ドイツ宗教改革期における裸体画の意味と機能-クラーナハを中心に

德国宗教改革时期裸体画的意义和作用——以克拉纳赫为中心

• 批准号: 12710025
• 负责人: 秋山 聰
• 金额: $ 1.41万
• 依托单位: Tokyo Gakugei University
• 依托单位国家: 日本
• 项目类别: Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
• 财政年份: 2000
• 资助国家: 日本
• 起止时间: 2000 至 2001
• 项目状态: 已结题
• 来源: https://kaken.nii.ac.jp/en/grant/KAKENHI-PROJECT-12710025/
• 关键词: 裸体; クラーナハ; 宗教改革; ルクレティア

平成13年度は、前年度のドイツにおける調査の成果の分析、取りまとめを行なったのに加え、10月にケルン、ニュルンベルクを中心としたドイツ中部の諸都市において、クラーナハ作品を主とした調査研究および文献史料の調査・収集を行なった。また今年度は、前年度に取りかかったルクレティア図像についての研究の過程で得られた新たな知見を応用しながら、ルクレティア以外の裸体図像、とりわけパリスの審判(三美神)およびウェヌス(ヴィーナス)図像についての図像資料および文献史料による調査研究を進めた。これらの調査により得られた知見として、ドイツにおいては宗教改革の展開がむしろ裸体画の流布を促した傾向が顕著に認められることがわかった。宗教的に重要な主題に比べて、裸体が描かれがちな主題は非キリスト教的なものが多く、制約から比較的自由であったためと思われる。少なくとも16世紀半ばまでは裸体画がかなり自由に展開している。これにはさらにイタリア・ルネサンスの影響としての人体への興味、男性鑑賞者を対象とした好色性、寓意的な教訓性などが関わりあっているようだが、さらに人文主義者たちの「誤りを経て真実へ」というモットーもこの傾向を促進したものと考えられる。そして一点の絵画の中に、同時に教訓画でも、好色画でも、歴史画でもあるという重層性が存在し、そのために一義的に排斥されることもなく、新旧教両陣営においても好まれ得たと推測できる。加えてクラーナハによる異なる主題作品間で、共通の形態やモティーフが度々用いられていることが気にかかり、その実態を明らかにすべく主題と形態の相関性を確認するデータ処理を手がけた。なおこれらの成果については、近く口頭ないし論文発表する予定である。

2001年，除了分析和汇编德国在德国调查的结果外，主要研究了克拉纳奇的作品，并收集了德国中部各个城市的历史文件，主要是科隆和纽伦堡。此外，今年，我们应用了上一年进行的有关Lucretia肖像学的研究过程中获得的新知识，并使用肖像材料和历史文档进行了研究，这些象形色材料和历史文献以外的其他象形色摄影，尤其是巴黎的判断（三个格言）和金星（Venus）（金星）肖像画。这些研究的发现是，在德国，宗教改革的发展鼓励了裸体绘画的传播。与宗教重要的主题相比，倾向于裸体的主题通常是非基督教徒，并且相对不受约束。至少至少在16世纪中叶，裸体绘画才非常自由地开发。这似乎与对人体的兴趣有关，这是意大利文艺复兴时期的影响，对男性观众的唤醒主义和寓言教学法的影响，但也认为，人文主义者的座右铭是“通过达到真理的错误”促进了这一趋势。据推测，在一幅绘画中，既是教学，唤醒和历史绘画的分层本质，因此不仅被排除在外，而且本来可以被新的和旧营地所偏爱。此外，让我感到困扰的是，在克拉纳奇（Kranach）的不同主题作品之间经常使用常见形式和图案，为了阐明实际情况，我研究了数据处理以确认受试者与表格之间的相关性。这些结果将很快在口头或论文中发表。

项目成果

秋山 聰: "クラーナハの隠微な戯れ-ドイツ宗教改革における裸体画のパラドックス"造形芸術学・演劇学. 3. 17(164)-39(142) (2001)

秋山聪：“克拉纳赫的秘密戏剧——德国宗教改革中的裸体画悖论”造型艺术与戏剧研究3. 17(164)-39(142) (2001)。

秋山聰: "クラーナハの淫靡な戯れ-ルクレティア像をめぐって"東京学芸大学造形芸術学・演劇学研究室紀要. 3(入稿済). (2001)

秋山聪：“克拉纳赫的淫荡戏剧 - 关于卢克丽霞雕像”东京学艺大学造型艺术和戏剧研究实验室公告 3（提交）。