革命、内戦期ウクライナの国制史的研究―中東欧における「一民族一国家体制」の成立

乌克兰革命和内战时期民族制度的历史研究：中东欧“一个民族，一个国家”的建立

基本信息

批准号：
18J21929
负责人：
村田優樹
金额：
$ 1.98万
依托单位：
The University of Tokyo
依托单位国家：
日本
项目类别：
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
财政年份：
2018
资助国家：
日本
起止时间：
2018-04-25 至 2021-03-31
项目状态：
已结题

项目摘要

令和2年度の研究計画は、①先行研究の整理、②国内外での史料調査、③学会発表・論文投稿、であった。①については、多言語で書籍として刊行された二次文献を科学研究費で購入するとともに、国内外の雑誌に論文として掲載された最新の研究成果をフォローした。②については、世界的なコロナ禍という状況において国外史料調査が実施できず、国内の図書館が所蔵する同時代文献（パンフレット・回想・書簡）や定期刊行物（新聞・雑誌）を主に収集した。また、国外の図書館・文書館がインターネット上で公開するデジタル史料も分析対象とした。また、書店でも定期的に刊行史料を購入した。③については、採用期間中の研究成果を精力的に発表した。まず、『ロシア史研究』105に論文「ロシア革命期ウクライナにおける民族属人自治」（査読あり）が掲載された。また、今年度に投稿した二つの論文がともに査読を通過し、掲載が決定した。一つ目が、ウクライナの専門誌Chasopys doslidzhennia viin ta revoliutsii ［『戦争・革命研究』］に投稿した英語論文"Inverting National Hierarchy: Great-Russian Autonomy in Revolutionary Ukraine from Historical Perspective"である。二つ目が、『史学雑誌』に投稿した邦語論文「革命期ロシアのウクライナ問題と近世ヘトマン領」である。また、東欧史研究会例会においては、帝政末期及び革命期のウクライナ地域に居住した人々の民族的自己認識の有様について報告を行った。いずれも、大戦・革命期の「民族」の地位の変化という本研究計画の中心テーマについて、その変化を世紀転換期からのより大きな流れの中に位置づけつつ、また政治的地位だけでなく社会的地位をも含めて議論する試みであった。

2020财年的研究计划是：（1）组织前期研究，（2）研究日本和国外的历史资料，（3）在学术会议上发表并提交论文。对于①，我们用科研经费购买了多种语言出版的二手文献，并跟踪在国内外期刊上以文章形式发表的最新研究成果。对于②，由于全球新冠疫情的影响，我们无法对海外史料进行研究，所以我们主要收集了国内图书馆收藏的当代文献（小册子、回忆录、书信）和期刊（报纸、杂志）。此外，还对海外图书馆和档案馆在互联网上提供的数字历史资料进行了分析。我还定期去书店购买出版的历史资料。对于③，我们在招聘期间大力展示了研究成果。首先，《俄罗斯革命期间乌克兰的民族主体自治》一文（同行评审）发表于《俄罗斯历史研究》105。此外，今年提交的两篇论文均通过同行评审并接受发表。第一篇是一篇英文论文，题为“颠倒国家等级制度：从历史角度看革命乌克兰的大俄罗斯自治”，提交给乌克兰期刊 Chasopys doslidzhennia viin ta revoliutsii [战争与革命研究]。第二份是提交给历史杂志的日文论文，题为“革命俄罗斯和早期现代盖特曼领土中的乌克兰问题”。另外，我们在东欧历史研究小组例会上，也作了关于帝国末期和革命时期乌克兰地区人民的民族自觉状况的报告。对于本研究课题的中心主题，即战争与革命时期“族群”地位的变化，两人都将这一变化置于世纪之交以来的大流之中，也讨论了不不仅是政治地位，而且是社会变革。这是一次包括地位在内的讨论的尝试。