ウェルギリウスにおける歴史意識と詩的創造

维吉尔的历史意识与诗歌创作

• 批准号: 06710326
• 负责人: 山下 太郎
• 金额: $ 0.58万
• 依托单位: Kyoto University
• 依托单位国家: 日本
• 项目类别: Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
• 财政年份: 1994
• 资助国家: 日本
• 起止时间: 1994 至 无数据
• 项目状态: 已结题
• 来源: https://kaken.nii.ac.jp/grant/KAKENHI-PROJECT-06710326/
• 关键词: ホメロス; アエネイス; アエネアス; ウェルギリウス; ユピテル; アウグストゥス; 叙事詩; 神話

ホメロスの作品においては「出来事の全体を視野に入れつつその一部分を語る」という原理が認められる。『アエネイス』においても同様の詩作原理が見出せる。ウェルギルウスの独自の視点とは、読者の生きる時代の出来事を詩の中で「未来」の出来事として予言する点にある。詩人は神話上の出来事とされるアエネアスの体験と読者の体験とを分かち難く結び付けている。他方では、アエネアスの経験と神話上の出来事を歴史的前後関係をもつものとして結びつけている。詩人の意図は、読者も含めた「すべて」の人間の過去から未来の出来事を物語ることにある。ユピテルの約束する際限のない支配権とは、アウグストゥスの治世以降においても継承されるべきものであった。作品の冒頭で「私は一人の英雄と戦争について歌う」と言われるが、この詩は主人公の限られた経験を描くにとどまらず、人間の歴史の全体を語ろうと試みるものであった。

在荷马的作品中，“讲述事件的一部分，同时牢记整体”的原则得到了认可。在《埃涅阿斯纪》中也可以找到类似的诗歌原则。维吉尔独特的视角在于，他将读者生活在他的诗歌中的时代事件预测为“未来”事件。诗人将埃涅阿斯对神话事件的经历与读者的经历密不可分地联系起来。另一方面，它将埃涅阿斯的经历与具有历史背景的神话事件联系起来。诗人的意图是为“所有”人类（包括读者）讲述过去的未来事件。即使在奥古斯都统治之后，朱庇特许诺的无限统治权仍将被继承。作品一开始就说“我歌颂英雄和战争”，但这首诗并不仅仅描绘主人公有限的经历，而是试图讲述整个人类历史。

项目成果

山下太郎: "ウェルギリウスの歴史叙述-『アエネイス』第6巻の解釈を中心として-" 「西洋古典論集」(XI). 11. 118-135 (1994)

山下太郎：《维吉尔的历史叙事——以《埃涅阿斯纪》第六卷解读为中心——《西方经典随笔》（XI）11。118-135（1994）。