血液適合性材料としてのリン脂質ポリマーの合成及び機能評価

血液相容性材料磷脂聚合物的合成及功能评价

基本信息

批准号：
09780795
负责人：
岩崎泰彦
金额：
$ 1.28万
依托单位：
Tokyo Medical and Dental University
依托单位国家：
日本
项目类别：
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
财政年份：
1997
资助国家：
日本
起止时间：
1997 至 1998
项目状态：
已结题

项目摘要

本研究は、血管内皮表面類似構造を材料表面に構築することのできる新規なリン脂質ポリマーを合成及び、血液適合性の評価を目的としている。抗血栓性を材料に付与する新たな考え方として血管内皮表面の構造に着目し、これを材料表面に構築することの有効性が認められている。リン脂質極性基を有するメタクリル酸エステルポリマー(MPCポリマー)は、血液と接触した際に、表面にリン脂質を優先的に吸着し、組織化構造を形成するために優れた血液適合性を示す。この考え方を一歩進めて、より安定なリン脂質吸着層を形成させるための表面を、リン脂質ユニットの構造及び組成、既存の医用高分子への修飾法を詳細に検討することにより実現した。平成9年度において合成したリン脂質ポリマーを用いてポリマー表面に構築されたリン脂質自己組織化表面の解析と血液適合性の評価を行った.リン脂質分子の吸着量及びその吸脱着挙動は水晶発振子マイクロバランス法(QCM法)および原子間力顕微鏡(AFM)を用いて解析した結果,安定なリン脂質分子の組織化構造をポリマー材料表面で構築することを見出した。リン脂質ポリマーを被覆した架橋PMMAビーズを所定量チューブに充填しカラムを作成し、ミクロスフィアカラム法にてポリマーと血液との相互作用を評価した。リン脂質組織化吸着表面を構築する表面は,血漿タンパク質の吸着および血小板の粘着・活性化を効果的に抑制することが明らかとなり,血液適合性ポリマーを創製する上で極めて有効な概念になることを確信した.

本研究的目的是合成一种新型磷脂聚合物，能够在材料表面构建类似血管内皮表面的结构，并评价其血液相容性。作为赋予材料抗血栓性能的新方法，人们已经认识到关注血管内皮表面的结构并在材料表面构建该结构是有效的。具有磷脂极性基团的甲基丙烯酸酯聚合物（MPC聚合物）表现出优异的血液相容性，因为它们在与血液接触时优先将磷脂吸附在其表面并形成有组织的结构。将这一想法更进一步，我们通过仔细研究磷脂单元的结构和组成以及现有医用聚合物的改性方法，创建了一种可形成更稳定的磷脂吸附层的表面。使用1997年合成的磷脂聚合物，对聚合物表面构建的磷脂自组装表面进行了分析，并评价了其血液相容性。通过晶体振荡测定了磷脂分子的吸附量及其吸附/解吸行为。利用细胞微天平法（QCM法）和原子力显微镜（AFM），发现在高分子材料表面构建了稳定的磷脂分子组织结构。通过在管中填充预定量的涂有磷脂聚合物的交联PMMA珠来制备柱，并使用微球柱方法评估聚合物和血液之间的相互作用。据透露，构建磷脂结构的吸附表面可以有效抑制血浆蛋白的吸附以及血小板的粘附和活化，这使其成为制造血液相容性聚合物的极其有效的概念。