阪神大震災に伴う火災及び倒壊家屋廃材焼却における高毒性塩素化合物生成実態の究明

阪神大地震后倒塌房屋残骸火灾和焚烧过程中剧毒氯化合物实际产生情况的调查

基本信息

批准号：
08255252
负责人：
宮田秀明
金额：
$ 1.34万
依托单位：
Setsunan University
依托单位国家：
日本
项目类别：
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
财政年份：
1996
资助国家：
日本
起止时间：
1996 至无数据
项目状态：
已结题

项目摘要

本研究は阪神大震災における火災および廃材の野焼き処理による高毒性ダイオキシン類の発生実態を明らかにし、また、それに伴う環境汚染を究明することを目的として行った。本研究成果は以下の通りである。(1)天然材に比べて倒壊家屋廃材は、野焼き処理により極めて多量のダイオキシン類の生成することが判明した。焼却灰に残存する量だけでも天然材の12〜230倍にもなる。西宮、尼崎および宝塚の3都市では約24万トンの廃材が野焼き処理され、焼却灰は約7万9千トンになる。焼却灰中に生成したダイオキシン類量は2,3,7,8-四塩化ダイオキシン毒性等価量(TEQ)で70.7gTEQとなる。大気中への放出量を加味した場合、生成量は約数百gTEQと推定された。(2)対照地点の土壌試料中のダイオキシン類濃度(3.23pgTEQ/g)と比較して、火災現場の試料は82〜7060倍も高い。特に、電気商店の火災現場(22800pgTEQ/g)では極めて大量のダイオキシン類が生成していた。電気製品の電線や配線などに含まれる金属類がダイオキシン類の生成を促進したものと推測される。ケミカルシューズ工場の試料(1580pgTEQ/g)は一般民家のものよりも高濃度であった。民家の場合(130pgTEQ/g)よりもプラスチック類などの化学製品が多く燃焼したことに起因すると考えられる。(3)野焼きや火災現場の試料ではPCDFsが極めて高い比率で存在する。廃材の野焼きの場合、高濃度を示す西宮市や尼崎市の試料ではPCDFsがTEQ濃度の大半を占める。このような現象はダイオキシン類が大量に生成していた電気商店の場合にも認められる。従って、PCDFsが大量に生成する起源物質を究明することが今後の重要な課題になる。(4)西宮市と尼崎市では野焼き処理後、1995年6月から1996年10月頃まで簡易焼却炉で廃材が焼却された。黒松の針葉を指標試料とした大気汚染評価においては、両地点ともに2〜3kmの範囲が焼却に伴う汚染を受けていることが判明した。

进行这项研究的目的是阐明由火灾引起的剧毒二恶英的实际发生以及在大汉辛地震期间室外燃烧废料的室外燃烧，并调查由此产生的环境污染。这项研究的结果如下：（1）发现，与天然材料相比，燃烧时丢弃的房屋会产生大量的二恶英。仅焚化烟灰中剩余的量是天然材料的12至230倍。在三个城市中，将燃烧大约24万吨废料：Nishinomiya，Amagasaki和Takarazuka，而被焚化的灰分数量约为79,000吨。在焚烧灰分中产生的二恶英的量为70.7GTEQ，等效量为2,3,7,8-二氧蛋白四氯化物毒性（TEQ）。当考虑到大气中的排放量时，估计产生的量约为数百个GTEQ。（2）火灾部位样品比对照部位的土壤样品（3.23pgteq/g）中的二恶英浓度高82-7060倍。特别是，在电动商店的火灾现场（22,800pgteq/g）生产了大量的二恶英。假定电线中包含的金属和电线中的电线促进了二恶英的形成。化学鞋厂样品（1580pgteq/g）的浓度高于普通私人房屋的样品。这被认为是由于以下事实：燃烧塑料之类的化学产品比私人房屋（130pgteq/g）。（3）PCDF在室外燃烧和消防地点的样品中以极高的比例存在。在燃烧废料的情况下，PCDF占Nishinomiya和Amagasaki的样品中的大部分TEQ浓度，它们表现出较高的浓度。在产生大量二恶英的电动商店中也可以看到这种现象。因此，研究大量PCDF产生的起源物质将在未来成为重要的问题。（4）在Nishinomiya和Amagasaki被烧毁后，从1995年6月至1996年10月左右在一个简单的焚化炉中焚化了废物。在使用黑松针作为指数样本的空气污染评估中，发现两个地点都因摄入量而在2-3km的范围内受到污染。