北東アジアにおける青海チベット仏教寺院ネットワークの歴史的役割の研究

青海藏传佛教寺庙网络在东北亚的历史作用研究

• 批准号: 16J40151
• 负责人: 池尻 陽子
• 金额: $ 2.58万
• 依托单位: Kyoto University
• 依托单位国家: 日本
• 项目类别: Grant-in-Aid for JSPS Fellows
• 财政年份: 2016
• 资助国家: 日本
• 起止时间: 2016-04-22 至 2019-03-31
• 项目状态: 已结题
• 来源: https://kaken.nii.ac.jp/en/grant/KAKENHI-PROJECT-16J40151/
• 关键词: 青海地方; ゲルク派寺院; 内秘書院档案; 清朝; タンリン寺

【研究内容】古来チベットと中国の境界であった青海地方は、ゲルク派の開祖ツォンカパを輩出するなど、チベット仏教の一大拠点として重要な役割を果たしてきた。清代においては、18世紀初頭にグンルン寺の高僧チャンキャ=ホトクトが清朝の大国師に任じられ、以後清一代を通じて青海地方出身の高僧たちが清朝のチベット仏教政策顧問として重用されたことが知られている。チャンキャら青海の高僧がかように重視された背景について、従来は専ら17世紀末以降の内陸アジア情勢やチャンキャ自身の資質などによって説明され、前時代からの連続性は等閑視されてきた。かかる状況に鑑み、清朝最初期の青海東部チベット仏教寺院の動向に着目し、清初からの通時的観点から清朝による青海重視政策の起源を再検討した。【方法】本年度は、特に清朝最初期の外交文書である『内秘書院モンゴル文档案』中の青海寺院関連文書を精査し、青海の寺院勢力がいつ、どのように清朝と関係を築いていたのか、後代にいかなる影響を及ぼしているかを検討した。また、青海内部の寺院ネットワークに関しては、17～18世紀に成立したチベット語史料を主に用いて検討を行った。さらに、上記文献解析によって得られた知見をもとに中国青海省および甘粛省において現地調査を行い、現地の地理感覚・景観などを把握した。【研究成果】検討の結果、青海東部タンリン寺を中心とするグループがいち早く清朝との関係構築を模索していたことが分かった。さらに、これらの寺院が相互に座主を輩出し合い、また中央チベットの大僧院に留学する際に同じ寄宿舎に所属して師弟関係を結ぶなど、相互に密接な関係を持つネットワークを形成していたことが明らかになった。後に清朝の大国師となるチャンキャもこのネットワークに所属しており、清初におけるこれら青海東部寺院勢力の動向が清朝の青海重視政策の重要な基礎となっていたことが判明した。

[研究内容] 青海地区，古代是西藏和中国的交界处，作为藏传佛教的主要中心，发挥着重要作用，孕育了格鲁派创始人宗喀巴大师。据了解，清朝时期，18世纪初期，贡隆寺高僧强吉霍德措被任命为清朝太师，此后整个清朝，青海地区的高僧担任清朝藏传佛教政策顾问的重要职务。传统上，昌基亚和青海其他大祭司之所以受到如此重视，传统上是根据17世纪末后亚洲内陆的局势和昌基亚本人的资历来解释的，而忽略了与之前时期的连续性。针对这种情况，我们关注清初青海东部藏传佛教寺庙的动向，从历时的角度重新审视清朝重青海政策的渊源。 【方法】今年我们将重点考察清朝最早的外交文献《内书蒙古文孝》中有关青海寺庙的文献，考察青海寺庙势力何时、如何与清朝建立关系。我们思考它对后世有什么样的影响。此外，对于青海境内的寺庙网络，我们主要使用17、18世纪建立的藏文史料。此外，基于上述文献分析获得的知识，我们对中国青海省和甘肃省进行了实地调查，了解当地的地理意识和景观。 【研究结果】调查结果发现，以青海东部东林寺为中心的一个团体最先寻求与清朝建立关系。此外，这些寺庙还形成了一个相互关系密切的网络，如互生住持、同寝室的学生在藏中大寺院留学时形成师徒关系等。后来成为清朝国师的昌嘉也属于这个网络，并且被揭露出这些青海东部寺庙势力在清初的动向是清朝政策的重要依据重点是青海。