世紀転換期ウィーンにおける装飾とセクシュアリティー-性とその表象に関する思想史的研究

世纪之交维也纳的装饰与性——性观念及其表征的历史研究

• 批准号: 08610043
• 负责人: 田中 純
• 金额: $ 1.41万
• 依托单位: The University of Tokyo
• 依托单位国家: 日本
• 项目类别: Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
• 财政年份: 1996
• 资助国家: 日本
• 起止时间: 1996 至 1998
• 项目状态: 已结题
• 来源: https://kaken.nii.ac.jp/grant/KAKENHI-PROJECT-08610043/
• 关键词: 装飾; 性; 精神分析; ドイツ思想; 美術史; 建築理論; 表象; 心理学; ウィーン; セクシュアリティー; 表象文化論; 美術史学; 建築史; 近代

本研究においては世紀転換期ウィーンにおける装飾とセクシュアリティーをめぐって、次のような成果が得られた。1.世紀転換期ウィーンの芸術における〈装飾〉および〈セクシュアリティー〉の表現をアドルフ・ロースやオットー・ヴァーグナーといった建築家の作品に即して分析し、彼ら自身が理論化した言説においてこれらの主題がどのように扱われているかを考究した。2.〈装飾〉が美術史研究の対象として構成される論理を『装飾様式論』をはじめとする美術史家アロイス・リーグルのテキストのうちにたどり、その独自性を従来の美学における〈装飾〉の位置づけとの比較のもとにとらえた。さらに美術史学の基礎づけに対してこの主題がどのように寄与したかを分析した。3.オットー・ヴァイニンガーの著作(『性と性格』)における〈セクシュアリティー〉の分析とそれが同時代の思想家・芸術家たちに及ぼした影響を検討し、このウィーンの知的状況のなかにフロイトの精神分析を位置づけることによって、当時の思想・芸術が女性のセクシュアリティーをめぐる共通した不安と欲望に支配されていた状況が明らかとなった。4.フロイトの思想のうちに、〈装飾〉という主題と関係する要素を探求し、文学・芸術における〈装飾〉や〈セクシュアリティー〉の表現の分析に対して精神分析の知見を反映させることを試みた。その結果、フロイトの精神分析における〈ファルス〉という表象が、ロースなどにおける〈装飾〉の表象と構造的な対応関係にあることが見いだされた。5.世紀転換期ウィーンの思想・芸術における〈装飾〉と〈セクシュアリティー〉をめぐる論理と表象を、反ユダヤ主義などの政治・社会状況との関連のうちに総合的にとらえ、ワイマール文化におけるモダニズム芸術や、ナチズムを準備した社会思潮への影響が明確化された。

这项研究得出了以下关于世纪之交维也纳的装饰和性的结果。 1、结合阿道夫·路斯、奥托·瓦格纳等建筑师的作品，分析世纪之交维也纳艺术中“装饰”和“性”的表达，并在他们自己的理论话语中审视这些主题我们调查了他们的待遇。 2.我们追溯艺术史学家阿洛伊斯·里格尔《论装饰风格》等文本中“装饰”作为艺术史研究对象的建构逻辑，并解释其对于传统美学中“装饰”的独特性。基于与公司地位的比较。此外，我分析了这个主题如何为艺术史的基础做出贡献。 3. 审视奥托·韦宁格著作（《性与人格》）中对“性”的分析及其对当代思想家和艺术家的影响。围绕女性性行为的共同焦虑和欲望主导了整个时代。 4.探索弗洛伊德思想中与“装饰”主题相关的元素，并在我尝试的对“装饰”的分析和“性”的表达中体现精神分析的知识。结果发现，弗洛伊德精神分析中“阳具”的表征与路斯等著作中“装饰品”的表征存在结构上的对应关系。 5.魏玛文化中的现代主义通过全面理解世纪之交维也纳思想和艺术中“装饰”和“性”的逻辑和表征对于反犹太主义等政治和社会状况的影响。为纳粹主义做好准备的艺术和社会思想已经很清楚了。

项目成果

田中 純: "〈言葉〉と〈建築〉-性差という分割" 10+1. 15号. 15-26 (1998)

田中淳：《语言与建筑——性别差异》10+1 No. 15. 15-26 (1998)

田中 純: "デミウルゴスの真理" 建築文化. 611. 125-132 (1997)

田中淳：《造物主的真相》建筑文化。611. 125-132 (1997)

田中 純: "<無人>の風景-建築が見る<不眠の夢>" 10+1. 6. 46-60 (1996)

田中淳：“无人景观——建筑中的不眠之梦”10+1. 6. 46-60 (1996)

田中 純: "都市表象分析I"INAX出版. 440 (2000)

田中淳：《城市表征分析 I》INAX 440 (2000)。

田中 純: "時代意志とその亡霊" 建築文化. 612. 129-136 (1997)

田中淳：《时代的意志及其幽灵》建筑文化。612. 129-136 (1997)