北海道地方における後期旧石器文化の研究-主に細石刃石器群について-

北海道地区旧石器时代晚期文化研究 - 以细刃石器群为中心 -

基本信息

批准号：
01J05825
负责人：
山田哲
金额：
$ 1.15万
依托单位：
The University of Tokyo
依托单位国家：
日本
项目类别：
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
财政年份：
2001
资助国家：
日本
起止时间：
2001 至 2002
项目状态：
已结题

项目摘要

北海道の後期旧石器時代を特徴づける細石刃石器群を分析・研究した。この時期には類似の細石刃石器群が東北アジア一帯の広い地域に分布しており、こうした東北アジアの旧石器文化の動向を探る上でも、北海道の資料は極めて重要である。当該地域に細石刃石器群が展開した最終氷期極相期から晩氷期・後氷期初頭にかけて(2万〜1万年前)の第四紀研究各領域の成果から想定される、旧石器人をとりまいていた石器石材をはじめとする諸資源の基本的な配置および構造と関連付けて、移動・居住・生業に関わるシステムを検討し、先史狩猟採集民の環境適応についての研究に寄与することをめざした。上記のシステムと密接に関係し考古学資料からのアプローチが可能な(1)石器石材の運用システムと(2)石器組成の遺跡間変異を分析した。(1)(2)の分析はともに、北海道各地で報告されている細石刃石器群からのデータの抽出・比較検討と、大正遺跡や紅葉山遺跡の石器群の再整理を通じた詳細な研究の両者によるものである。その結果、前半期の細石刃石器群が道具の分化や遺跡間変異に乏しく(石器製作過程の分化は顕著)、相対的に高い移動頻度に対応した石材の運用をしていると解釈されるのに対し、後半期の細石刃石器群は道具の分化や遺跡間変異に富み、相対的に頻度は低いが兵姑的な居住移動形態をとり、地域的な石材資源の特性に適応した石材の運用が顕著になるものと解釈された。こうした本研究の成果は、平成15年度秋に予定される博士論文の一部として提出した後、まず大正遺跡出土石器群の詳細な分析の結果を、次いで北海道全域の細石刃石器群を対象とした比較分析の結果を順次誌上にて公表する所存である。

我们分析和研究了北海道旧石器时代晚期特征的细刃石器。这一时期，类似的细刃石器群分布在整个东北亚广大地区，来自北海道的材料对于研究东北亚旧石器时代文化的走向极为重要。从各个第四纪研究领域的成果中，从末次盛冰期到晚冰期/后冰期早期（距今20,000至10,000年前），当该地区开发出细刃石器时，有助于研究我的目的是通过研究与石人周围的各种资源（包括石器）的基本排列和结构有关的运动、居住和生存系统来研究史前狩猎采集者。我们分析了（1）石器的运行系统和（2）不同遗址之间石器组成的差异，它们与上述系统密切相关，可以从考古材料中接近。分析（1）和（2）涉及北海道各地报告的细刃石器组合的数据提取和比较研究，以及通过大正和红叶山遗址石器组合的重组进行详细研究。由于由此可以解释，前半期的细刃石器群缺乏工具分化和地点差异（石器制作过程的分化显着），石质材料的使用是为了应对这一情况。另一方面，后半期的细刃石器具有丰富的工具分化和不同地点的变异，虽然相对较少，但采取了类似军事的居住模式，并使用适合当地石材资源特点的石材进行经营。这项研究的结果将作为定于 2003 年秋季发表的博士论文的一部分提交，首先将包括对大正遗址出土的石器进行详细分析的结果，然后将包括详细分析的结果。我们计划在期刊上发表我们的比较分析结果。