十七世紀フランスにおける「神秘主義」と「反神秘主義」の宗教史的研究

17世纪法国“神秘主义”与“反神秘主义”的宗教史研究

• 批准号: 09J08270
• 负责人: 渡辺 優
• 金额: $ 0.51万
• 依托单位: The University of Tokyo
• 依托单位国家: 日本
• 项目类别: Grant-in-Aid for JSPS Fellows
• 财政年份: 2009
• 资助国家: 日本
• 起止时间: 2009 至 2011
• 项目状态: 已结题
• 来源: https://kaken.nii.ac.jp/grant/KAKENHI-PROJECT-09J08270/
• 关键词: フランス; 神秘主義; 反神秘主義; 十七世紀; 宗教史; ジャン=ジョゼフ・スュラン; イエズス会; キリスト教; ミシェル・ド・セルトー

本研究の目的は、十七世紀フランスにおいて「神秘主義」と「反神秘主義」という二つの思想潮流がいかなる緊張関係にあったかを明らかにしながら、それが個々の神秘家の思想にどのような影響を与えたのかを問うこと、そしてそれを通じて、抑圧的側面を強調しがちな従来の近代宗教史理解を包括的に捉えなおすことにあった。とくに、十七世紀最大の神秘家と言われながらいまだに研究の蓄積が少ないイエズス会士ジャン=ジョゼフ・スュランを研究の焦点に据えた。研究一年目には、主としてミシェル・ド・セルトーをはじめとする先行研究を整理検討し、あるべき方法論の確立に努めた。神秘主義をめぐる思想史的背景にとどまらず、その社会的拡がりまで視野に入れることの意義を示し、一般信徒たちの実践や心性の次元まで目をやる新しい宗教史的視座に立つことで、神秘家(スュラン)のテクストにみられる神秘主義とそれに対する異議申し立ての潮流との緊張関係を、よりダイナミックに捉える可能性を提起したのである。本研究を総括する本年度は、引き続き十七世紀フランス神秘主義という問題系を近代宗教史の中でどう捉えるかという大枠の問題を継承しながら、スュランという神秘家のテクストのより精緻な読み込みを通じて、その「神秘主義」思想の成熟が「反神秘主義」の動向といかなる緊張関係にあったかを具体的に明らかにすることを試みた。当初から重点を置いていた『書簡集』に加え、彼の自伝的テクストである『体験の学知』についても詳細に検討することができた。これらの過程で少なくとも次のことが明らかにされた。すなわち、スュランにおける神秘主義は、従来の一般的な理解に反して、共同性や社交性というテーマと不可分であること、近代の黎明期に台頭した反神秘主義の潮流によって完全に抑圧されたわけではないこと、その創造的側面は、テクスト批判と並行して彼のイエズス会士としての活動と人的交流の足跡をより一層丁寧に辿ることで浮かび上がってくるはずだということである。なお、2010年6月30日から2011年3月22日まで、日本学術振興会の「優秀若手研究者海外派遣事業」の助成を受け、パリ・イエズス会神学部(Centre Sevres-Facultes jesuites de Paris)において本研究課題の下に在外研究を遂行する機会を得た。この滞在によって、本邦では入手困難な各種一次資料を入手することができたばかりでなく、本国フランスの学会とのコンタクトを通じて本研究の独創性を確かめ、今後期すべきさらなる研究の展開についても多くの示唆を受けた。

