医療の質の確保と医療費抑制の視点からみたわが国医療計画の比較法的・法政策的検討

从保证医疗质量和控制医疗费用的角度对日本医疗计划进行比较法律和法律政策审视

• 批准号: 10720033
• 负责人: 石田 道彦
• 金额: $ 0.83万
• 依托单位: Saga University
• 依托单位国家: 日本
• 项目类别: Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
• 财政年份: 1998
• 资助国家: 日本
• 起止时间: 1998 至 1999
• 项目状态: 已结题
• 来源: https://kaken.nii.ac.jp/en/grant/KAKENHI-PROJECT-10720033/
• 关键词: 医療計画; 医療の質; 医療政策; 病床規制; 医療費抑制

平成11年度は、前年度に引き続いて、比較法研究の対象としてアメリカ医療計画の検討を行い、わが国医療計画への示唆を求めた。以下2点が本研究から得られた知見である。第1は、病床規制の合憲性に関するものである。医療計画にもとづく病床規制は民間病院の活動を制約するものであるため、医療機関の「営業の自由」を侵害するか否かが問題となる。アメリカにおいても病床規制(CON規制)の合憲性が各州で争われたが、多くの州裁判所は病床規制の合憲性を認めている。これらの合憲判決では、医療機関の活動は医療保険制度を通じて公衆に大きな影響を与えるために、他の産業分野における需給調整規制とは同列に論じられないと述べている点が注目される。近年、わが国の医療計画についても規制緩和の観点からその正当性・必要性に疑念が示されているが、医療保険との関連性に考慮したアメリカの判例はこの点で参照に値するといえる。第2に、医療計画と医療保険制度(とりわけ支払い方式)との関連性である。出来高払い方式をとる医療保険制度の下では、有効性が不明確な医療サービスの経済的リスクを保険者、ひいては保険加入者が負担することになる。病床規制は、診療報酬の審査などとともにこれらの経済的リスクを軽減するための手段として多くの国で用いられてきた。したがって、どのような支払い方式をとるかによって、これらの規制の必要性も変化することになる。アメリカでは、80年代に入って人頭払い方式をとるマネージドケアシステムが主流を占めるようになり、これとともにCON規制の必要性も低下した。同様に、わが国医療計画における病床規制の必要性も相対的なものでしかなく、医療保険の支払い方式やその他の規制方式との関連でその正当性・必要性も変化する。

1999年，我们继前一年之后，将美国的医疗计划作为比较法研究的对象进行了审查，并为日本的医疗计划征求了建议。以下两点是本次研究的结果。第一个问题涉及医院床位法规的合宪性。由于基于医疗计划的床位规定限制了私立医院的活动，问题在于它们是否侵犯了医疗机构的“经营自由”。在美国，医院病床法规（CON法规）的合宪性在各州都存在争议，但许多州法院都承认医院病床法规的合宪性。值得注意的是，这些宪法判决指出，医疗机构的活动通过医疗保险制度对公众产生较大影响，因此不能像其他产业领域的供需调节规定一样进行讨论。近年来，有人从放松管制的角度对日本医疗计划的合法性和必要性表示质疑，但考虑到与医疗保险关系的美国判例法在这方面值得借鉴。二是医疗计划与健康保险制度（特别是支付方式）之间的关系。在按服务收费的健康保险制度下，效果不确定的医疗服务的财务风险由保险公司承担，进而由被保险人承担。许多国家已将医院病床规定以及医疗费用检查作为降低这些经济风险的手段。因此，这些规定的必要性将根据所使用的支付方式而变化。在 20 世纪 80 年代的美国，基于按人头付费的管理式医疗系统成为主流，随之而来的是 CON 法规的需求下降。同样，日本医疗计划中床位监管的必要性也只是相对的，其合法性和必要性的变化关系到医疗保险支付方式和其他监管方式。

项目成果

石田 道彦: "国民健康保険の納付義務者"別冊ジェリスト社会保障判例百選. 43-44 (2000)

石田道彦：《国民健康保险缴纳义务人》单卷Gerist社会保障案例100选43-44（2000年）。

石田 道彦: "病床規制の「必要性」-アメリカ医療計画の一側面"社会保障法(日本社会保障法学会学会誌). 14号. 162-175 (1999)

石田道彦：“医院床位规定的‘必要性’——美国医疗规划的一个方面”《社会保障法》（日本社会保障法学会杂志）第 14 期。162-175（1999 年）。