中国浙江省の山村集落と明代の住宅群に関する史的研究

浙江省山村与明代住宅区历史研究

• 批准号: 14701015
• 负责人: 高村 雅彦
• 金额: $ 9.48万
• 依托单位: Hosei University
• 依托单位国家: 日本
• 项目类别: Grant-in-Aid for Young Scientists (A)
• 财政年份: 2002
• 资助国家: 日本
• 起止时间: 2002 至 2003
• 项目状态: 已结题
• 来源: https://kaken.nii.ac.jp/grant/KAKENHI-PROJECT-14701015/
• 关键词: 中国; 浙江省; 楠渓江; 宗族集落; 宗祠; 街区構造; 土地所有; 蓬渓村; 大姓集落; 明代住宅

本研究は、中国浙江省楠渓江の蓬渓村、芙蓉村、岩頭村、蒼坡村を対象に、集落の形成過程及び明代の住宅に見られる空間構成や工法の特徴を実測や聞き取りによるフィールドサーベイならびに文献史料の両面から明らかにすることを目的としている。平成14年度の蓬渓村における現地調査に続いて、平成15年度は対象を周辺の芙蓉村、岩頭村、蒼坡村にまで広げ、集落の空間構造と住宅について、比較の視点を持ちながら調査研究を行なった。その成果として、(1)まず蓬渓村と同様、対象となった集落にも他の中国都市では見られない水利や風水といったこの地域独自の空間概念が反映し、しかも集落ごとに異なっていること、(2)次に、各集落がメインストリートから縦に伸びる規則的なもの(蒼坡)、メインストリートから縦に伸びる不規則なもの(蓬渓)、正方形に近い規則的なグリッド(芙蓉)、不規則と規則の両方をあわせ持つもの(岩頭)といったように、それぞれの街区の空間構造に違いが見出せること、(3)その要因に、どの村も同一姓の宗族集落でることは同じでも、家系ごとの土地所有と住宅の開発手法が異なること、(4)それに加えて、村の成立時期と街区パターン及びその後の再開発の方法が、それぞれ違うためであること、(5)また、『宗譜』の分析と宗祠の分布の調査から、どの村でも1500年前後の明末清初に宗族を統一するための大宗祠が成立し、19世紀前半に分家が進んで小宗祠が乱立したこと、(6)その分析結果をベースに、それぞれ集落空間の形成過程が明らかになったことがあげられる。そうした中で、とくに注目すべきは、正方形の街区、長方形の街区、囲わずに道に沿うだけの街区に分類できたこと、その要因として親族による土地の所有形態が大きく影響を与えている点である。つまり、中国歴代の北魏の洛陽、唐の長安、元の大都、明清の城壁都市における都市構造の変化が、これらの集落の分析を通して、よりコンパクトで明快な形で見出せるのである。しかも、都市における建設初期の土地の所有形態との類似点を指摘できた点は大きな成果である。この点で、これまでの中国の都市史研究の枠組みを超える基盤を作り上げたことを強調したい。最後に、本研究では浙江大学および上海同済大学、現地の専門家との共同研究が実現し、数回にわたる共同研究討論会や市民を交えたシンポジウムを開催できたことは学術交流の面でも大きな成果であった。

本研究以中国浙江省楠溪江蓬溪村、芙蓉村、岩头村、仓坡村为研究对象，通过实测和访谈的方式，考察村庄的形成过程以及房屋的空间格局和建造方式特征。目的是从实地调查和历史文献中澄清这一点。继2002年对彭杰村进行实地调查后，2003年我们将范围扩大到周边的福永、阿姆都、仓巴村，对村庄的空间结构和住房进行了比较调查研究。因此，（1）首先，与蓬溪村一样，目标村庄反映了该地区独特的空间概念，例如灌溉和风水，这是中国其他城市所没有的，并且每个村庄都有所不同（。 2）接下来，每个村庄都有一个从主要街道垂直延伸的规则结构。如苍坡、从主街垂直延伸的不规则的东西（崩溪）、接近正方形的规则的网格（福永）、既有不规则性又有规则性的东西（岩头）（3）原因。这是：虽然每个村庄都是同姓的宗派聚落，但每个家庭的土地所有权和住房开发方式都不同。（4）此外，村庄的建立时间、街区格局以及后续的再开发方式也有所不同（。 5）另外，“Sofu”和“Soshi”的分析从对部落分布的调查发现，在明末清初的1500年代，每个村庄都建立了大型宗祠，以统一宗族，而在19世纪上半叶，支系家族的发展和壮大根据分析结果，厘清了各个村落空间的形成过程。其中，特别值得注意的是，我们能够将街区分为正方形街区、长方形街区以及仅沿道路而不包围的街区，而亲属的土地所有权类型对此影响很大。这是。也就是说，通过对这些聚落的分析，可以看到中国历代北魏洛阳、唐长安、元都和明清城墙的城市结构变迁，更加紧凑、更加紧凑。清晰的形式。此外，能够指出与城市建设初期土地所有权结构的相似之处，也是一项伟大的成就。在这方面，我想强调的是，我们已经建立了一个超越现有中国城市史研究框架的基础。最后这个研究是和浙江大学、上海同济大学以及当地的专家联合进行的，能够和市民进行多次联合研究讨论和座谈会，这也是学术交流的一个很好的成果。

项目成果

箕浦永子, 伊藤裕久, 高村雅彦: "中国江南地城における伝統的集落の住居形態の変容過程-浙江省永嘉県岩頭村・芙蓉村を主な素材として"日本建築学会2002年度関東支部研究発表会及び研究報告集『第73回研究報告集II』. 545-548 (2003)

Minoura长子、伊藤博久、高村正彦：《中国江南市传统村落住宅形态的改造过程——以浙江省永嘉县岩头村和芙蓉村为主》日本建筑学会2002年关东分会研究报告及研究报告文集《第 73 次研究报告集 II》545-548 (2003)。

高村 雅彦: "江南水郷都市の魅力とひみつ"上海と江南の水郷を訪ねる中国(トラベルジャーナル). 96-101 (2002)

高村雅彦：《江南水乡的魅力与秘密》探访中国上海和江南的水乡（旅游杂志）96-101（2002）。

高村 雅彦: "水の文化と人々の暮らしを見つめる"週間朝日百科 世界100都市. 26号. 18-21 (2002)

高村正彦：《水文化与人们的生活》周刊《朝日百科全书》世界百座城市第26期18-21（2002年）。

伊原弘, 高村雅彦他共著: "『「清明上河図」を読む』建築から解読する中国中世の都市社会"勉誠出版. 131-160 (2003)

井原浩、高村正彦等人合着：《读清明上河图：从建筑中解读中世纪的中国城市社会》辨精出版社131-160（2003）。

高村雅彦: "中国浙江省の同族集落における宗祠について"平成15年度日本民俗建築学会大会梗概集. 17-18 (2003)

高村正彦：《关于中国浙江省民族村落的宗祠神社》2003年日本民俗建筑学会会议论文集17-18（2003）。