伝統的工法に基づく洪水減災対策にみられる地形プロセスの定量的評価

基于传统施工方法的防洪措施观测地形过程定量评价

基本信息

批准号：
26905001
负责人：
青木朋子
金额：
$ 0.38万
依托单位：
東京女学館
依托单位国家：
日本
项目类别：
Grant-in-Aid for Encouragement of Scientists
财政年份：
2014
资助国家：
日本
起止时间：
2014-04-01 至 2015-03-31
项目状态：
已结题

来源：
https://kaken.nii.ac.jp/en/grant/KAKENHI-PROJECT-26905001/
关键词：
水害防備林輪中自然堤防

项目摘要

霞堤や水害防備林, 輪中などは地域社会と河川が共生する視点に立脚した伝統的氾濫許容型治水システムである. このシステムでは地域住民の理解と, 地域社会による維持管理が必要である.本研究では, 豪雨災害からの復興にあたって河川の地形変容プロセスを定量化し, 伝統的治水工法の地形プロセスに与える影響、地域防災に与える影響を再評価した. 水害防備林は構築後の地形プロセスと対応し治水機能をより発達させる事例が確認され, 地形条件, 河川プロセスの異なる諸河川において, 伝統的治水構造物の実態と地形プロセスと治水機能を発達させる条件との関係を比較検討した. 水害防備林内の氾濫堆積物の粒度組成と堆積構造から, 水害防備林の洪水制御機能を評価する手法を使用し, 空中写真判読と現地調査による水害地形分類図作成とあわせ, 伝統的治水工法の立地環境と, 災害後の地形変容を明らかにした.調査地域は, 茨城県久慈川, 福井県足羽川, 宮崎県北川, 秋田県雄物川, 三重県熊野川水系相野谷川, 奈良県木津川, 山梨県釜無川である. 久慈川は自然堤防が水害防備林立地により、さらに発達していることが地形測量により明らかとなった. 木津川, 釜無川では, 近年災害が起きていないために住民意識が薄れつつあるが, 伝統的治水工法をとりいれた啓蒙活動を地域単位でおこなっている. 宮崎県北川の激特事業は伝統的治水工法が採用され, 築堤後も生かされている. その一方で, 福井豪雨災害からの復旧で, 伝統的治水工法はほぼ消滅した. 水防災対策特定河川事業施行で, 氾濫の許容を前提とした熊野川の相野谷輪中堤, 雄物川では東北地方初の輪中堤が築堤されたが, 相野谷川輪中は2011年被災, 輪中堤が被害拡大を招いた可能性もある. 大規模水制の設置に伴い, 地域住民の防災に対する意識は減退する傾向が強く, 氾濫許容型を採用する新河川法は, 災害意識を向上させる点にも意義があることが再確認された.

霞堤、防洪林、环等是基于当地社区与河流共存的角度的传统防洪系统，该系统需要当地居民的理解和当地社区的维护。量化了暴雨灾害恢复过程中河流的地形变化过程，重新评估了传统防洪方法对地形过程和区域防灾的影响。防洪林建设后响应地形过程进一步发挥防洪功能的案例已得到证实，传统防洪建筑物、地形过程和防洪功能的实际状态在不同地形条件的河流和河道中得到发展。我们采用了一种基于防洪林内洪水沉积物的粒径组成和沉积结构来评估防洪林的防洪功能的方法。结合航拍解译和实地调查制作洪水地形分类图，明确了传统防洪方法的选址环境和灾后地形变化。调查区域为茨城县久慈川、茨城县足羽川。福井县、宫崎县的北川、秋田县的大物川、三重县熊野川水系的爱之谷河、奈良县的木津川、山梨县的镰梨河。地形测量显示，由于防洪林的位置，久慈川的天然堤坝得到了进一步发展。在木津川和镰梨川，由于近年来没有发生包含传统洪水在内的灾害意识活动，居民的意识正在减弱。宫崎县北川市的激德工程采用了传统的防洪方法，堤防建成后仍在使用。随着福井大雨灾害的恢复，传统的防洪施工方法几乎消失了，随着具体河流防灾工程的实施，熊野川的相野谷环形堤防，其设计允许洪水，大物川的环形堤防，虽然修建了堤坝，但在2011年，相野谷川的环堤遭到了破坏，有可能是环堤造成的破坏扩大。随着大规模供水系统的设置，当地居民的防灾意识有明显下降趋势，再次证实允许洪水泛滥的新河流法对于提高防灾意识也具有重要意义。