香港の民主化運動と映像の使用に関する総合的研究：メディア理論と政治

香港民主运动与图像运用综合研究：媒介理论与政治

基本信息

批准号：
22KJ0508
负责人：
雜賀広海
金额：
$ 2.41万
依托单位：
The University of Tokyo
依托单位国家：
日本
项目类别：
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
财政年份：
2023
资助国家：
日本
起止时间：
2023-03-08 至 2024-03-31
项目状态：
已结题

来源：
https://kaken.nii.ac.jp/en/grant/KAKENHI-PROJECT-22KJ0508/
关键词：
香港映画民主化運動老い映像メディア

项目摘要

2022年度は三つの学会で口頭発表を実施した（①京都大学映画メディア合同研究室第2回シンポジウム、②日本現代中国学会、③日本映画学会）。①では2019年に起きた香港の民主化運動を記録したドキュメンタリー映画、とくに艾未未監督『Cockroach』（2020年）をとりあげ、2014年の雨傘運動との差異や特徴を論じた。2019年の運動が雨傘運動と異なるのは、市民も警察双方とも多くの関係者が覆面をして表情が見えないことである。人々の情動を記録するという方法がとれない映画製作者は新たな方法を模索しなければならない。そのなかでも艾未未の作品は過去の物語映画のイメージを想起させることで、物語映画として民主化運動を構築する。②ではこの民主化運動で李小龍の言葉が運動のスローガンになったことに注目し、なぜ李小龍が反中国的なイメージを持ちうるのかを『精武門』（1972年）の分析から論じた。多くの先行研究が見落としているのは、本作を監督した羅維と李小龍の関係である。本作は反植民地主義というよりも父権主義への抵抗という点から読み解かなければならない。③では香港のカンフースター俳優が現在直面している老いの問題について、成龍をケーススタディとしてとりあげた。1990年代までの彼は若く健康で強靭な身体を誇示していたが、2000年代以降は老いの演技を実践しながらCGIをとりいれるようになる。これはアクション俳優としての退化ではなく、彼の演技が新たなモードにはいったことを示している。それは、1980年代の現実と虚構の葛藤からデジタルとアナログの葛藤への移行であり、老いた彼の身体は機械化によるマスキュリニティの過剰な強化を抑制する役割を果たす。

2022年，我们在三个学术会议上做了口头报告（1）京都大学电影与媒体联合实验室第二次研讨会，2）日本当代中国研究会，3）日本电影研究所。在①中，我们观看了记录2019年发生的香港民主运动的纪录片，特别是艾未未导演的《蟑螂》（2020），并讨论了其与2014年雨伞运动的区别和特点。 2019年的运动与雨伞运动不同的是，许多参与的人，无论是公民还是警察，都戴着面具，看不到他们的表情。无法记录人们情感的电影制片人必须找到新的方法来做到这一点。其中，艾未未的作品通过唤起过去叙事电影的形象，将民主化运动构建为叙事电影。在第二部分中，我重点关注了李小龙的话在这场民主化运动中成为运动口号的事实，并通过分析《精武门》（1972）来讨论李小龙为何会具有反华形象。之前的很多研究都忽略了这部电影的导演罗维和李小龙之间的关系。这部作品必须从反抗父权制而非反殖民主义的角度来解读。在③中，我以郑龙为案例，讨论了香港功夫明星目前面临的老龄化问题。直到20世纪90年代，他还在炫耀自己年轻、健康、强壮的身体，但从2000年代开始，他开始在练习衰老表演的同时融入CGI。这并不是动作演员的倒退，而是他的表演进入新模式的标志。这是从20世纪80年代现实与虚构的冲突到数字与模拟的冲突的过渡，而他衰老的身体则起到了抑制机械化带来的男性气质过度强化的作用。