トマス・パーシーのバラッド編集にみる口承文学復興の意図とナショナリズムの表明

托马斯·珀西的歌谣集中体现了复兴口头文学的意图和民族主义的表达

• 批准号: 02J04852
• 负责人: 三原 穂
• 金额: $ 0.77万
• 依托单位: Osaka University
• 依托单位国家: 日本
• 项目类别: Grant-in-Aid for JSPS Fellows
• 财政年份: 2002
• 资助国家: 日本
• 起止时间: 2002 至 2003
• 项目状态: 已结题
• 来源: https://kaken.nii.ac.jp/grant/KAKENHI-PROJECT-02J04852/
• 关键词: バラッド編集; 18世紀のシェイクスピア編集; 学問的編集; 原著者の意図を重視する方針; 美的方針; 新書誌学派; 口承文学; 編集方針; オーセンティシティ; 偽作; 英国学; 写本と印刷本; 原典修正; シェークスピア編集

英国18世紀のバラッド編集(特にトマス・パーシーの『英国古謡拾遺集』)と同時期のシェイクスピア作品編集との関係性を学問的編集という観点から考察してきた。18世紀の半ばに、シェイクスピア編集において、ルイス・セオボルドが支持する「原著者の意図を重視する方針」が、アレクサンダー・ポープらの「美的方針」にとってかわり、編集者や読者ではなく、原著者の意図を重じようとする傾向が起こりはじめ、その傾向はフレッドソン・バウアーやウォルター・グレッグといった20世紀の新書誌学派にまで及ぶ大きな潮流を形成している。パーシーも、この編集上の変化に対応して、「美的方針」から「原著者の意図を重視する方針」へと態度を変えて、『拾遺集』を編集しなおしている。このことに関しては、「先駆者からの降格-Reliques1794年版の出版の背景」という題目で2003年5月に行われた日本英文学会の研究発表で披露した。この編集上の変化は、パーシーが『拾遺集』に収めるべきバラッドに修正を加えたこととも関係する。この修正は、一見すると原著者を無視しているように思えるが、実はバラッドの原著者の意図を復興する目的でなされたものなのである。パーシーは「美的方針」からはなれて「原著者を重視する方針」に基づく学問的編集を行い、上記の学問的編集の系譜を自らも受け継ぎ、その発展にバラッド編集の面で貢献したのである。以上の内容がまとめられた論文が、「原著者の追跡-トマス・パーシーの編集方針」というタイトルの下、学会誌『イギリス・ロマン派研究』第28号(2004年)の1-13ページに掲載される予定である。

我一直从学术编辑的角度审视18世纪英国民谣的编辑（特别是托马斯·珀西的《英语歌曲选集》）与同时期莎士比亚的编辑之间的关系。 18世纪中叶，在莎士比亚的编辑中，路易·西奥博尔德倡导的“强调原作意图的政策”取代了亚历山大·蒲柏等人的“审美政策”，“强调原作的政策”一种强调意向性的倾向开始出现，这种趋势一直延续到20世纪的新书目学派，如弗雷德森·鲍尔（Fredson Bauer）和沃尔特·格雷格（Walter Gregg）。针对这一编辑上的改变，珀西也将自己的态度从“审美政策”转变为“强调原作者意图的政策”，并重新编辑了《水书》。 2003 年 5 月，我在日本英语文学学会举办的一次研究报告中提出了这个主题，题为“从先锋降职——1794 年版文物出版的背景”。这一编辑上的更改也与珀西对应包含在该集合中的民谣的修改有关。乍一看，这个修改似乎忽视了原作者，但实际上是为了恢复歌谣原作者的意图而做出的。珀西脱离了“审美方针”，以“强调原作者的方针”进行学术编辑。他继承了上述学术编辑的血统，并在歌谣编辑方面为其发展作出了贡献。总结上述内容的论文发表在学术期刊《英国浪漫主义研究》第28期（2004年）第1-13页，标题为《追踪原作者——托马斯·珀西的编辑政策》。待发布。

项目成果

三原 穂: "原著者の追跡-トマス・パーシーの編集方針"イギリス・ロマン派研究(イギリス・ロマン派学会). 28. 1-13 (2004)

Ho Mihara：“追踪原作者 - 托马斯·珀西的编辑政策”英国浪漫主义研究（英国浪漫主义协会）28. 1-13 (2004)。