20世紀フランス思想における精神分析の「無意識」概念受容とその展開

20世纪法国思想中精神分析“无意识”概念的接受与发展

基本信息

批准号：
22KJ0513
负责人：
井上卓也
金额：
$ 1.33万
依托单位：
The University of Tokyo
依托单位国家：
日本
项目类别：
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
财政年份：
2023
资助国家：
日本
起止时间：
2023-03-08 至 2024-03-31
项目状态：
已结题

来源：
https://kaken.nii.ac.jp/en/grant/KAKENHI-PROJECT-22KJ0513/
关键词：
精神分析無意識フランス思想

项目摘要

本研究は、（ポリツェル以来の）「無意識の実在論」批判の系譜、という見立てに基づき、20世紀フランス思想史において精神分析の無意識概念がいかなる刷新を経てきたかを明らかにすることを目的としている。本年度は、とりわけ以下の項目について研究を行った。１）50年代以降のフランス思想・精神分析における無意識概念について、関連する文献の読解をすすめた。とくに「無意識」をテーマに掲げ、著名な哲学者、精神分析家、精神科医を集めた1960年のボンヌヴァル・コロックについては、個別の発表だけでなく、参加者たちの論争を吟味することで、議論を文脈化する作業を行った。２）並行して、前年度の成果の一つである初期ラカンにみられるメイエルソン哲学への参照の意義についての考察を補完し、論文化した。またラカンの博士論文については、そこで提示されている「エメ」症例における議論の理論的背景を明らかにし、研究発表を行った。これらの取り組みを通じて、1930年代のフランスにおける精神分析受容の実態を、さらに分厚く再構成することができた。３）フランス思想史における（精神分析から独立した）「無意識」の系譜について、世紀転換期以降の心理学・心霊科学と哲学の関連という観点から新たな知見を得た。とりわけ19世紀末における実証主義的な認識論的規範の揺らぎから、この時期においてさまざまな無意識的な実体の仮説が立てられたことを説明する見通しが開けた。これらは本研究が扱う時期（1930年代以降）に先立つ事象ではあるが、前年度・本年度の研究成果により歴史的な奥行きを与えるものである。加えて、2月にはパリに赴き、フランス国立図書館、国立文書館において1930～50年代のフランスにおける精神分析受容に関する資料調査を行った。収集した資料については現在分析を進めており、その成果を今後の研究のなかに取り入れていく予定である。

基于以下观点：对“无意识现实”的批评（自政治自来以来的第一个）批评，本研究的目的是阐明在法国对20世纪的历史上对无意识的心理分析概念的更新。今年，我们对以下项目进行了研究，尤其是：1）我们建议了解有关1950年代以来法国思想和精神分析的无意识概念的相关文献。特别是，“无意识”主题的主题是1960年的著名哲学家，精神分析家和精神科医生的集合Bonneval Coloch，致力于通过检查参与者的争议，而不仅仅是个人演讲，从而使讨论的态度化。 2）同时，我们补充并讨论了前一年的结果之一，在拉康（Lacan）早期所见的梅尔森（Maelson）哲学的意义。关于拉康的博士学位论文，他还阐明了讨论的理论背景在那里介绍的“Emé”案件并介绍了他的研究。通过这些努力，我们能够进一步重建1930年代在法国进行精神分析接受的现实。 3）从本世纪初，我们从心理学，心理科学和哲学之间的关系的角度来看，我们在法国思想的历史上获得了关于“无意识”（独立于心理分析）的家谱的新知识。实证主义认知规范的波动，尤其是在19世纪末，已经开辟了一种观点，以解释这一事实，即在此期间已经假设各种无意识的实体。这些事件早于处理这项研究的时期（1930年代之后），但是以前和当前研究的结果使它具有历史深度。此外，他在2月去了巴黎，对1930年代和1950年代在法国国家图书馆和国家档案馆进行了有关法国精神分析接受的材料调查。我们目前正在分析收集的材料，并将结果纳入未来的研究中。