漆塗膜の劣化現象における科学的解明と漆工品修理技術の総合評価

科学解析漆膜劣化现象及漆器修复技术综合评价

基本信息

批准号：
19700667
负责人：
神谷嘉美
金额：
$ 1.14万
依托单位：
Meiji University
依托单位国家：
日本
项目类别：
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
财政年份：
2007
资助国家：
日本
起止时间：
2007 至 2008
项目状态：
已结题

来源：
https://kaken.nii.ac.jp/grant/KAKENHI-PROJECT-19700667/
关键词：
漆塗膜劣化紫外線不揮発成分揮発成分 Py-GC MS 漆固め摺り漆

项目摘要

本研究では漆塗装物の保存を考えるために、複数の手法(光沢度の変化、色彩変化、顕微鏡観察、フーリエ変換赤外分光光度計、熱分解-ガスクロマトグラフィー/質量分析、X線光電子分光法、断面観察等)により試料の分析を行い、漆という天然高分子材料の質的解明と関連技術の評価を"総合的に"試みることを目的としている。特に「漆黒」という語に象徴される黒色の漆塗膜に着目し、初年度である本年度は、黒い漆を作る3種の技術ごとに塗膜試料を作成して、紫外線照射による強制劣化試験を行うことで、光劣化現象の相違点を明らかにした。そうして漆膜の紫外線劣化を以下のように推察した。紫外線を照射した漆膜内では、電子的に不安定な部分を開始点とした切断に続いて、周囲の水や酸素による酸化反応が生じる。次にこれらの鎖の切断と酸化反応により、漆膜を構成しているベンゼン環とその側鎖による3次元網目構造が徐々に分解していく。この一連の反応によって、漆塗膜の平滑度が低下や、細かな亀裂の発生、膜厚の減少などを起こすものと考えている。また生漆膜の紫外線照射に伴う劣化現象に関して、フロンティア・ラボ社の開発した新しい装置を利用することにより、従来の先行研究において化学的検証が困難であった光劣化過程での反応の情報を、完全ではないものの得ることができた。これにより、今まで検討できなかった紫外線照射に伴う漆塗膜からの揮発成分の検討に着手し、塗膜の構造変化を時間ごとに観察することで劣化機構を考察した。しかし得られた知見を漆文化財へ応用するためには、擬似的に劣化させた漆塗膜のモデル試料と実際に経年劣化した試料との相関を検討する必要がある。そこで来年度実施する方向で進めるため、破壊分析ができるような国内外の黒色漆塗装物の収集を行った。また劣化塗膜に対する修理技術の効果についての検証は、劣化モデル塗膜試料と経年劣化試料を中心として比較実験を行っており、現時点において継続中である。

在这项研究中，这项研究的目的是使用多种方法（光泽，颜色变化，显微镜观察的变化，傅立叶变换，红外光谱仪，热解气表/质量观察学/质量观察学，X射线光电学观察者，跨层观察，跨截面观察等），以考虑授权的授权材料，并考虑授权综合材料，并综合效果。例如漆并评估相关技术。特别是，专注于黑色漆涂层，以“贾特·布莱克”一词的象征，今年，第一年，我们为制作黑色漆的三种技术中的每一种都创建了涂料样品，并通过紫外线射线辐照进行了强迫恶化测试，以阐明光降解现象的差异。然后估计漆膜的紫外线降解如下。在用紫外线照射的漆膜中，用电子不稳定的部分切割作为起点，在周围的水和氧气中发生氧化反应。接下来，这些链的裂解和氧化反应逐渐分解构成漆膜及其侧链的苯环的3D网络结构。人们认为这一系列反应会导致漆膜平滑度的降低，细裂纹的发生以及膜厚度。此外，通过使用Frontier Lab开发的新设备，涉及由原漆膜的紫外线照射引起的降解现象，我们能够获得有关光降解过程中反应的信息，这在先前先前的先前研究中很难进行化学验证。这导致了由于紫外线辐射引起的漆膜挥发性成分的研究，直到现在才能研究，并且通过观察涂层膜的结构变化来检查恶化机制。但是，为了将获得的知识应用于漆文化资产，有必要检查模型降解的漆膜的模型样本与随着时间的推移实际上恶化的标本之间的相关性。因此，为了在明年进行该项目的实施，我们收集了可用于分析破坏的日本和国外的黑色漆漆物品。此外，在比较实验中，对修复技术对降解涂层的影响的验证主要是在劣化模型涂料样品和老化样品上进行的，目前正在继续。

项目成果

期刊论文数量（0）

专著数量（0）

科研奖励数量（0）

会议论文数量（0）

专利数量（0）

平成18年度浄法寺産漆の分析結果報告

2006年常法寺漆分析结果报告

DOI：
发表时间：
2008
期刊：
影响因子：
0
作者：
Horiuchi K;Sonoda S;Matsuzaki H;Ohyama M.;神谷嘉美
通讯作者：
神谷嘉美

紫外線照射による漆塗膜分析とオンライン紫外線照射-Py-GC/MS法を用いた揮発成分の検討【ポスター賞受賞】

使用紫外线照射进行漆膜分析以及使用在线紫外线照射-Py-GC/MS法检查挥发性成分[海报奖获得者]

DOI：
发表时间：
2007
期刊：
影响因子：
0
作者：
Horiuchi K;Sonoda S;Matsuzaki H;Ohyama M.;神谷嘉美;Yoshiki Nakamura;大山幹成・米延仁志・鈴木三男;神谷嘉美・武田紫穂里・渡辺忠一・宮腰哲雄
通讯作者：
神谷嘉美・武田紫穂里・渡辺忠一・宮腰哲雄

紫外線照射に伴う黒色漆塗膜の形態変化

紫外线照射下黑漆涂层的形态变化