アルベール・カミュのアルジェリア戦争期「暴力」論 -神話的モチーフの草稿研究-
加缪阿尔及利亚战争中的“暴力”理论——神话母题研究草稿——
基本信息
- 批准号:15J09684
- 负责人:
- 金额:$ 1.02万
- 依托单位:
- 依托单位国家:日本
- 项目类别:Grant-in-Aid for JSPS Fellows
- 财政年份:2015
- 资助国家:日本
- 起止时间:2015-04-24 至 2018-03-31
- 项目状态:已结题
- 来源:
- 关键词:
项目摘要
1.『ペスト』読解:「抽象」「単調さ」の分析カミュと言語哲学者ブリス・パランの比較研究について、既に扱った「言語」や「超越」の問題をうけて、本年度は「抽象」と「単調さ」といった概念を分析した。「抽象」の問題は、「不条理」の作品群(『シシュポスの神話』『異邦人』)から「反抗」の作品群(『ペスト』『反抗的人間』)まで一貫して扱われているが、なかでも小説『ペスト』に焦点をあて、この問題に対してカミュが提示した立場を分析した。また「抽象」と密接に関わる「単調さ」の主題は、カミュにとって否定的なものではなく、抽象化や全体主義的暴力に抗する方策の一つとみなされている。このことを論考「知性と断頭台」「シャンフォール『箴言と挿話集』序文」等の記述を辿りつつ明らかにした。2.アルジェリア知識人の言説について資料収集と分析カミュが生きたアルジェリアという地域の特異性を明らかにした。①文学都市アルジェの歴史と文化史的位置づけ。1830年にフランスがアルジェリア占領統治を開始した直後から、アルジェでは芸術振興のための教育制度等の整備が進められていたことを確認し、また当初からアルジェに滞在していた知識人たちの証言をもとに、パリに対するアルジェの文学都市としての役割を分析した。②カミュ受容の分析。カミュがパリとアルジェの文壇のなかでどのように受容されていったのか(現代まで作家の評価がどのように推移していったのか)を、政治的な言説を含めて確認した。カミュのパンテオン移葬問題(2009年)や、「カミュ生誕百周年記念展」中止騒動(2012年)など、近年の出来事も考察の対象とした。以上の成果をもとに、カミュの作家像が今日アルジェリア戦争後の引揚者(ピエ・ノワール)をめぐる議論と深く結びつけられ、共同体アイデンティティの拠り所として語られている様を素描した。
1.读《鼠疫》:“抽象”与“单调”解析 针对我们已经讨论过的“语言”与“超越”问题,今年我们将在《鼠疫》中讨论“抽象”与“单调”。对加缪和语言哲学家布莱斯·帕林的“单调”概念进行了比较分析。从“荒诞”作品(《西西弗斯神话》、《局外人》)到“叛逆”作品(《鼠疫》、《叛逆的人》),始终都在探讨“抽象”问题。小说《鼠疫》并分析了加缪在这个问题上的立场。此外,与“抽象”密切相关的“单调”主题对于加缪来说并不被视为消极的东西,而是被视为抵制抽象和极权主义暴力的策略之一。通过遵循他的文章《情报与断头台》和《尚福特箴言和书信序言》中的描述,这一点得到了澄清。 2.对阿尔及利亚知识分子话语材料的收集和分析揭示了加缪居住的阿尔及利亚地区的独特性。 ①文学名城阿尔及尔的历史与文化历史地位。据证实,1830年法国占领阿尔及利亚后,阿尔及尔正在建立促进艺术发展的教育体系,并根据一直留在阿尔及尔的知识分子的证言,据此我分析了这一作用。阿尔及尔是一座与巴黎相对的文学城市。 ②加缪接受情况分析。我们研究了加缪在巴黎和阿尔及尔文学界的接受情况(作家的声誉至今如何变化),包括政治话语。最近发生的事件,例如加缪万神殿的搬迁(2009 年)和取消“加缪百年纪念展”(2012 年)也被考虑在内。基于上述发现,我勾勒出加缪的作家形象如何与今天阿尔及利亚战争后围绕遣返(pied noir)的争论紧密相连,并被视为社区身份的基石。
项目成果
期刊论文数量(0)
专著数量(0)
科研奖励数量(0)
会议论文数量(0)
专利数量(0)
アルベール・カミュにおける『表現』の問題 -1940年代前半の言語観の推移 -
加缪的“表达”问题——20世纪40年代上半叶语言观的变化——
- DOI:
- 发表时间:2016
- 期刊:
- 影响因子:0
- 作者:渡辺惟央
- 通讯作者:渡辺惟央
フランス第二の文学首都アルジェ ―パリとの文芸交流と『アルジェリア仏語文学』の形成(パネル「文学首都とその分身」)
法国第二文学之都阿尔及尔——与巴黎的文学交流和“阿尔及利亚法国文学”的形成(“文学之都及其另一个自我”板块)
- DOI:
- 发表时间:2017
- 期刊:
- 影响因子:0
- 作者:渡辺惟央
- 通讯作者:渡辺惟央
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渡辺 惟央其他文献
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