文化財の保存修復に用いられた材料の効果に関する研究

文化财产保护与修复所用材料的效果研究

基本信息

批准号：
06301010
负责人：
増田勝彦
金额：
$ 10.24万
依托单位：
National Research Institute for Cultural Properties, Tokyo
依托单位国家：
日本
项目类别：
Grant-in-Aid for Scientific Research (A)
财政年份：
1994
资助国家：
日本
起止时间：
1994 至 1996
项目状态：
已结题

项目摘要

文化財の修復に用いられた合成樹脂などの伝統的修復材料以外の物質について、その使用例と目的、およびその経年変化の調査を行った。特に木造文化財建造物に関しては、文化庁建造物課などの協力によって、約1700件の文化財修理報告書に基づく調査を行うことができた。その結果、合成樹脂を中心に140種類を超える材料が文化財修復に用いられていることが判明した。これらの材料の過半数は、その修理工事で一回限り用いられたものである。これは、その材料が伝統的材料に比べて施工性や物性の点で有利でなかったこと、あるいは、供給体制に問題があったのか、使用例の情報がこの分野において共有されなかったかなどが原因と考えられる。同時にこれらの材料が商品名あるいは通称で記載されていることも多くそのために該当する材料を現時点において特定できないものおよびすでにメーカーおよび販売会社が存在しないために試料を入手できないものも多かった。これらの材料の内、製造元や化学組成、物性などが明らかになったものについては、商標名、通称、化学組成、適切な使用目的、代替可能な材料名および調達先のデータベースを作成した。また、アクリル樹脂、エポキシ樹脂などの汎用性の樹脂のいくつかについて、施工時の記述がはっきりしている事例を中心に劣化状況の調査を行ったところ、同一目的で同一の材料を用いた場合にもその効果には大きな隔たりが認められた。この原因は、使用箇所、周辺環境はかりではなく、施工時の技術、施工者の材料に対する理解や施工環境の影響もあると推測される。このような事例をもとにいくつかの代表的な樹脂を選び、施工上の注意、施工管理の要点、施工目的の明確化などに関するマニュアルを作成した。

我们研究了除传统恢复材料以外的用例和目的，例如用于恢复文化特性的合成树脂及其随着时间的变化。特别是，在文化事务大楼和其他组织的合作下，我们能够根据大约1,700个文化财产维修报告进行调查。结果，发现有140多种类型的材料（主要是合成树脂）用于恢复文化资产。这些材料中的大多数仅在维修工作中使用一次。这被认为是由于与传统材料相比，该材料在可加工性和物理特性方面没有优势，或者供应系统是否存在问题，或者是否存在有关使用情况的信息。同时，这些材料通常是用商标名称或众所周知的列表的，这就是为什么其中许多材料目前无法识别相关材料的原因，并且其中许多人由于没有制造商或分销商而无法获取样品。在这些材料中，揭示了制造商，化学成分，物理特性等的材料，商标名称的数据库，通常称为化学组成，适当的预期用途，替代材料名称和来源。此外，当我们研究一些多功能树脂（例如丙烯酸树脂和环氧树脂）的恶化情况时，主要在清楚地说明安装时的描述时，即使在相同材料中使用相同材料的效果也存在很大的差距。假定的原因不是由于使用的位置或周围环境的规模，而是安装过程中技术的影响，安装人员对材料和安装环境的理解。基于这些情况，我们选择了几种代表性树脂，并创建了一份有关安装预防措施，建筑管理的关键点以及澄清施工目的的手册。