肉腫における体液分子診断技術の統合的開発と循環分子の新規治療標的としての検証

肉瘤体液分子诊断技术集成开发及循环分子新治疗靶点验证

基本信息

批准号：
22H03202
负责人：
尾崎敏文
金额：
$ 11.07万
依托单位：
Okayama University
依托单位国家：
日本
项目类别：
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
财政年份：
2022
资助国家：
日本
起止时间：
2022-04-01 至 2027-03-31
项目状态：
未结题

项目摘要

骨軟部肉腫には有用な血中バイオマーカーに極めて乏しく、予後改善を妨げている。歴史的には、骨軟部肉腫の一部に特異的な融合遺伝子が発見されたことで組織診断の精度は向上したが、これまで血液を用いた非侵襲的な方法は開発されていなかった。本年度は、腫瘍分泌サイトカインの体液診断法への応用の可能性について検討を行った。本施設で手術治療を行った粘液線維肉腫(MFS)患者22名、未分化多形肉腫(UPS)患者20名における、治療前血清中サイトカインA濃度を健常人を対象に計測した。ヒトMFS細胞株(NMFH1)、ヒトUPS細胞株(NCC-UPS1-C1)からのサイトカインAの分泌を時間および細胞数依存的に解析した。また、MFS・UPS組織における腫瘍関連マクロファージ（TAM）の浸潤割合を解析した。UPS群、MFS群の血清中サイトカインA濃度は、それぞれ健常人に比べ有意に高値を示した（p<0.05）。MFS・UPS細胞株からのサイトカインA濃度は細胞数・培養時間依存的に上昇した。また、UPS群、MFS群におけるTAMは腫瘍組織において、それぞれ約20-30%の浸潤が確認された。以上の結果から、浸潤性軟部肉腫はサイトカインAを分泌し、血流にのって腫瘍微小環境にTAMを誘導している可能性が示唆された。TAMは悪性腫瘍での腫瘍微小環境において、血管新生や転移、抗アポトーシス効果などで腫瘍の増殖を加速させる因子となっている。血中サイトカインA測定により、TAM誘導の程度や腫瘍進展の可能性を予測し、TAMを標的とした治療選択に応用できる可能性があると考えられた。

骨和软组织肉瘤的有用血液生物标志物极少，这阻碍了预后的改善。从历史上看，随着一些骨和软组织肉瘤特有的融合基因的发现，组织诊断的准确性得到了提高，但到目前为止，还没有开发出使用血液的非侵入性方法。今年，我们研究了将肿瘤分泌的细胞因子应用于体液诊断方法的可能性。对在我们机构接受手术治疗的 22 名粘液纤维肉瘤 (MFS) 患者和 20 名未分化多形性肉瘤 (UPS) 患者进行了治疗前血清细胞因子 A 浓度的测量。以时间和细胞数量依赖性方式分析人 MFS 细胞系 (NMFH1) 和人 UPS 细胞系 (NCC-UPS1-C1) 的细胞因子 A 分泌。我们还分析了 MFS/UPS 组织中肿瘤相关巨噬细胞 (TAM) 的浸润率。 UPS和MFS组的血清细胞因子A浓度显着高于健康受试者（p<0.05）。 MFS/UPS 细胞系的细胞因子 A 浓度以细胞数量和培养时间依赖性方式增加。此外，在 UPS 组和 MFS 组中，分别确认了大约 20-30% 的 TAM 浸润到肿瘤组织中。这些结果表明侵袭性软组织肉瘤分泌细胞因子 A，细胞因子 A 通过血流传播并诱导 TAM 进入肿瘤微环境。在恶性肿瘤的肿瘤微环境中，TAM是通过血管生成、转移和抗凋亡作用加速肿瘤生长的因子。人们认为血液细胞因子A测量可用于预测TAM诱导的程度和肿瘤进展的可能性，并可应用于选择针对TAM的治疗。

项目成果

期刊论文数量（7）

专著数量（0）

科研奖励数量（0）

会议论文数量（0）

专利数量（0）

藤原智洋 Lingxin Zhang Andrew Chandler Mohamed Yakoub 中田英二国定俊之尾﨑敏文 Meera Hameed John Healey

藤原智博张令馨安德鲁·钱德勒穆罕默德·雅各布中田英二国定俊文尾崎梅拉·哈米德约翰·希利

DOI：
发表时间：
2022
期刊：
影响因子：
0
作者：
Sakai H;Sawada Y;Tokunaga N;Tanaka K;Nakagawa S;Sakakibara I;Ono Y;Fukada SI;Ohkawa Y;Kikugawa T;Saika T;Imai Y.;畑利彰藤原智洋吉田晶近藤彩奈近藤宏也佐藤浩平棏平将太中田英二国定俊之箱崎道之尾﨑敏文;Cathepsin protease は浸潤型軟部肉腫における浸潤性発育および生存予後に相関する
通讯作者：
Cathepsin protease は浸潤型軟部肉腫における浸潤性発育および生存予後に相関する

日本整形外科学会認定骨・軟部腫瘍医の役割と今後の展望

日本骨科学会认证的骨和软组织肿瘤科医生的作用和未来前景

DOI：
发表时间：
2022
期刊：
影响因子：
0
作者：
尾﨑敏文;中田英二
通讯作者：
中田英二

腫瘍随伴マクロファージの浸潤割合および予後を予測する血中バイオマーカーの特定:浸潤性軟部肉腫患者における検討

预测副肿瘤巨噬细胞浸润率和预后的血液生物标志物的鉴定：侵袭性软组织肉瘤患者的研究

DOI：
发表时间：
2022
期刊：
影响因子：
0
作者：
Sakai H;Sawada Y;Tokunaga N;Tanaka K;Nakagawa S;Sakakibara I;Ono Y;Fukada SI;Ohkawa Y;Kikugawa T;Saika T;Imai Y.;畑利彰藤原智洋吉田晶近藤彩奈近藤宏也佐藤浩平棏平将太中田英二国定俊之箱崎道之尾﨑敏文
通讯作者：
畑利彰藤原智洋吉田晶近藤彩奈近藤宏也佐藤浩平棏平将太中田英二国定俊之箱崎道之尾﨑敏文

Quest for Science, Spirit, and Skills.

追求科学、精神和技能。