アフリカ観光の新潮流と少数民族社会の再編：「プロジェクト型観光」に着目して

非洲旅游新趋势与少数民族社会重组：聚焦“项目式旅游”

基本信息

批准号：
17H01637
负责人：
丸山淳子
金额：
$ 26.87万
依托单位：
Tsuda University
依托单位国家：
日本
项目类别：
Grant-in-Aid for Scientific Research (A)
财政年份：
2017
资助国家：
日本
起止时间：
2017-04-01 至 2023-03-31
项目状态：
已结题

项目摘要

アフリカの観光の現場では、開発支援とビジネス的要素を組み合わせながら、地域社会が抱える複数の課題を解決する観光形態が注目されている。本研究はこの最新の観光形態を「プロジェクト型観光」と位置づけ、関与する多様なアクターの整理、アクター間の目的の多層性、開始や普及過程、特徴などを分析する。そのうえで少数民族を含む地域社会がダイナミックに再編される複雑で重層的な過程と、そこにかかわるアクター間のポリティクスの解明を目指す。そして、アフリカの複数地域の比較検討を通じて、「プロジェクト型観光」が少数民族の直面している問題の解決にいかに寄与し、一方で新たな問題や矛盾を生じさせているのかを包括的に考察することを目的として進めている。本年度は、新型コロナウィルス感染症の影響で遅れていた現地調査を部分的に再開した。南アフリカ、ケニア、タンザニアでの調査が進み、コロナ禍が観光に与えた影響の内実が明らかにされた。とくに観光と観光以外の経済活動、土地や資源の利用をめぐる観光とそれ以外の活動の競合、特定の文化や自然が観光資源化/脱観光資源化される過程などの調査が進んだ。またアフリカのプロジェクト型観光の特徴を明らかにするために、北海道や沖縄における先住民族観光のありかたや、その実践について調査と成果発表をした。くわえて、これまでに収集した資料や文献資料の分析を進めて、観光開発との関連で、野生生物保護、獣害、女性の苦境、在来知・地域知などにどのような変化がもたらされているのかを論じ、その成果を国内外での学会で発表したり、論文や書籍のかたちで公表した。

在非洲旅游领域，将发展支持与商业元素相结合、解决当地社区面临的多重问题的旅游业态正受到关注。本研究将这种最新的旅游形式定位为“基于项目的旅游”，并分析了所涉及的各种参与者、参与者之间的多层目标、发起和传播过程及其特征。此外，我们的目标是阐明包括少数民族在内的当地社区动态重组的复杂和多层次的过程以及所涉及的参与者之间的政治。我们通过对非洲多个地区的比较研究，全面考察“项目式旅游”如何有助于解决少数民族面临的问题，同时又引发新的问题和矛盾，我们正在以此为目的进行思考。这。今年，我们部分恢复了因新型冠状病毒感染的影响而推迟的现场调查。随着南非、肯尼亚和坦桑尼亚的研究取得进展，冠状病毒大流行对旅游业影响的细节已经被揭示。特别是，在旅游和非旅游经济活动、旅游与其他活动在土地和资源使用方面的竞争以及特定文化和自然转化为/去旅游资源的过程等主题的研究取得了进展。此外，为了明确非洲项目式旅游的特点，我们对北海道和冲绳的本土旅游现状和实践进行了研究并展示了结果。此外，我们将继续分析迄今为止收集到的材料和文献，以确定与旅游业发展相关的野生动物保护、动物损害、妇女困境、土著和区域知识等方面可能发生哪些变化。他们在国内外学术会议上讨论了他们的研究成果并展示了他们的发现，并以论文和书籍的形式发表。