ミネラルによる抗老化戦略の展開を目指した基礎研究

旨在利用矿物质开发抗衰老策略的基础研究

基本信息

批准号：
22K02141
负责人：
横井克彦
金额：
$ 2.75万
依托单位：
Seitoku University
依托单位国家：
日本
项目类别：
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
财政年份：
2022
资助国家：
日本
起止时间：
2022-04-01 至 2026-03-31
项目状态：
未结题

项目摘要

わが国は高齢化に伴い脳変性疾患が急増する一方で、鉄摂取の不足と高血圧が蔓延している。また、生殖機能に関わる超微量元素であるニッケルは、同時に陽イオン輸送の調節因子であり、ニッケルの欠乏が高血圧の発症に関与している可能性がある。そこで本年度は、ニッケル欠乏が雌ラットの血圧に及ぼす影響について保存試料を用いて検討した。ニッケル欠乏飼料の摂取で、飼育2週目から8週目まで収縮期血圧が有意に上昇し、飼育4週目から8週目まで平均血圧および拡張期血圧が有意に上昇した。一方、食塩の過剰摂取では、飼育8週目に初めて収縮期血圧のみが有意に上昇した。ニッケル欠乏による高血圧の発症は、単純な食塩過剰によるものより顕著であった。8週目に、絶食下での生理食塩水負荷後3時間の尿中ナトリウム排泄量は、ニッケル欠乏で有意に低下した。尿中塩素イオン濃度の尿中排泄はニッケル欠乏で低下する傾向はあるものの有意差はなかった。8週目に絶食下で生理食塩水負荷前に得た蓄尿中ナトリウムの排泄速度は、ニッケル欠乏、食塩過剰、交互作用のすべてが有意で、食塩過剰によって生ずる尿中ナトリウム排泄速度の上昇がニッケル欠乏で増強した。これは、ニッケル欠乏によってナトリウム利尿が低下した結果、本来摂餌中にほぼ完了するナトリウムの排泄が絶食中まで遷延し、ニッケル欠乏によって増強したものと推定される。絶食蓄尿中の尿中NO（硝酸イオンと亜硝酸イオンの和）の排泄速度は、ニッケルが充足している場合は食塩過剰で上昇し、全体としてはニッケル欠乏で有意に低下する効果が見られた。この間の尿中のニッケル排泄速度もニッケル欠乏で有意に低下した。これらの結果から、ニッケル欠乏における高血圧の発症機序の1つとしてナトリウム利尿の低下があり、これにNO代謝が関与している可能性がある。また、ラットの行動についても動画の解析を進めている。

在日本，随着人口老龄化，脑退行性疾病迅速增加，缺铁和高血压也很普遍。此外，镍是一种与生殖功能有关的超微量元素，也是阳离子运输的调节剂，镍缺乏可能与高血压的发生有关。因此，今年，我们使用保存的样本研究了镍缺乏症对雌性大鼠血压的影响。从喂养第2周到第8周，摄入缺乏镍的饮食显着增加了收缩压，并且从喂养第4周到第8周显着增加了平均血压和舒张压。另一方面，由于食盐摄入过多，饲养8周后只有收缩压首次显着升高。镍缺乏引起的高血压比单纯盐过量引起的高血压更为明显。第 8 周时，空腹条件下盐水负荷 3 小时后尿钠排泄在镍缺乏时显着减少。虽然尿中氯离子浓度随镍缺乏而排泄呈下降趋势，但无显着差异。对于盐水负荷前8周空腹情况下获得的尿钠排泄率，镍缺乏、盐过量以及交互作用均显着，并且盐过量引起的尿钠排泄率的增加因稀缺而增强。据推测，这是因为镍缺乏导致钠排泄减少，而通常在进食期间完成的钠排泄被推迟到禁食期间，而禁食期间则因镍缺乏而增强。当镍充足时，空腹尿液收集时尿NO（硝酸根离子和亚硝酸根离子的总和）的排泄率随着盐过量而增加，而总体而言，当镍缺乏时，尿NO排泄率显着降低。在此期间，由于镍缺乏，尿镍排泄率也明显下降。这些结果表明，缺镍时发生高血压的机制之一是尿钠减少，NO 代谢可能与此有关。我们还在分析老鼠行为的视频。