这项研究的目的是阐明17世纪法国“神秘主义”和“反神秘主义”的两个意识形态趋势之间的紧张关系，并询问这如何影响个人神秘主义者的思想，并重新考虑对传统现代宗教历史的全面理解，这往往强调压迫性的方面。他尤其专注于耶稣士让·约瑟夫·苏兰（Jean-Joseph Sulan），据说他是17世纪最伟大的神秘主义者，但仍几乎没有研究积累。在研究的第一年，他组织和检查了先前的研究，主要是Michel de Certeau，并努力建立合适的方法。不仅专注于意识形态神秘主义的历史背景，还关注其社会扩张的社会扩张，并采用一种新的宗教历史观点，重点关注普通信徒的实践和心态，它提高了对神秘主义和当前挑战趋势之间紧张局势的更具动态观点的可能性，而在神秘主义的挑战中，我的挑战和质疑（Servissismiss and Serransans and Serversiss）和潮流（Servissismiss）和潮流（Serransismiss）和潮流（Serransiss）和潮流（Serransiss）和潮流（Serransiss）和潮流（Serressiss）和潮流（Serressans）和潮流（Serressiss）和潮流（Serressiss）和潮流（Serressiss）和趋势。总结这项研究的今年继续继承了一个普遍的问题，即如何查看现代宗教史上17世纪法国神秘主义的有问题的制度，并试图详细阐明“神秘”的想法的成熟是通过更详细的详细宣布“反神秘主义”的趋势来阐明“神秘主义”的趋势。 “神秘”的想法是在“反神秘主义”的趋势上。除了从一开始就成为重点的“信件过程”之外，我们还能够详细研究他的自传文字“经验知识”。至少在这些过程中已经揭示了以下内容：换句话说，与传统的一般理解相反，苏兰的神秘主义与共同的主题是不可避免的，并且并不完全压迫反神秘主义的趋势，而反神秘主义的趋势在现代的黎明中出现，并且它的创造性方面应该通过更加谨慎的行动来批评人类的批评和人类的批评，并与他人的批评相同。此外，从2010年6月30日到2011年3月22日，我获得了日本促进科学晋升学会的赠款，“为优秀的年轻研究人员为海外调度项目”，并有机会在中心的Sevres-farse-facres-facres研究主题下进行海外研究。这种住宿不仅使我获得了在日本难以获得的各种主要材料，而且我还通过与我祖国法国的学术界接触来证实了这项研究的独创性，并收到了许多关于将来要进行的进一步发展的建议。

项目成果

体験と共同性-J.-J.スュラン『体験の学知』をめぐって

经验与社区 - 论 J.-J. 的“经验知识”

• 发表时间: 2010
• 作者: Hattori;Y.;Kawaguchi;J;林博貴;上野耕平;渡辺優;上野耕平;服部陽介;渡辺優;服部陽介・唐沢穣;上野耕平;渡辺優;服部陽介・川口潤;上野耕平;渡辺優
• 通讯作者: 渡辺優

神秘体験と共生の地平-J.-J.スュラン『体験の学知』をめぐって

神秘经验与共生的地平线 - J.-J. Suran 的《经验知识》

• 发表时间: 2011
• 期刊: 共生学
• 作者: Hattori;Y.;Kawaguchi;J;林博貴;上野耕平;渡辺優
• 通讯作者: 渡辺優

J.-J.スュランと「反神秘主義」-ある霊的闘争のゆくえ

J.-J.苏兰和“反神秘主义”——精神斗争的命运

• 发表时间: 2011
• 期刊: 東京大学宗教学年報
• 作者: Hattori;Y.;Kawaguchi;J;林博貴;上野耕平;渡辺優;上野耕平;服部陽介;渡辺優
• 通讯作者: 渡辺優

「民衆」概念による近世フランス神秘主義へのアプローチ

用“人”的概念来探讨近代早期法国神秘主义

• 发表时间: 2009
• 作者: Hattori;Y.;Kawaguchi;J;林博貴;上野耕平;渡辺優;上野耕平;服部陽介;渡辺優;服部陽介・唐沢穣;上野耕平;渡辺優;服部陽介・川口潤;上野耕平;渡辺優;服部陽介・川口潤;上野耕平;渡辺優
• 通讯作者: 渡辺優

十七世紀フランス神秘主義研究の諸問題-J.-J.スユランを焦点に

十七世纪法国神秘主义研究中的问题——聚焦J.-J.

• 发表时间: 2010
• 期刊: 東京大学宗教学年報 XXVII
• 作者: Hattori;Y.;Kawaguchi;J;林博貴;上野耕平;渡辺優;上野耕平;服部陽介;渡辺優;服部陽介・唐沢穣;上野耕平;渡辺優
• 通讯作者: 渡辺優