マイクロダイアリシス法を用いたアルコールの心理作用に関係する脳内物質の探索

利用微透析法寻找与酒精心理影响相关的大脑物质

基本信息

批准号：
07710053
负责人：
中村直人
金额：
$ 0.58万
依托单位：
Hamamatsu University School of Medicine
依托单位国家：
日本
项目类别：
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
财政年份：
1995
资助国家：
日本
起止时间：
1995 至无数据
项目状态：
已结题

项目摘要

マイクロダイアリシス法を用いて、アルコール代謝関連物質の脳内モノアミン系に対する作用を検索した。実験動物にはWistar系雄ラットを用いた。脳透析部位は側坐核とした。アルコール摂取により内因性に生成されるアルコール代謝物質としては、サルソリノール(テトラヒドロイソキノリン誘導体の一つ)とノルハーマン(β-カルボリン誘導体の一つ)を用いた。薬物(10μM〜1mM)の注入はマイクロダイアリシスプローブを介しておこない、採取した透析液中に含まれるモノアミンとその代謝物質は電気化学検出器を用いた高速液体クロマトグラフィー装置で分析した。その結果、サルソリノールの投与により、モノアミンの細胞外濃度の著明な増加と代謝物質の著明な減少が認められた。サルソリノールによるモノアミン放出作用は、セロトニンに対してより選択的であり、テトロドトキシン(2μM)によって阻害されなかった。また、その効力は、代表的なモノアミンリリーザーであるメタンフェタミンと比べると、ドーパミンに対しては約2.6倍、セロトニンに対しては約783倍強力であった。一方、ノルハーマンの投与は、ドーパミンの細胞外濃度の弱い増加をもたらすが、代謝物質に対しては有意な影響を示さなかった。以上の結果から、アルコールの脳内モノアミン系に対する作用の一部は種々のアルコール代謝物質を介する可能性があることが示唆された。

微透析用于寻找与酒精代谢相关的物质对脑单胺系统的影响。雄性Wistar大鼠用作实验动物。脑透析部位是伏隔核。 Salsolinol（四氢异喹啉衍生物之一）和Norherman（一种β-核苷衍生物之一）用作酒精摄入量内源产生的酒精代谢产物。通过微透析探针注射药物（10μM-1 mm），并使用电化学检测器使用高性能液相色谱仪器分析了收集到的透析液中包含的单胺及其代谢产物。结果，萨尔霉素的给药显示出细胞外浓度的单胺显着增加，代谢产物显着降低。沙索醇的单胺释放效应对5-羟色胺更具选择性，而不会被四毒素（2μM）抑制。此外，它的效力比多巴胺强的2.6倍，而对5-羟色胺的强度比典型的单胺替补剂甲基苯丙胺强约783倍。另一方面，诺赫曼的给药导致细胞外多巴胺的浓度较弱，但对代谢产物没有显着影响。以上结果表明，酒精对脑单胺系统的一部分影响可能是由各种酒精代谢产物介导的。