ジョチ・ウルス外交関係-東欧・西アジア・中央アジアの境域世界において-

术赤乌尔苏外交关系-东欧、西亚、中亚的边境世界-

基本信息

批准号：
05J09047
负责人：
岡本和也
金额：
$ 1.15万
依托单位：
Hokkaido University
依托单位国家：
日本
项目类别：
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
财政年份：
2005
资助国家：
日本
起止时间：
2005 至 2006
项目状态：
已结题

项目摘要

本年度は、2006年3月に『オリエント』に投稿した「13世紀後半におけるジョチ・ウルスとマムルーク朝の外交関係」と題する論文の査読結果を受け、本論文の改訂作業を行った。本論文を、2007年8月に再び『オリエント』に投稿する予定である。本論文は、13世紀後半の東地中海地域における多国間外交を扱ったものであり、その外交において、東地中海地域における貿易活動は大きな影響を与えている。そのため本年度は、この東地中海地域における奴隷を中心とする貿易において、中心的な役割を担ったとされているジェノヴァ商人に関する先行研究の整理を行った。また、マムルーク朝で執筆されたアラビア語史料の記述と、ビザンツ帝国で執筆されたギリシャ語史料の記述から、ジョチ・ウルスとマムルーク朝とビザンツ帝国の外交使節が、それぞれの国家の友好関係を築くという外交的任務と、活発な貿易活動を導くという商業的任務を兼ね備えていたという結論を導き出した。これらの外交使節の具体的な役割に関しては、今後も検討していきたいと考えている。これらの研究を踏まえて、今後はジョチ・ウルスにおける黒海北岸地域の意義を考察する予定である。また、本年度5月には、昨年度に投稿した以下の書評と紀行が刊行された。・書評「赤坂恒明『ジュチ裔諸政権史の研究』」『オリエント』48-2,2005,186-193.・紀行「ジョチ・ウルスの外交関係にかかわる地域を訪ねて-黒海周辺5ヶ国紀行-」『内陸アジア史研究』21,2006,97-106.

今年，我根据2006年3月向东方提交的题为《13世纪下半叶术赤乌尔人与马穆鲁克的外交关系》的论文的同行评审结果，对本文进行了修改。我们计划于2007年8月再次向东方提交这篇论文。本文研究的是13世纪下半叶东地中海地区的多边外交，东地中海地区的贸易活动对其外交产生了重大影响。因此，今年我们组织了前期对热那亚商人的研究，据说热那亚商人在东地中海地区以奴隶为中心的贸易中发挥了核心作用。另外，从马穆鲁克王朝时期的阿拉伯史料和拜占庭帝国时期的希腊史料中的描述可以看出，术赤乌尔人与马穆鲁克王朝和拜占庭帝国的外交使团之间建立了友好关系。得出的结论是，它既有外交使命，也有领导活跃贸易活动的商业使命。我们愿继续考虑这些外交使团的具体作用。基于这些研究，我们计划考虑黑海北部地区在术赤乌鲁斯地区的重要性。此外，今年5月，还出版了以下去年提交的书评和游记。・书评《赤坂常明《术赤后裔政权历史研究》》，《东方》48-2，2005年，186-193 ・旅行《参观术赤乌尔斯外交关系相关地区——五人行》黑海周边国家》》《内陆亚洲历史研究》21，2006，97-106。