1970年代におけるグローバル・ショックへの対応と日本型政治経済システムの形成

20世纪70年代应对全球冲击与日本式政治经济体系的形成

基本信息

批准号：
18K01488
负责人：
佐藤晋
金额：
$ 2.58万
依托单位：
Nishogakusha University
依托单位国家：
日本
项目类别：
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
财政年份：
2018
资助国家：
日本
起止时间：
2018-04-01 至 2024-03-31
项目状态：
已结题

项目摘要

今年度は、1970年代初頭における外部からのグローバルショックを吸収・対応する中で、政府介入による労使協調でインフレなどの社会的混乱を抑えつつ、国民の要求に応答的な政治傾向が生まれたのではないかとの仮説に基づいて、「日本政治にポピュリズムは見られたのか」という視点から田中内閣について、しばしばポピュリズムとされる小泉純一郎内閣と比較する形で分析した。その結果の「ポピュリズムの視点からの比較ー田中角栄と小泉純一郎」（増田弘編著『戦後日本保守政治家の群像』ミネルヴァ書房、2023年）では、近年の欧米で見られるポピュリズムの状況、さらにはそこから導かれた有力なポピュリズムの定義に照らせば、田中角栄がポピュリストとは到底言えず、むしろ旧来の利益誘導型のスタイルを新潟三区から全国規模に拡大したような内容であったことが明らかになった。しかし、小泉も近年・欧米型のポピュリズムから見ると、かなり争点限定的で、本格的にポピュリズムを採用していたとは言い難いことも明らかとなった。また、田中内閣後継の三木武夫はポピュリズムの定義にも適合的であった。したがって、やはり田中・三木内閣時にインフレ抑制の上での成長軌道への回復を狙いとする労使協調体制が生まれたのではないかとの仮説をもう少し追求したいと思い、次にはネオ・コーポラティズムという観点から分析・国際比較をおこなっていきたいという課題が認識できた。

今年，在我们吸收和应对20世纪70年代初期的全球外部冲击的过程中，出现了一种顺应人民要求、同时通过政府干预来抑制通货膨胀等社会混乱的政治倾向。基于这一假设，我从“日本政治中是否存在民粹主义”的角度来分析田中内阁，并将其与通常被认为是民粹主义的小泉纯一郎内阁进行了比较。由此产生的书《民粹主义视角的比较——田中角荣和小泉纯一郎》（增田博主编，《战后日本保守政治家肖像》，密涅瓦书房，2023）讨论了欧洲和日本的民粹主义现状。美国近年来以及那里从上述得出的对民粹主义的有影响力的定义来看，显然田中角荣根本不能被称为民粹主义者，而他的内容只是将新泻三区的旧的利益诱导风格扩展到了民粹主义。成为全国规模。然而，很明显，小泉的政策与最近出现的西式民粹主义相比，在争议问题上相当有限，很难说他完全采用了民粹主义。此外，田中内阁的继任者三木武夫也符合民粹主义的定义。因此，我想进一步提出这样的假设，即田中/三木内阁期间诞生了劳资合作制度，其目的是在抑制通货膨胀的同时恢复增长轨迹，接下来，我想进一步提出一个假设，即新-我能够认识到要从这个角度进行分析和国际比较的问题。