モンゴル牧畜社会における家畜の意味:社会主義経験と個別的/普遍的な価値の接合過程

畜牧业在蒙古游牧社会中的意义：社会主义经验与个人/普世价值相结合的过程

基本信息

批准号：
03J04528
负责人：
風戸真理
金额：
$ 2.37万
依托单位：
Kyoto University
依托单位国家：
日本
项目类别：
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
财政年份：
2003
资助国家：
日本
起止时间：
2003 至 2005
项目状态：
已结题

项目摘要

4〜6月、これまでに収集した一次資料と国内外の文献をまとめ、論文「遊牧民の離合集散と世話のやける家畜たち」を執筆した。この論文は、放牧を中心とした生業技術と社会の特徴を検討し、放牧群の編成の変わりやすさのまとまりのなさ、その原因となる牧民自身の離合集散性を明らかにした。8〜9月にはロシア連邦で調査をおこなった。ブリヤート共和国のウラン・ウデ市では、科学アカデミーと国立大学の研究者と学術交流をおこなった(その後、当大学の紀要に論文を寄稿)。チタ州アギンスクでは、ブリヤート人の歴史に関する資料を博物館・古文書館等で収集し、同州アルハナイでは1930年代のモソゴルへの人口移動に関して聞き込みを行った。また大都市(モスクワとペテルブルク)においても、ブリヤート人の民族アイデンティティと社会的ネットワークを調査した。11月23〜24日には第7回京都大学国際シンポジウム(タイ、バンコク市)に参加し、"What is O fvoljoo for the Mongolian Herders?"と題する発表(ポスター発表とショートスピーチ)をおこない、ローカル/グローバルな価値の接点と位置づけられる土地の私有化政策に着目し、これに対して人々が固有の自然・社会・文化的に応じた独特の対応をしていることを示した。12〜3月には、論文「家畜が商品からこぼれ出る」にて、経済的下部構造が変化しても人間と家畜の間には文化固有の関係が成立することを示した。また「モンゴル研究への苦難の道のり」では、人類学というディシプリンとフィールドワーカーのポジショナリティーについて自らの経験をもとに論じた。さらに、3年間の研究成果をまとめる大論文「モンゴル国牧畜地域における政治経済変化と遊動的牧畜:社会主義から市場経済への移行のなかで」を執筆した(近く本として公刊予定)。

4月到6月，我将目前收集到的第一手资料和国内外文献进行了整理，写了一篇题为《游牧民族的分离与分散及其对牲畜的精心照顾》的论文。本文考察了以放牧为中心的生计技术和社会的特征，阐明了放牧畜群结构的多变性和无组织性，以及牧民自身的分散和离散是其原因。 8月和9月，我们在俄罗斯联邦进行了研究。在布里亚特共和国乌兰乌德市，我们与科学院和一所国立大学的研究人员进行了学术交流（后来我们在大学公报上投了一篇论文）。在赤塔地区的阿金斯克，博物馆和档案馆收集了与布里亚特人历史相关的资料；在赤塔地区的阿尔卡奈，对 1930 年代向莫索戈尔的人口流动进行了采访。我们还调查了大城市（莫斯科和彼得堡）的布里亚特民族身份和社交网络。 11月23日至24日，我参加了第七届京都大学国际研讨会（泰国曼谷），并做了题为“蒙古牧民的O fvoljoo是什么？/聚焦土地私有化政策”的演讲（海报展示和简短演讲），它被定位为全球价值观的接触点，我表明人们对此有独特的反应，这取决于他们自己的自然、社会和文化背景。 12月至3月，我发表了一篇题为“牲畜溢出货物”的论文，该论文表明，即使经济基础发生变化，人类和牲畜之间的文化特定关系仍然存在。此外，在《蒙古研究的艰辛之旅》中，他结合自己的经历探讨了人类学学科和田野工作者的地位。此外，我还写了一篇总结三年研究成果的重要论文《蒙古牧区的政治经济变迁与游牧业：从社会主义向市场经济的转型》（预定出版为一本书）很快）。