造，横山ゆりか;笠松和也
通讯作者：
笠松和也

『政治論』のテクスト校訂と訳注の問題

《政治理论》文本编辑及翻译注释问题

DOI：
发表时间：
2017
期刊：
影响因子：
0
作者：
Teruyuki Isagawa;Ryuzo Ohno;Yurika Yokoyama;諫川輝之，大野隆造，横山ゆりか;笠松和也;笠松和也;笠松和也;笠松和也;Yasuna Hashimoto;Yasuna Hashimoto;笠松和也;笠松和也
通讯作者：
笠松和也

スピノザ『エチカ』における自己充足の三つの相

斯宾诺莎《伦理学》中自给自足的三个方面

DOI：
发表时间：
2017
期刊：
論集
影响因子：
0
作者：
Teruyuki Isagawa;Ryuzo Ohno;Yurika Yokoyama;諫川輝之，大野隆造，横山ゆりか;笠松和也;笠松和也;笠松和也
通讯作者：
笠松和也

スピノザのデカルト『情念論』批判―『エチカ』第5部序言の分析を中心に―

对斯宾诺莎笛卡尔激情理论的批判——以《伦理学》第五部序言为中心的分析——

DOI：
发表时间：
2016
期刊：
影响因子：
0
作者：
Teruyuki Isagawa;Ryuzo Ohno;Yurika Yokoyama;諫川輝之，大野隆造，横山ゆりか;笠松和也;笠松和也;笠松和也;笠松和也;Yasuna Hashimoto;Yasuna Hashimoto;笠松和也;笠松和也;橋本泰奈;笠松和也;笠松和也;笠松和也
通讯作者：
笠松和也