ラカン派精神分析を参照軸として〈政治的なもの〉をめぐる思想史を捉え直す試み

尝试以拉康精神分析为参考轴重新思考围绕“政治”的思想史

基本信息

批准号：
19J00547
负责人：
工藤顕太
金额：
$ 1.58万
依托单位：
Kyoto University
依托单位国家：
日本
项目类别：
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
财政年份：
2019
资助国家：
日本
起止时间：
2019-04-25 至 2022-03-31
项目状态：
已结题

项目摘要

本年度は、昨年度までの研究成果を踏まえて、それを補完しつつ、新たな課題に着手するための糸口を模索するフェーズとなった。本研究課題では、ジャック・ラカンのIPA（国際精神分析協会）に対する批判を導きの糸にしつつ、協会内部の政治力学と同時代の政治状況との絡み合いに着目し、精神分析運動の歴史を再構成しその意味を捉え直すことに注力してきた。これを受けて本年度は、ラカンとは別の仕方で精神分析のフロイト的（あるいはIPA的）スタンダードに対する新機軸を模索した分析家たち（シャールンドル・フェレンツィ、メラニー・クライン、ウィルフレッド・ビオンなど）の仕事を手掛かりとして、彼らからの影響が認められる現代の精神分析家の議論（ロナルド・ブリトンやジェシカ・ベンジャミンなど）を参照しつつ、精神分析運動の歴史的な多様化の様相をさらに幅広く跡づけていくための準備作業をおこなった。とりわけ、陰性転移と逆転移への着目、その治療への活用というテーマ系を、精神分析のフロイト的モデルへの批判の産物として位置付け直し、ラカンが「精神分析の原罪」と呼んだ、分析されざる（分析に抵抗する）フロイトの欲望の問題を深化させることを試みた。この作業はいまだ萌芽的な段階にあるが、その成果の一部は、『思想』（1180号、岩波書店）に掲載された論文「フロイトの抵抗　終わりのある自己分析と終わりのない自己分析」にまとめた。

今年，我们进入了在去年研究成果的基础上进行补充、寻找线索、迎接新挑战的阶段。本研究课题以雅克·拉康对国际精神分析协会（IPA）的批判为指导思想，关注该协会内部政治动态与当代政治形势的交织，并重新审视我所关注的精神分析运动的历史。重构结构并重新解释其含义。针对这一点，今年我们将重点关注那些以与拉康不同的方式寻求与弗洛伊德（或IPA）精神分析标准相关的新创新的分析师（例如Szárlundre Ferenczi、Melanie Klein和Wilfred Bion）。的工作为了更广泛地追溯精神分析运动历史多元化的各个方面，同时参考受他们影响的当代精神分析学家（如罗纳德·布里顿和杰西卡·本雅明）的论点作为线索进行了准备工作。特别是，关注负性移情和反移情及其在治疗中的使用的主题系统已被重新定位为对弗洛伊德精神分析模型的批评的产物，并且已被重新定位为对弗洛伊德精神分析模型的批评的产物。试图加深弗洛伊德的欲望问题（它抵制分析）。尽管这项工作仍处于萌芽阶段，但其部分成果发表在《紫草》（岩波书店第1180号）上发表的论文《弗洛伊德的抵抗：结束自我分析和无尽的自我分析》中。。