医療・福祉専門家によるカウンセリング場面の会話分析的研究

医疗福利专业人员咨询情境的对话分析研究

基本信息

批准号：
17720078
负责人：
高木智世
金额：
$ 1.86万
依托单位：
University of Tsukuba
依托单位国家：
日本
项目类别：
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
财政年份：
2005
资助国家：
日本
起止时间：
2005 至 2007
项目状态：
已结题

项目摘要

本研究は、カウンセリング場面において専門家とクライアントが互いの発話をどのように解釈し、その結果として相互行為の展開にどのような影響が現れるのかを解明することを目指している。特に、1)専門家がクライアント自身の体験や感情の語りについての解釈をどのように自分の発話に反映させ、そのことがその後の相互行為の展開をどのように方向付けるかを実証的に検証し、2)そうしたカウンセリングの協同構築という活動のうちに埋め込まれた様々なレベルの「制度性」を洗い出すこと、この2っを目的とする。本年度は、すでに収録している婦人科の医療的カウンセリング場面の分析、および、教育用ビデオ教材として収録された実際の心理面接場面の分析を中心に研究を進めた。前者については、専ら医療者のための記録として診療中に書き込まれるカルテなどの記録媒体が、注視や指差しなどの動作によって、患者の語りによって提供された情報を構造化し協同的に利用するための資源として相互行為の組織に組み込まれ、カウンセリング活動の展開に決定的な役割を果たしていることを明らかにした。また、患者の過去の拒食症の経験が、このカウンセリング場面に導入され、中心的なトピックとなり、最終的に、「心の問題」と現在の身体症状とが結び付けられていく過程を詳細に分析した。後者については、カウンセラーが、クライアントの語りの合間に、聞き手の反応として「うん」と「はい」を多用することに注目し、「はい」がどのような箇所で用いられているのかを相互行為の視点から明らかにした。年度後半には、助産院における新生児健診場面において、新生児の母親が助産師や医師に対して新生児の健康状態や育児について相談をする場面をビデオ収録した。現在このデータの整理・文字化・分析を進めている。

这项研究旨在阐明专业人士和客户在咨询情况下如何解释彼此的话语，以及这如何影响互动的发展。特别是，1）凭经验检验专业人士如何在自己的话语中反映他们对客户自身经历和情感的解释，以及这如何指导后续互动的发展；2）识别活动中嵌入的不同层次的“制度性”；咨询协同建设。今年，我们的研究重点是分析已录制的妇科医疗咨询场景，以及已录制为教育视频材料的实际心理访谈场景。对于前者，医疗记录等记录媒体是在医疗过程中专门为医疗专业人员编写的记录，通过凝视和指向等动作来构建和协作利用患者叙述所提供的信息。已经表明，咨询已被纳入其中。作为一种资源融入到组织互动中，对咨询活动的开展起着决定性的作用。此外，本次咨询情境中还引入了患者过去的厌食经历，并成为中心话题，并详细分析了“精神问题”最终与当前身体症状联系起来的过程。对于后者，咨询师会注意在来访者的叙述中频繁使用“呃”和“是”作为听众的反应，并检查互动以从“是”的角度澄清哪些地方使用了“是”。下半年，我们录制了一个新生儿母亲在助产诊所进行新生儿检查时向助产士或医生咨询新生儿健康状况和育儿事宜的视频。我们目前正在整理、转录和分析这些数据。